幸せを分け合う@カンボジア

カンボジアの国際協力NGO、CBBにてインターンをしております、北海道教育大学の松田です。

日曜日、インターンがお休みだったので自転車に乗って1人で近くの湖まで行ってきました。

音楽を聴きながら、色々考え事をしていたのですが、湖で何かをしている3人組のおじさん?お兄さんに「こっちにおいで〜!」と言われて行ってみると、網で魚釣りをしていたようで、釣れた魚を見せてくれました。

見てみると、ナマズのようなものから、アジのような魚まで色々ありました。
「何時から始めたの?」と尋ねてみると、「朝の7時から!」と言われ、その時がちょうど10時過ぎくらいだったので、3時間くらい獲っていたようです。

話した後もまだ魚を獲り続けていたのですが、私が家に帰ろうと思い、
「見せてくれてありがとう!」と話しかけに行くと、「袋は持っているか?」と聞かれました。私はその時何も持ってなかったので「持ってない」と答えると、どこかに行って袋を持ってきて、私にくれました。
そして、獲った魚が入っている袋を開けて、獲った魚を私が持つ袋にたくさん入れてくれました。
お兄さんたちが、満面の素敵な笑顔と一緒に大量の魚をおすそ分けしてくださいました。

(貰った魚たち)

ですが、家に帰り、魚を洗ってからが勝負でした。

私は日本に住んでいたときに魚を捌いたことがありません。ですので、捌き方についてプットくんや一緒に住んでいる家族に聞こうと思ったのですが、、、。

いざ帰ってきたら、誰もいない。
あやのちゃんに、魚をもらったことを伝え、2人で頑張って鱗をとり、頭や内臓を取り出しました。

(処理した後の魚たち)

普通に焼いて食べても良かったのですが、日本食が恋しかったので、魚の煮つけを作りました。

完成した後の写真はおいしそうに見えないので載せませんが、味は日本で食べる魚の煮つけと同じ味になって、とても美味しかったです。


カンボジアに住んでいると、よく色々なものを貰います。一緒に住んでいるおじいちゃんやお母さんと話をすると、3回に1回くらいは「マンゴー食べな!」と言われます。

この国には、「シェアの文化」があります。日本でも、「楽しいことも悲しいことも一緒に分け合おう」というような言葉がありますが、カンボジアは全てにおいて「分け合う」ような気がします。

(生徒がくれたマンゴー)

楽しいこと、嬉しいこと、美味しいもの、自分の持っているものも、全てをみんなで分け合う。自分だけのものにはしない。という文化が私はとても好きです。

私は、魚をくれたお兄さんたちとその日に初めて会って、少し話しただけなのにも関わらずたくさんの魚を頂きました。

みんなで「分け合う」この文化は人の心を温かくする文化だと思います。

お兄さんたちと出会い、魚を捌くことができるようになり、カンボジアがもっと好きになった日曜日になりました。