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第二種電気工事士試験 買ってよかった時短工具12選 技能試験

みなさん、初めまして。かぬと申します。第二種電気工事士試験の技能試験を受験した際に、作業をスムーズにし、時間の短縮に効果を発揮した工具をまとめました。これから、試験に挑戦する方へ、ガジェット好きがおすすめする工具をお伝えしたく記事にしました。

第二種電気工事士試験では、指定工具として「ペンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、電工ナイフ、リングスリーブ用圧着工具、ウォーターポンププライヤー、スケール」が定められています。しかし、試験でこれらの工具をもっているか確認されることはありません。

そこで、よりスムーズに、より簡単に作品を作るために使った12個の工具をご紹介します。私は、本番やほかの候補問題もこれらの工具のみで作品を完成させることができました。電気工事士技能試験の工具セットには入っていないものもあります。それぞれの工具を個別で購入される方は、こちらをもとに検討されてみてはいかがでしょうか。

その1 圧着工具

圧着工具 リングスリーブ用

まずは、作品を完成させるために必ず必要な圧着工具です。使う回数は少ないですが、すべての問題で使用します。私は、ホーザン(HOZAN) 圧着工具 リングスリーブ用 P-738を使用しましたが、他のメーカーが安価なものを出しているので、購入する際は検討してみてください。たとえば、ツノダマーベルなども同じ機能を持っています。購入する際は、リングスリーブ用の圧着工具であることを確認してください。リングスリーブをこの工具で圧着することで、「○」「小」「中」などの圧着マークが刻印されます。試験では、正しい圧着マークが刻印されているか確認されるので、試験に対応している必要があります。

その2 ケーブルカッター

ケーブルハンディーカッター

より少ない力でケーブルがカットでき、ゴムブッシングの穴あけ、リングスリーブ圧着後の芯線カットや外装を剥くのが難しいVVRケーブル被覆剥きや介在物のカットまで多目的で使用できる工具です。フジ矢 ケーブルハンディーカッター IV線切断に最適 600-210を使用しました。技能試験では、硬いケーブルや芯線をカットすることが多いのですが、曲線状の刃によって、少ない力でカットできるようになります。練習の際も、複数のケーブルを同時にカットでき、作品の解体に力を発揮します。セットで売られているものには入っていないので、個別で購入する必要があります。

その3 ケーブルストリッパー

VA線ストリッパー

圧倒的にスピードアップが図れる工具です。ほとんどのケーブルが、外装被覆と絶縁被覆の2つを剥く必要があります。こちらは、芯線の太さや本数ごとに設定をせずに、被覆を剥くことができる工具です。また、被覆を剥く長さが部品によって異なるのですが、写真のように白い線で目盛りを書いておくことで、スケールを使って計測する工程を省略できるので、1ステップで指定された長さの被覆を剥くことができるようになります。私は、ベッセル(VESSEL) VA線ストリッパー 電気工事士技能試験対応 VVF EM-EEF用 3200VA-1を使用しました。同様の形状をしたもので、何種類かあるので好みにあったものを購入してください。

その4 丸口ペンチ

丸口ペンチ

のの字曲げを安定してスムーズに作れる工具です。ほとんどの課題で必要なのの字曲げという芯線の加工がスムーズにできる工具です。私は、KENOH ミニ 丸口ペンチを使用しました。丸い断面の形状を活かしてのの字曲げを行います。こちらも写真のように、線を引いておくことで、決まったサイズののの字曲げを安定して行えるようになります。他の工具と比べて安価なので、セットを購入されたかたにもおすすめの工具です。

その5 プラスドライバー

プラスドライバー

先端付近にローレット加工が施されたプラスドライバーです。この加工によって、ドライバーの細い部分を指先で回しやすく、より素早いネジの施工ができるようになります。この工具も、その4で紹介した丸口ペンチと同様に、ランプレセプタクルや露出型コンセント、ねじなし電線管のネジ締めなど、ほとんどの課題で使用します。左手で先端付近を回すと同時に、右手で持ち手を回すことでより素早くネジの作業が行えるようになります。私は、BROWN クッション電工ドライバー D60602100を使用しております。

その6 マイナスドライバー

マイナスドライバー

連用取付枠にスイッチを取り付ける際に使用します。その7で紹介する合格マルチツールで代用もできますが、取り付けに力がいるので、持ち手のついたマイナスドライバーを使っても良いと思います。また、スイッチに取り付けたケーブルを外す際にも使用しますが、こちらも合格マルチツールでできるので、工具の数を減らしてコストを抑えたい方や工具の持ち替えを少なくしてシンプルな作業をしたい方は不要かもしれません。私は、セットに入っていたものを使用しております。同じものが見つからないのでリンクはありません。

その7 合格マルチツール

ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200

ねじなし電線管やPF管の施工、指定工具のウォーターポンプフライヤーやマイナスドライバーの代わりに使用できる工具です。ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200 第二種電気工事士技能試験用 電工試験を使用しました。

その8 4色ボールペン

消せる4色ボールペン

複線図を描く際に使用したペンです。短時間で複線図を完成させるために、ペンを持ち替えずに4色で描けるので時短に効果的です。私は、青でジョイントボックスと施工省略範囲、緑で白線、黒で部品と黒線、赤で赤線とケーブルの長さ、圧着端子の記号を描きました。私は、パイロット 消せる4色ボールペン フリクションボール4 0.5 ブラック P-LKFB-80EF-Bを使用しました。

その9 スケール

スケール

時短のために手を使って、おおよその長さを図る方法などがありますが、私は400mmのスケールを使うことにしました。裏面に滑り止めを付けておくことで、試験開始後にテープで固定する必要がなくなり、時短を図れます。机に置いてあるスケールにケーブルを当てるだけで長さが測れるので、私はこちらのほうが素早く作業が行えました。レイメイ藤井 定規 カッティング定規 40cm ACJ600を使用しました。技能試験では、最長で450mmのケーブルをカットすることがあるのですが、ほとんどの課題が250mm~350mm程度の長さでケーブルをカットします。そのため、300mmより少し長い400mmのスケールを使用しました。持ち運びにも便利です。

その10 布

試験では、ケーブルが丸まった状態で配布されるのですが、まっすぐに伸ばすときに布を使うと手を傷めずに作業ができます。私はサンワサプライ マイクロファイバークリーニングクロス(グリーン) CD-CC11Gを使用しました。手袋を使用する方は、皮膚を傷めずにケーブルを伸ばせるので不要かもしれません。タオルやハンカチなどでも代用できます。

その11 腰袋

腰袋
必要な工具をそれぞれのポケットに入れて使用します。

試験会場の机は、決まった大きさではなく、会場によって大きかったり小さかったりします。そこで、作業スペースを広く取り、素早く工具を取り出すために、腰袋を胸の前に付けて試験に挑みました。私はデンサン(ジェフコム) 電工キャンバスハイポーチ ND-861を使いました。私の受験した会場は、作業スペースが狭くはなかったので、普通の工具ケースでもよかったかもしれません。会場によっては、とても狭い机があるようなので不安な方は検討してみてください。

その12 合格クリップ

合格クリップ

リングスリーブで芯線を圧着する際に使用する工具です。初めの頃は、差し込み型コネクタを使用する箇所にも、こちらの工具を使用しておりました。本番はリングスリーブの圧着箇所のみに使用することにしました。差し込み型コネクタに使用する場合、施工後はこちらの工具が外せなくなるので、施工前に外す必要があります。また、差し込み型コネクタはケーブルを固定せずに施工ができるため、最終的にはリングスリーブで施工する箇所のみで使用することにしました。ホーザン(HOZAN) 合格クリップ 誤接続防止 電気工事士試験の時間短縮に 入数10個 ホルダー付 P-926を使用しました。

おわりに

私が技能試験に挑戦する際に、より簡単に施工ができ、時間を短縮するために使用した工具をご紹介しました。初めは、セットの工具を購入したのですが、いろいろ試していくことによって、こちらの12個の工具で試験に挑むことにしました。これから、技能試験に挑む人が工具を購入する際に少しでもお役に立てれば嬉しいです。また、機会があれば複線図の描き方やそれぞれの作業で役に立ったテクニックなどをご紹介できればと思います。


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