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姫路城は暴れん坊将軍と姫ちゃり

今年行ったお城。

前に出張で姫路に来た時からずっと行きたかった。駅からまっすぐ続く通りの突き当たりにお城が見える。初めてなら絶対にびっくりするよね。憧れの道だから歩いてみたけど、途中にはたいしたものがないような…。

いや、あったよ。姫ちゃり ミミちゃん号。西松屋さんがスポンサーのシェアサイクル。名付けのセンスが良いな。初めてだからとお城までフラフラ歩いて行ったけど乗ればよかった。

目の前まで来て、また感動した。お城も堀も橋も見事。あと、背景にビルがないことが素晴らしい。江戸城みたいにすぐ先は大手町というのも好きだけど。

ランニングコースいいな。堀の外だけど城の中。車も通らないし。毎日お城を走れたらいいだろうなと思う。

オーディオガイドは迷うことなくマツケンサンバをセレクト。これを借りないと知識が足りなくて…せっかく来たのにもったいなくなってしまう。最近のオーディオガイドは美術館なんかも同じだけど、俳優や声優さんとコラボをしていて楽しいし。しかし、ここ機械はなんてすごい使い古されてる感。

立派な門。オーディオガイドには松平健さんだけでなく、補佐をする女性の声が入ってる。爺だと最高なんだけどな。まぁ、歴代の爺役は皆さんお歳か…。

爺ってかなり失礼な呼び方。今更だけど。

わー。

皮肉も込めて話題だった真っ白なお城。きれい。『暴れん坊将軍』で見るお城はグレーに近いほど薄汚れて古ぼけているから余計にそう見える。連なる屋根と石垣がこんなに美しいなんて。

○△□の形をした狭間も見える。なぜ、この形なのかはテレビか本かでお坊さんが「仏教では丸が水、三角が火、四角が大地を表していて、この世を構成する要素だから」と言っていた気がする。長方形は確か、矢を射る用。

塀を横から見るとなかなかの厚み。屋根の下は角が丸く整えられているんだけど、強度の問題で何かあるのかな?かわいいからではないはず。作る方は面倒だったろうな。

「ここは将軍坂」と新さんが耳元で囁いた場所。

『暴れん坊将軍』で何度も出てくる坂だ。まぁまぁの上り坂で足場も良くない悪かった。ここを行き来しないといけない家臣たちは大変だったろうな。あの服だし。

その前に、こんな坂道は江戸城にはないよね…。

人がいないバージョンも。この壁はわざとなのかな。『暴れん坊将軍』の汚れた感じがまさにこの壁。

雪が降っていた季節。これはこれで素敵。


埋まった瓦。何のためだろう。滑り止めとか?こういう細かいネタも隅々まで調べてから登城する人になりたい。

というか、姫路城は広い。天守までが遠い。血気盛んな侍たちが鼻息荒くして駆け上がったんだろうな。重い武具を身につけてさ。そして、すごい人気。人が多くて、皆でゾロゾロと順番にグルグル階段をいくつも登ったわ。

ここの階段も急。シニアが多いと渋滞する感じの階段。フタがついてるところがいい。敵が来たらフタごと閉めて防御するなんて、ドリフみたい。

で、暗い。これもシニアのためなのか、ライトをアナログな形でつけていた。GOAL ZEROのライトは我が家も使ってる。あれ?そういえば現存天守って灯りついてるんだっけ?夜にお城に入る時はカンテラ?でも、非常灯はつけないとダメだよね。あー、次に行くお城ではしっかりと見よう。昔と今のフュージョンを。

唯一、周りに誰もいなくなった瞬間に天井を見たらすごい。梁。メンテナンスが行き届いているのだろうけど、きれいに残せるものだな。武具をかけられる壁も素晴らしかった。廊下の奥までずっと続いてるやつ。ここに鉄炮や槍がズラッと並んでいた様子を想像したらマトリックスを思い出した。キアヌが「Guns, lots of guns」と言う白い画面のシーン。

かっこいい。

これは金庫だっけ?牢屋だっけ?

天守も大きくて、天井が高くて、最上階まで行くと疲れる。侍たちは天守までたどりつけたとしても大変だっただろうな。なんて思っていたら、「このお城は一度も攻められていない」と上様のガイドが。そうか。攻められない、戦わない天守ってどういう気分なんだろう。

最上階には神社があって、参拝で大混雑。天守からの景色はそこまで感動するものではなかったな。外から見た時に周りに何もなかったんだからそりゃそうだろうけど。それでも本丸御殿や武家屋敷や城下町が広がる様子を妄想すると悶えたわ。

しかし、床が冷たいな。こういう場所に限ってスリッパ貸し出しがないもの。足が、足が、冷たい。凍る。ヒートテック靴下を履いていたけど、生地が薄いタイプで足の裏が冷たい。前を歩く女性なんてストッキングだった。「足が冷たい」「もう無理」を連発した。お城にはできるだけ底の生地が厚い靴下で行くこと。または携帯用のスリッパを持って行くが教訓担った。

でもさ、昔の人は裸足。足の裏の皮膚が分厚かったのかな。手入れが行き届いていない男性のかかとのような。うわー。

ここからの眺めもいい。一部大胆に工事していたのは残念だった。

天守を出て、石垣を眺める。古い石垣に混在する明らかに新しく四角い石はなんだろう?欠落した場所に修繕を施した跡なのかな。

ハート型の石には、現代の人しか萌えてないよね。心臓の形をハートで表現するようになったのはいつくらいなんだろう。それよりも人面石を設けているのがおもしろかった。侍たちがこんな物に驚かされるわけないよね。シャレなのかな。

そういう狙った物よりも、整備されないまま放置された場所が気になった。ガイドさんに一緒に案内していただきたかったな。上様ガイドは十分に説明してくれるけど、多くの人が気にしないことは触れないし、質問もできない。

スタッズの門。かっこいい。

七五三の七歳の時の写真、大名のお姫様風がよかったな。遥か昔の話だけど。この場所からの眺めはいいね〜。上様が半裸で弓の稽古をしてる場所がこんな感じかな〜。

ここからの眺めもきれい。当時はどんな雰囲気だったんだろう。

今回はお城でお腹いっぱいになった。好古園も行けなかったし。駅からの道に風情がないと残念に思ったけど、城下町の街並みはお城の北側に残っているらしい。見どころが広範囲に及ぶから、やっぱり姫ちゃり活用が良さそう。泊まりで行った方が堪能できそう。姫路っていい感じのホテルあるのかな?

スリッパのこと
▶︎天守入口で靴を脱ぐ
▶︎下駄箱なし。脱いだ靴はもらえるビニール袋に入れて携帯する
▶︎スリッパ貸出なし

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