太田西田裕次郎

【社会人野球】JR東を年間20試合以上追いかけるオタクの選手紹介③

今回で第3回目になります、よろしくお願いします。
前回前々回と主力野手の紹介だったので、今回は高卒3年目の3投手を紹介させていただきます。
投手陣で最初の紹介はもちろんこの人で!

2年目に覚醒した大型右腕、有終の美を飾り夢の舞台へ────。

#19 太田龍投手(れいめい高校)

最初に紹介するのはチームの命運を握ると言っても過言ではない太田投手です。
ご存知の方も多いと思います。高校時代からプロから注目され九州四天王とも呼ばれた逸材で、JRに入った後も順調にレベルアップを果たし2年目から大きな戦力となりました。
選手としての特徴は、190cmの長身から繰り出すMAX153キロのストレートが軸でスプリット、チェンジアップが決め球にあり、他にもカーブ、スライダーを投じます。
ストライクゾーンに剛速球を全力で投げ込めば社会人レベルでもなかなか打たれないボールの威力がありますが逆に今シーズンはエースとして長いイニングを放る為の投球に試行錯誤していた印象があります。

(1年目の太田投手)

主に身体作りの1年目、覚醒を果たした2年目

今やエース格の太田投手ですが、1年目は地道に身体作り、オープン戦等での登板で経験を積みました。
1年目の4月に公式戦初登板を果たすも、最速は144キロで0回2/3を被安打2 与四死球2 失点2のほろ苦いデビューとなりました。
その後、都市対抗予選では僅かに登板したものの、都市対抗では大エースの田嶋投手(オリックス)の大車輪の活躍があり登板なしに終わります。
夏から秋のオープン戦では登板機会自体が減っていました、今思うと大事に育てるため地道に身体作りをしていたのだと思います。

(2年目春の太田投手)


そして迎えた2年目、春先から登板機会を得た太田投手はJABA大会で主にリリーフとして活躍し、都市対抗予選でもその能力をいかんなく発揮します。
全5試合中、4試合に登板しメットライフドームで行われた第四代表決定戦では3イニングを投げ無失点に抑え胴上げ投手に!
都市対抗野球では初戦の先発を任されます、後ろに板東投手(ソフトバンク)や大澤投手(昨シーズン限りで勇退)同期の西田投手がおり、行けるところまで全力で投げさせるという堀井監督の意図もあったと思われます。
ベスト4入りに大きく貢献した太田投手は、11回1/3を投げ自責0という好成績を挙げ若獅子賞を受賞!

エースとしての覚悟を持って挑んだ今年の都市対抗では1球に泣き、チームを優勝に導くことができませんでした。
JRでの3年間がバッドエンドで終わってはいけない、終わってほしくない。
9月に行われる日本選手権の最終予選で出場を決めて、ドラフト後に行われる日本選手権(京セラドーム)で有終の美を飾ってもらいたいです!


トレードマークの笑顔と鋼のメンタルが一番の魅力のリリーフエース───。

#20 西田光汰投手(大体大浪商高校)

JR東日本のリリーフエースと言えば高卒3年目の西田投手です。
飛び抜けた球速があるわけではありませんが、二種類のスライダーにカーブ、チェンジアップ、どの球種でも勝負ができ、ホップするようなストレートを織り交ぜ奪三振を奪っていきます。
西田投手と言えばピンチでもどんな時でも見せるスマイルがトレードマーク。
ピンチの方が思い切って投げられる」という鋼のメンタルが一番の武器と言っても過言ではありません。

(1年目公式戦初登板の時もスマイル)

鮮烈デビューと手術の1年目、地位を確立した2年目

1年目の4月に太田投手と同じ試合で公式戦初登板に挑んだ西田投手でしたが、強心臓っぷりを当時から発揮し、1イニングを被安打1 奪三振2 無失点と鮮烈なデビューを飾ります!球速は140に届かないくらいでしたが、マウンド度胸は当時から抜きん出たものがありました。
しかし、8月に右肘手術で長期離脱し1年目は大舞台を踏むことはできませんでした。
迎えた2年目、春先から登板機会を得てJABA大会では目立った活躍を見せることはできなかったものの、都市対抗予選ではチームに流れを呼ぶ好投で評価を上げていきます。
都市対抗ではリリーフエースに抜擢され、住金鹿島戦では2回1/3を5奪三振という快投を披露。
若獅子賞とはならなかったもののチームの中の地位を確立していきました。

3年目の今季も春先からリリーフで大事な場面を任され、都市対抗予選では胴上げ投手に、本戦でもヤマハ戦の7回からマウンドに上がるとノーヒットピッチングでチームを勝利に導きます。
今後について「プロには絶対行きたい」と口にする本人ですが今年のプロ入りには拘りはないとも語っており、ドラフトにも注目が集まります。
仮にプロへ行ったとしても人当たりの良い関西人らしさを発揮して大人気になると思います(笑)

(都市対抗前に撮らせてもらった最高の笑顔w)


同期では最速デビューを飾るも…輝きを取り戻しつつある本格派左腕───。

#17 山口裕次郎投手(履正社高校)

ルーキーイヤーに太田投手、西田投手よりも先に公式戦デビューを果たしたのが山口裕次郎投手です。
春先のスポニチ大会や、都市対抗予選でも登板機会を得た山口投手でしたがその後はフォームの修正の面で苦労を経験する。
選手としての特徴は130キロ後半から140キロ前後の真っ直ぐにスライダーやカーブを投げ込む本格派左腕で1年目2年目に思い通りにいかない時期があったものの3年目の今季は徐々に復調しており、今後の活躍が期待されます。

日ハム二軍との交流戦で復活の快投

様々なことを経験し迎えた3年目、4月にJR入社後最速の142キロが出ると5月に行われた日本ハム二軍とのプロアマ交流戦で3回1安打無失点と快投を見せつけます。
過去2年で苦労した時期の投球を振り返ると制球にらしさがなかったことが多かったのですが、この試合ではズバズバとコントロールよく直曲球を投げ込み、プロスペクトや年齢が上のプロ野球選手を抑え込みました。


都市対抗予選でも1年目以来の登板を果たし、着実に前へ進んでいく山口裕次郎投手。
今後はチームの欠かせない戦力となってもらい大舞台での活躍を期待します、将来的にはプロの舞台で活躍してもらいたいと思っています!

筆者の写真Twitter:@takahashi25arai

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