「旅情」
……はい、今ピキッときた皆さん、今回の主役はあなた方です。

どうも、この景色を見るのは初めてではないHN:Newlilyです。

北陸新幹線開業に伴い、半世紀にわたって在来線の特急の皇帝として君臨した「特急サンダーバード号」の区間短縮、
そしてJR線としての「日本海縦貫線・北陸本線」の事実上の終焉となりましたね。

ただ、大きな変化というのは、簡単についていける人ばかりではありません。

悲しみというものはどうしようもないような怒りを生むもので、例えば#くたばれ北陸新幹線 などといったタグがお目見えし、
いい歳したオッサンがそれに対して公共性を武器に怒り狂い、しまいにはちょっと変化を嘆くだけでもキレられてしまうなど……

なんというか、鉄オタ同士での悪しき対立が起こってる状況です。

え？いつものことじゃないかって？
いつものことだからなお、タチが悪いんだよ！

2016年にも似たことが起こりましてね…あの頃は酷かった。
北海道新幹線の開通と同時に「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」といった豪華列車がせーので全滅する前代未聞の事態になりまして……そしたら何年もの間鉄道界隈は荒れ放題。

もうそういうのキッツイんですよ。。。

という理由から、少し前に行った台湾旅行のレポを書く目的でnote開設するつもりだったのを前倒ししてまで、3点ほどのお気持ち表明をいたします次第です。

・亡霊オタクにはならないで！

まずタイトルの通り、私は自他共に認めるブルートレインの亡霊オタクです。
2013年11月から実にこの道10年！
……いや全然自慢にもなりません。

当初は「北斗星の"再来"のために」と掲げて、
残されたサンライズなどの寝台特急への積極的な乗車や、他のオタクへのその呼びかけ、あるいはツイがバズったらサンライズの宣伝貼ったり、場合によっては親戚や友人の集まりでプレゼンしたり！(爆)……といった布教活動を細々としてまいりました。

ブルートレインを再興することは、私にとって最大の願いでした。
それが、納得いくまで乗ることの叶わなかった、我らが北斗星に報いる道だと信じて……

……結論から言えば失敗しました。

世の中、あんまり変わりませんでした。


費やした時間は実に10年。
特に就職後5年でサンライズ代その付帯費用として溶かした額は数十万円は数えられます。

結果：ちょっとサンライズの乗車率が上がっただけ。それもスーツ氏の手柄で。

私が何かできたかというと…多分いてもいなくてもそこまで変わってないかな……くらいのレベル。

さらに、かつて某音楽業界におけるプロを目指していましたが、ブルトレの方に頭が傾倒してしまった結果、何年にもわたって積み重ねてきたキャリアが一からやり直しとなってしまいました。

ブルートレインの"死"を悔やむことで、無謀な夢を描くことで、届きそうだった輝きを逃し、ついでに相当な額のお金と時間を浪費してしまったのです。

そして、そんなしょーもないミスを冒した自分に自信を持てず、就職から5年近く経つ今でも、かろうじて滑り込んだ弊社の昇格面接でうまく話せずに安月給の下っ端生活が続いております。

結果的に得られたものもそれなりにありましたが、失ったものと比べると…ちょっと釣り合いませんね。。

なるべく、私と同じことを繰り返さないでください。

鉄道趣味で人生設計や自分の性格を歪ませてしまうのは、
幼い頃にプラ○ールを与えたあなたの家族も、
小○館やタカ○○ミーの皆様も望んでいないはずです。

つらいよ。すごーーーーくつらいよ。

だからね……(詳しくは後述するんですが)そういったドツボにハマらないうちに、避難できる先を用意した方がいい…と思うのです。

・鉄オタ同士の対立はまずい！

鉄オタは常に対立しております。
ことによく目立つのが
整備新幹線派 vs 在来線存続派 の殴り合い

自分が見てるだけでも、すでに北海道新幹線開通=北斗星&トワイライト廃止の頃から10年続いておりますし、
恐らく碓氷峠できたあたり、下手すれば昭和47年の東北新幹線開通=ひばり号廃止あたりからなんとなく続いてるんじゃないかと……

これ、やってて何か良いことありましたか？

少なくとも私はそうは思えない。

特にネットでそういうのが可視化した現代においては、レスバや炎上は他界隈の人にすぐ見つかる時代です。

するとみなさん「こんな喧嘩っ早いのと一緒にされたくない」と言うでしょう。
現に、"例のタグ"の検索欄と、反論含め関連するツイのリプ欄はそういうので溢れかえっています。

…オイ、新規逃しちまうぞ！

貴重な新規勢がいなくなってしまっているという事実に気付いてないみなさん、
ガチで危機感持った方がいいと思う。

新規がいなくなるということは、界隈の衰退の始まりを意味します。
格ゲー界隈が新規を蔑ろにしたことで界隈丸ごと衰退した過去があることは、有名なお話しです。

そんななか、「今や価格面でも速度面でも不利な在来線で、数々のデメリットを承知で"敢えて"鉄道で旅行したい！という方」を逃しているかもしれないことに気付いて欲しい。

殊に鉄道趣味は、サンライズの一つをとっても今の乗車率(約8割)を維持するのに年間18万人もの乗客を必要とするような、人海戦術の世界です。
他の観光列車だって、普通の電車よりも金かけて、何千人何万人という乗客数によってやっと維持されてるものばかり…そんななかで、

新規いなくなったら、貴重な観光列車の一つさえ簡単に滅ぶぞ！

そうなりゃ、それこそ「旅情」も「○○からしか取れない栄養素」もクソもないぞ！

「こんな治安悪い界隈にいたくない！」「こんな喧嘩っ早い連中と一緒にされたくない！」と思われた時点で、もうアウトなんです！
乱暴な言葉遣い、言葉の裏に見える殺意……SNS全盛のこの時代、全て界隈外の人間に見られています。

こんなくだらない喧嘩はもうやめにしましょうよ！！

・じゃあどうすりゃいいのか

→現実逃避でもいいから、一度電車から目を離そう！

…「いや現実を直視しろよ！」っていう人の方が大半だと思うけど、私は逆だと考えています。
辛いことからは逃げていいんです。
別にどっかの碇シンジみたいにならんでもいいじゃないか！

具体的にはTwitterの別垢を使うなどして鉄道の情報を敢えてシャットアウト。
入ってくる情報を最低限にするだけでも効果はあります。

その後は、趣味でも勉強でも仕事でも、落ち着くまでのあいだ別で打ち込んでるものに意図的に集中する。

そうすることで、自分の心と鉄道界隈の治安の両方を守ることができます。

これがまた人によっては難しい。
私がみる限り、鉄道界隈には「俺は鉄道一筋だ！」という人がウジャウジャいらっしゃるから。

じゃあその問題を解決しなければなりません。

☆常に新しい趣味を能動的に探せ！

やはりこの手に限ります。

鉄道しか居場所がない状態は、いざという時に逃げられないことを意味するから大変危険です。
そのまま対立煽りに乗っかっちゃったらば、もう元も子もございませぬ。。

しかし、鉄道はいろいろな事象に関連して臨時運転などの変化を起こしますから、その元ネタを辿る形で、新たな趣味を見つけられると望ましいのでは？と思います。
Twitterならさまざまな趣味との兼業勢も大勢いますから、そういった方を参考にするのも悪くないでしょう。

記念入場券や臨時ダイヤの元ネタ、なんならそこらへんの中吊りでもなんでもいい。
ドラマ、映画、ミュージシャン、クルマにバイクにスポーツに……

とにかく、まだ踏み込んでない世界に足を踏み入れ、鉄道趣味以外の拠り所を増やし続けるのがいいと思うのです。

理想像は、秋本治とタモリ。
(あの方の博識ぶりは天元突破レベルなので簡単に到達できるものではありませんが())

で、落ち着いた頃に気が向いたら戻ってくればいいし、行きっぱなしでも咎められる理由なんてどこにもないわけです。

いつか自分に合った"供給"が蘇るかもしれないし、逆にもう一生自分の望みは叶わないかもしれない。
それで戻る戻らないというのは、その時に合わせて判断すればいいと思う。
出戻り？手のひら返し？知らねーよバーカ

とにかく、そうやって平和に渡り歩いていく方が、自分にとっても鉄道界隈にとっても、プラスが多いんじゃないかなと思います。

・気楽にいきましょうよ！

たまには鉄道ニュースから離れて、ネト○リで映画見たりさ、ぼっちでも遊園地とか水族館とか行ってみたりしてさ！
仲間がいそうなら誘ってみてご飯でも行ってさ！
フラットな状態で無理のないオタ活してさ！
豊かな鉄道趣味のためにも、拠り所を増やして気楽に生きていきましょうよ！

君はくたばらなくていい！！