今年も固定資産税の通知が来たので「そもそも固定資産税はなぜかかるのか」を考えてみる
はいどうもこんにちは、20代怠け者です。
今年も、住居用のマンションの固定資産税の通知が来ました。
合計14万円です。
うーん…高い。
単純計算でも月1万円以上の税金を徴収されていることになるので、なかなかにキツい負担です。
もちろん、税金だけでなくローンの支払いもあるわけなのだから…。
それはともかく、前々からずっと疑問に思っていたんですが、なんでそもそも固定資産税というものが存在するんでしょうね?
モノを所有しているだけなのに、それに対して税金を徴収させられるのはなぜなのか?
どんな理由があって、毎月1万円分以上も税金を取られにゃならんのだ、というのは、みなさん金額の多少に限らず考えたこととかあるんじゃないかしら。
普段みんなが疑問なく…いや、疑問に思いながらもしぶしぶ払ってるであろう固定資産税について、少し考えてみることにしました。
そもそもなんで固定資産税って取られてるんだっけ?
という純粋な疑問です。
※先にお話ししておくと、ぼくは税金の専門家ではありません。 あくまで税金を支払う側…国民の側から、この疑問について思うことを語ってみた次第です。
【なぜ自分の持分なのに税金が取られるのか】
多くの人が疑問に思うのは、なぜ土地や建物など、自分の所有物なのに税金が取られるのか?
…という点ですよね。
例えば株式なら、保有そのものに税金はかかりません。
株式の利益には20.315%の税金が乗っかってくるけど、かといってじゃあ不動産の利益は非課税かといえばそんなことはなく、フッツーに不動産所得に課税されますよね。
どっちも、利益にかかる税金は取られるわけです。
しかも、土地や不動産は必ずしも利益を求めて所有される・運用されるわけではなく、あくまで居住用としてだけに使う場合もあるので、それが課税対象になるのはなおさらおかしいのでは?という気もします。
それならまだ株式の保有に税金をかけた方が…いや!なんでもない!なんでもないです!
【教科書的な回答】
この疑問に関する、いかにも教科書的な回答が、千葉県・浦安市のWebサイトに掲載されていましたので引用してご紹介しますね。
土地や家などの固定資産は、道路を作るなどの行政サービスにより、利便性の向上、資産価値の向上などの恩恵を受けていると考えられます。
そこで、その恩恵を受ける方(所有者)に、資産価値に応じた税負担をお願いしています。
うーん、イマイチわかりそうでわからない理由です。
そこに家と土地があるから、行政は道路やインフラを整備する、なので受益者負担で税金払ってね、ということでしょうか。
でも土地と不動産を持っているからといって、その土地に住んでいるとは限らない、ですよね?
受益者負担をうたうなら、土地の所有者よりもそこに住んでいる住民が市区町村単位で負担すべきでは? という気がします。
資産価値に応じて負担をお願いするという根拠も、理解不能です。
インフラ整備のコストを考えたら、資産価値の高い都市部よりも、資産価値が低く、相対的にコストが高くかかる地方の方がより多く取られるべきでは? という気もします。
ちなみにこの回答、浦安市だけでなく愛知県・一宮市も一言一句変わらず同じ文言をWebに掲載してました。
完全なコピペですね。
浦安市の公式見解とかじゃなくて、同じ業者が作った定形文ってことなんでしょう。
まあ、それはここでは置いておくとして…。
【もっと現実的な回答】
もう少し現実的な答えを考えてみると、
「土地や不動産を持つものと持たないものとの不公平感の解消」
という建前の方が、現実に即してるように感じます。
例えば東京・銀座のような一等地に土地や不動産を持っている人間は、もう「それがそこにある」というだけで莫大な賃料を得ることが出来るわけで、そうでない人間と比べると非常に不公平に感じられるよね。
そういう多大な利益を受けられる土地と不動産をノーコストで保有し続けられるというのは不公平である! として、その恩恵を受けるに値するコストを税金として支払ってもらう、という建前の方が、理由としてはふさわしいんじゃないでしょうか。
個人的には、営利目的の土地や建物に関して固定資産税が徴収されるのは、百歩譲ってまあ理解できるかなと思ってるのだけど、どうだろう。
これらから利益を得ているのだから、建前上はその恩恵に関する税金が取られるというのはまあまあ理解できる気もします。
ただ、その建前だと完全に住居として使われている建物に、その課税は必要なのか?
というのはやっぱ疑問に残ってしまうんだよね…
仮に銀座にある土地に一軒家を建てて住んでいた場合、その金銭的恩恵を受けてないなら不公平もクソもないのだから、地価が高いので恩恵を受けている=高い固定資産税を払ってもらう…という根拠には、やっぱ弱いよね。
【まあ結局、税金が取れればなんでもいい】
もう少し踏み込んで考えてみると、別に国としては建前なんかどうでもよくて、税収さえ取れればそれでいいのだ、という結論に行き着いてしまう。
国は予算のために税収が必要で、そのために何らかの理由を並べて税金を徴収しているわけですよね。
ということは別に、同額の税収が取れるなら固定資産税でなくてもなんでもいい。
ただ過去の経緯とか色々で、固定資産から税金を取りましょう、ということになって、それがそのまま見直されてないだけ、というのが、固定資産税が存在している理由なんだと思います。
実際、誰にでもかかる&影響する消費税と違って、固定資産税の必要性の有無が議論にあがることってほとんどないですしね。
(ちなみに固定資産税の導入は昭和25年、1950年らしいので、おおよそ70年前から存在する税金、ということになります。
ということで、固定資産税を徴収する理由が「その土地の利便性のための受益者負担なんですよ〜」と言ったところで、別に今も誰も真剣にそんなことを考えて徴税してるわけでもなんでもないんだと思います。
税金が取られる理由と意義なんて、長いこと運用されてきたら誰も気にしないし議論もしなくなって、あとは税金という仕組みだけが残るものなのかもしれないですね。
そういう仕組みに意を唱えて変えていこう! みたいな大義があるわけでもないので、結局ぼくも固定資産税14万円、今年も小分けにして支払っていこうと思います。
でもやっぱ、たけーなー。 固定資産税。
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