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活版印刷ワークショップ【週末だけのまちのみせ2022編】

2022年9月24日、25日の2日間、鳥取県の鳥取市鹿野町で開催された週末だけのまちのみせに初出店しました。
 11回目を迎えた今年の週末だけのまちのみせは、9月17日から10月2日までの3週開催。毎週土日、個性ある素敵なお店がたくさん並びました。会場は、鹿野町の風情ある町並みの中。そこにある建物や広場がそのままお店になる、この町ならではの催しです。

今回の出店は、手製本作家の紙創庵さんとのコラボ出店でした。すろうぷれすは活版印刷ワークショップ、紙創庵は手製本ノートやスケジュール帳などの販売をしました。

おみせの紹介画像(主催者作)
出店場所の「しかの心」

活版印刷ワークショップは、手漉き和紙のしおりに好きな言葉を活字で印刷して、世界に一枚、自分だけのしおりをつくろう!という内容でした。
 まず、手漉き和紙のしおりを2枚選びます。大きさや厚みが一枚一枚違う手漉き和紙。その違いや味わいを感じながら選んでいただきました。それだけでも存在感がある素敵なしおり。鳥取市佐治町の因州和紙工房かみんぐさじさんに作っていただいたものを使用しました。

手漉き和紙のしおり(かみんぐさじ製)

次は、印刷する好きな言葉を考えて、下書きです。ひらがな10文字以内でお願いしました。どんな言葉を印刷するのか、ここは少し時間が必要です。「好きな言葉」と言われてもなかなか浮かんでくるものではないですね。でも、みなさんお気に入りの言葉を楽しんで見つけておられました。
 下書きが終わると、次は活字拾いです。金属の活字を一文字ずつ木箱に拾っていきます。素手が基本です。

印刷する言葉を選んで活字拾い

活字を組んで、最後は手動の活版印刷機で印刷です。実際に印刷機に触れて活版印刷体験をしていただきました。自分で選んだ手漉き和紙のしおりに、自分で選んだ言葉を手動の活版印刷機で一枚一枚印刷。紙も言葉も印刷具合もみなさんそれぞれ異なるオリジナルの作品が生まれていました。世界に一枚だけのしおりの完成です。完成した瞬間はみなさん笑顔。こちらもうれしくなりました。

活版印刷をした手漉き和紙のしおり

紙創庵さんの作品販売では、和柄の手製本ノートを中心に御朱印帳やスケジュール帳などが並びました。一つひとつ製本された手仕事の作品を手にとって、見て楽しんでいただくことができました。また、出店場所のしかの心には、昔の本が本棚にたくさん並んでいて、作品との雰囲気がとてもよく合っていたのも印象的でした。

紙創庵の手製本作品

2日間出店させていただいた週末だけのまちのみせ。来店していただいたみなさまとの会話、同じ場所で出店した出店者さんとの交流、運営の方々のすばらしい対応などに助けられ、とても楽しく過ごすことができました。感謝です。
 来年もぜひ、出店者としても来場者としても参加したいと思います。出店するためには、企画を考えねば。

以下、文中に関連する情報をリンク付でまとめておきます。最後まで目を通していただきありがとうございました。

【関連情報】
週末だけのまちのみせ
 週末だけのまちのみせのホームページです。
因州和紙伝承工房かみんぐさじ
 ワークショップではかみんぐさじさんに作っていただいた手漉き和紙しおりを使用しました。
株式会社築地活字
 ワークショップでは築地活字さんの活字を使用しました。
株式会社朗文堂
 ワークショップでは活版印刷機Salama-21Aを使用しました。
紙創庵
 今回コラボ出店した手製本作家の紙創庵さんです。

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