チューレン

タイの”Miss Tifferny Universe 2018”の優勝者。

色白が日本以上に珍重されるタイで、褐色の美人さんが優勝するとは。

私はいつもタイとかだと、これ位の美人さんとまでは言わないけど、

かなりの美人さんと飲んで、一晩5000円位で飲んでいる。

飲む量を控えて、

自分:ビール一本(500円ほど)、
美人さん:ドリンク二杯ほど(1000円ほど)

とセコクやれば愛想悪くなる確率高いけど(笑)
1500円にチップで2000円強。
それで横に同席して飲む形式。

西洋人に偏見はないけれど、
2m近い長身とか、100キロは優に超えてる巨漢の人が、
小瓶の麦酒一本で1時間も2時間も粘って、
挙句の果てには美人さんたちを眺めてるだけ。
延々と生ぬるいビールをチビチビ飲むのです。
店の利益に全く貢献しない人が、やったら多い訳です。

そんなお客さんが居る事で、
その悪影響は私にも直撃していました。
バンコクの超有名風俗街の普通の人は余り上がりたくない二階の店。
バンコクに居る時はほゞずっとそこに、
地方や外国(?)に行って戻るとそこへ、
もうそこは、
店のオーナーも

「トガチッ! いつでもタダで泊って良いよ」

閑話休題

タイ語に「シ」の発音が無いので、彼らは発音できんのです。
まあ、正確には出来なくはないんだろうけど、かなり怪しい(TOSHIBAとか発音してるし)
なので、「トガシ」は「トガチ」

ニックネームの事をタイ語で「チューレン」と言います。
ほゞ産まれたら直ぐにこのチューレンをつけてるみたいなんだが、
どういうセンスか親を疑うんだが
「ベンツ」「モスキート」「NASA]
「ムー(豚)」「King Kong」に至っては、悪意しか感じられない。

で、タイ人の名前って滅茶苦茶長い。
格闘技やスポーツ好き人ならタイ人選手が出てたりするから、何となく分かるだろう。
例えば、サッカータイ代表チーム・ゴールキーパーの名はSinthaweechai Hathairattanakool(シンタウィーチャイ・ハタイラッタナクーン)

タイ人のくせに、同じタイ人である相手の本名はまず知らない。
面倒臭いのだろう。
聞き出すのも面倒だし、知ったところで呼ぶの面倒だし。
その代わりに使うのが「チューレン」。

そこでです、たまに私の「チューレン」は何?
と、聞かれる事があった訳です。
元々、日本で「あだ名」なんて持たずに育った訳でして
(あだ名って、大体、友達から自然と付けてもらうものでしょ?)
ましてやタイの「チューレン」なんぞ持ち合わせていない。
そこで、男性の「チューレン」をタイ人の友達などに聞いてみて、
音の響きから「ソムチャイ」を選んだのです。
どういう意味か知らんが。

で、今、初めて意味を調べてみたら
ソムチャイ:ソム(立派な)+チャイ(男) 「本当の男」
と、なかなか凛々しいあだ名じゃないか。
俺これが良い。
今更遅いが…。

という、些細ないきさつがあり、
聞かれれば恥ずかしいけど「ソムチャイです」と言っていた訳。
ところが、タイ人からしたら日本人の俺に期待しているものは、
日本の「あだ名」な訳だ。

確実にウケるのは「一休さん」
タイでも放送された”坊主”アニメ。
敬虔な仏教徒の国だから、放送前からウケるの当然だったろう。
私みたいな”ハゲ”が両こめかみを人差し指でクルクルするだけで、
大体のタイ人は笑顔を見せて「一休さん」と叫んでくる。
むしろ、向こうから指をクルクルさせて「一休さん」と声かけてくる。
俺 ” いじられてる ”

日本だと逆に、海外から来た外人のあだ名が「ゴジラ」「のび太」やらだったらウケが良いかもしれないけど。
国民性の違いかしら?


そこで連日飲みまくって顔見知りになった美人さんに
『俺の「チューレン」つけてよ』
と頼んだ。
彼女、しばし考え、こちらを向くと、

美人さん「ババボボ」

俺「???」

意味を教えて、と聞くも答えてくれず。
ただ何となく、聞き心地が良いので、それで良いかもと思ったあの頃。
暫くして分かったのは「ババボボ = バカ」
まあ、どっちかと言うと真剣に馬鹿にしてるイメージではなく、
関西の「アホ」に近い感じの様で。
夜のお店で、「チューレン」を聞かれて「ババボボ」と言えば、
掴みはOK、らしい。

結局、「ソムチャイ」「ババボボ」も定着せずに終わり、
暫くは苗字だけを名乗っていた。
何故、名である「ツトム」を使わなかったか?
これまたタイ人は「ツ」の発音が出来ないらしい。
「トゥトム」になるようで。
面倒臭いやっちゃ。

(中略)

時は15年ほど流れ、
当時、居候を決め込んでいた風俗店も前触れもなく昨年、突然の閉店。
その店で、或いは、彼女たちの安アパートで、
日々を共に過ごしているうちに、
知らず知らずのうちに、物凄い初歩の初歩だけれどタイ語も覚えたし、
そして「チューレン」も手に入れた。
ようやく手に入れたのは、

「シッ」

えええ。
シって発音出来ないんじゃないの???
やればできるじゃん!


5時過ぎに起きてしまって、4時間かけてこの文章を書いたんだけど、

読み返す気力というか、睡魔に襲われているので、ねます・・・・。

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