オフィスデザインのプロセスや苦労を共有します|スマートキャンプのオフィス移転
スマートキャンプデザインブログ、森重です。
スマートキャンプは6月24日に田町駅から徒歩5分ほどのところにある「三田43MTビル」に移転します。今週は、このオフィスのデザインプロセスについて書きました。
ちなみにこのとき(2019年5月31日時点)には旧オフィスは退去済みでオフィスがない状態で業務をしつつ、ブログを書いています。
オフィスデザインのコンセプトメイキング編
今回のオフィスデザインはDRAFTさんにお願いしました。
最初の段階としてはDRAFTさんにオフィスデザインのパース(イメージ)を作っていただく必要があるのですが、そのためにはコンセプトを伝えなければなりません。
まずはどんなオフィスにしたいかデザインチームで考えました。
実際にでた意見メモ
・「時間の流れを感じるキャンプ場」の雰囲気
→会議室を時間をテーマにする?(朝、昼、夜)
・入ったときの印象:スマート、しゅっとしていてかっこいい
・オープンスペース:屋外で話している雰囲気。真っ黒で真面目な話をする場があったらな。ランタンを見ながら。
→オープンスペースでキャンプ感
・会議室:テント、コテージ?で話している雰囲気。飯ごうおいてある。
→キャンプ体験ができた、グッズ知れた!みたいなのは面白いかも
・柱:木。そこにみんなが集まって話し合う。
いろいろ話してまとめたメモですが、これと実際に話した内容を勘案して私がコンセプトとその資料を作りました。今回はそれを公開します。
ストーリーを簡単に解説します。
まずエントランスはガレージ風になっていて、これから車やバイクなどでキャンプ場へ向かっていくイメージです。
よくあるオフィスではカフェ風の明るいイメージが多いですが、スマートキャンプは「引き締まったかっこよさの中にも落ち着ける雰囲気がある」というのを出したかったので「ガレージ風純喫茶」というワードとともにコンセプトを作成しました。
エントランスを右手にすると広いオープンスペースがありますが、これをキャンプ場にある「野外イベント会場」と見立てて、エントランスのスマートなイメージとコントラストをだして、明るく開放的でコミュニケーションが生まれやすい雰囲気のコンセプトにしました。
会議室については11部屋ありますが、エントランスから時計回りにぐるっと「時間を感じる空間」をテーマにしました。最終的には会議室の名前自体も「AM7」や「PM5」など時間になぞらえたものにしました。
デザインとコストの兼ね合い編
デザインコンセプトをお送りしたり、あれこれお願いしたりすると、パースや図面があがってくるのでそれを確認する段階です。
「実際にこれを施工するとなったらいくらかかる?」という見積もりもでてきますが、当然予算は決められているので、このデザインは削る・残すというのを決める必要があります。
オフィス家具選定は社内ですべてやる、造作(オリジナル家具)は極力へらして、会社のアイデンティティとなる部分だけに絞る、安い素材でも工夫でオシャレにみえるようにする......
などなど、数を上げたらキリがありませんがオシャレなオフィスづくりには巨額のコストがかかります。
全部盛りのデザインはもちろんかっこいいですが、ウン億円とする内装工事費がかかるので、CFOとも相談しつつコスト対デザインをバランスよく考えました。
家具選定もかなり労力を使いまして、特にイスに関してはこんなにもお金がかかるものかと思いました。
Slackでイスに関するアンケートもとりました
長時間座ってても大丈夫なランクの高い椅子というのは1脚あたり8万円以上するので、さすがにそれを全社員分買うとなると500万近くなってしまいます。
結果として、全員のイスを最高クラスにするのは予算的にも無理だし、アンケートも三者三様だったので、様子をみながら導入する形になりました。
まずは2万前後のイスで徐々に必要な人のみに試験導入する方向性です。
このようなイス・テーブルマップまでつくって考えました
椅子の要望を出しているひととの調整や、実際の予算だとこれくらいの椅子だろうなという提案に、デザイン側もコーポレート側もものすごく時間と労力をかけていた気がします。
最終デザイン確認編
社内外でデザイン調整して、最後にいただいたイメージです。
(ここからさらに細かい調整しているので実際は少し変わります。)
(エントランス)壁面や会議室内のペンダントライトでガレージ感
(会議室)AM7などの午前中を意味する会議室は朝っぽいイメージに
他にもイメージはたくさんいただきましたが、実際にスマートキャンプにお越しいただいてご覧いただけると嬉しいので、本記事では2点だけご紹介しました。
さまざまな方の協力と、デザインチームの働きにより、コスト面もデザイン面も納得のいく形になってきました。
居心地がよく、コミュニケーションのしやすいオフィスになっているかどうか、お客さまがキャンプに来たかのような体験をしてもらえるのか......など、実際の状況を入居後にチェックするのが楽しみです。
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