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BtoBサービス立ち上げ段階でデザイナーとして失敗した3つのこと

スマートキャンプデザインブログです。
スマートキャンプ運営の「法人向けSaaSの比較サイト - ボクシル」の立ち上げ段階の失敗したと思うことを3つ紹介します。
創業メンバーでもあるデザイナー森重の個人的な観点で、自分の反省も兼ねて書きました。
これから起業や事業立ち上げをされる方や、プロダクトを立ち上げて数年以内の方に向けた内容になります。

失敗1. とにかくコンバージョンUP狙いの小手先デザイン

小手先デザインというのは色とかボタンとか配置とかの細かいUI改善のことです。どれも本やWebの知識に基づいておこなっていたので、あながち間違ったことはしていないという意識はありました。

ただBtoBサービスはBtoCに比べてユーザーが少ないので、成果が数値として現れてもデータの信頼性がほとんどないことは分かっていました。
そもそも立ち上げ段階では計測母数が1,000人程度やそれ以下なのにデータドリブンな意思決定は難しいと思っていました。

失敗から学ぶというのはありますが、十分予測できていたのにもかかわらずチームとしてやろうという流れになってしまっていました。結果としては予想通りほぼ変化なしで、結局は全員が疲弊しただけでした。
そのせいか、非連続な成長をするためのアイディアを考える余裕も減り、悪循環だったような気がします。

数値的には小数点以下%のUPでした。当時月間1000人のユーザーぐらいでしたので、「1人増えた!2人増えた!」程度で、多くても10人増加ほどです。完全に誤差の範囲でした。

一方的な細かいデザインよりも、ユーザー体験を意識したり、ヒアリングしたりして少し時間をかけた方がもっと早く成長できたのではないかと思うところがあります。(机上の空論でしかありませんが、もっとできたなという感触があります。)

リソースが足りない状況下で、短期的に改善できることを考えたとき、どうしても表面的なデザインが思いつきそうなので仕方ないのかもしれません。

実際のところは、変更後の計測もしたり、それが本当に有意な結果になっているか検証したりしなければならないので、改善されたかどうかがわかるのは1ヶ月ぐらいかかってしまいます。

であれば、1ヶ月間かけてしっかりユーザーヒアリングして、「どうすれば爆発的に伸びるか、ちゃんと全員の頭で考えてから行動に移した方がより良い伸びが期待できたのかな」と今では思っています。

失敗2. サイトデザインリニューアルは正義

失敗1では細かいデザイン変更がうまくいかないという話をしましたが、次は大胆なデザイン変更に関する話です。

立ち上げ段階ではリニューアルすればだいたいアクセスやコンバージョンは増える傾向にあります。
理由としては色々あるとは思いますが、要約すると「運営しながらためたナレッジを一気に適応することができる」からだと思います。

ただ、その「色々な理由」というのがどれが正解だったのかはわからないケースが多く、「とりあえずリニューアルしとけば伸びるでしょ」という雰囲気がありました。

「リニューアルすることが正義である」というのがどこか感じていたのか、いったん立ち止まったり、考えたりする機会はほぼなかった気がします。

これも失敗1と関係しますが、これが悪化してしまうと「ちゃんと考える」という部分が欠落していくのでよくなかったと思っています。

弊社の場合はこの頃に「施策立案→結果シミュレーション→文書化→プレゼン→決議」といった枠組みをつくろうという話になり、その後はうまくいっていると思っています。とはいえ、もう少し早くこのフレームワークは作れたのかなと反省しています。

失敗3. デザインのリソースが単純に足りない

デザイナーは当時私しかいませんでした。
デザイナーがひとりだけでもいいことはたくさんありましたが、やはり複数名いてほしかったなという場面は多かったです。

デザイナーは客観的な視点をもってデザインに挑むのでひとりでもある程度のことはできますが、やはり人間なので主観的な要素が入ってしまうことがあります。

Webサービスは不特定多数が使うものなので、なるべく使い方が平易で誰が見てもわかる状態が理想です。
ひとりではデザインに関する議論がまったくできないので、少し偏ったデザインになっていたのではないかなと今では思っています。

互いに切磋琢磨する人がいれば自分自身ももっと成長が早かったかもしれません。しっかりデザイナー同士で議論するタイミングがあれば、サービスのデザインリニューアルも回数を減らせたり、よりよいサービス改善ができたりしたのかもと思う節があります。

また、デザイナーがひとりだとサービスデザイン以外にも、資料作成や広告やポスターといった他のデザイン業務も一手に担うことになるのでとにかく大変というのがありました。

セールスやエンジニアは売上やプロダクトの拡大に直接結びつくため、採用でも優先順位が高めです。デザイナー採用は二の次や三の次になることはどこの企業でもあるとは理解しています。

ただ「もっと早い段階でデザイナーが組織化していたら、もっとサービスの成長が早かったのかも?」と業務を通じて感じる瞬間があります。

デザイナーとしては、デザインが重要だということにメンバー全員が意識を向けてくれるよう働きかけたらもっとはやくグロースできたのかもな、と反省しています。


デザイナーとしては失敗かなと思っている点はまだまだあります。
結果的にはこれらの失敗が今のサービス改善に活きてきはじめているので、常に失敗から学ぶ姿勢を大切にするのは大事だと思います。

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WRITER & EDITOR :
Yuta Morishige ( SMARTCAMP / @MorishigeYuta )

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