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【パーキンソン病の運動継続の定義】

みなさんおはようございます!PD Cafeの小川順也です。
昨日もテニスのウィンブルドン選手権があり、日本の錦織圭選手と西岡良仁選手の2人が試合でした。結果は2人とも負けてしまいましたー。残念!でも、四大大会に出場すること自体が凄いので日本人が何人も本戦に進んでいて本当に凄いと思います!
ということで寝不足です。


今日はパーキンソン病の学会であるMDSJに参加してポスター発表するために仙台に向かっています。
東京から出るのが久しぶりすぎてちょっとそわそわしていますが、しっかりと発表していきたいと思います。


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運動継続の定義って??
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今回の学会発表につき、私たちが開発した集中グループオンライントレーニング(GOT)のデータをまとめていました。
このプログラムは病院などで行うLSVT BIGなど含めた集中的なプログラムの現状の課題点を考慮して開発しました。
私が病院に勤めていた頃、LSVT BIGや2週間の入院やリハビリ入院というのをやっていました。
集中的に期間を絞って負荷を高くしていくと、入院期間ではやはり身体の動きは良くなります。
しかし、その後の運動継続が難しく元に戻ってしまうケースが多々ありました。

運動継続が出来ない理由として行き着いたのは
・一緒に継続する仲間がいない
・運動や身体について深く理解してないとやってる運動の意味が分からない。飽きてしまう。

です。

私は健康の情報を自ら調べて取捨選択して意思決定する能力であるヘルスリテラシーの向上と一緒に運動継続する仲間の存在の、2つがパーキンソン病の運動療法において重要なのでは?との仮説を持っています。


その仮説をもとに集中グループオンライントレーニングを開発しました。
このプログラムは、12週間を3−4名でSkypeでグループを組んで課題運動を毎日自撮りしてもらって送りあってもらいます。それにより、一緒に運動継続する仲間が出来ます。そして、ヘルスリテラシー の向上も期待出来ます。

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運動って週何回やったらいいの?
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とよく言われます。

2019年に京都で行われた世界パーキンソン病コングレスでは30分週6日の運動が一番進行抑制に影響があったよ。という報告がされていました。週6日って結構ですよね。
運動以外でも色々と進行抑制の項目あったんですが、
週5日、週4日、週3日が順番で上位を占めていました。
私も毎日は運動しんどいから維持には週3日〜5日程度がいいんじゃないかなと思っていました。
PD Gymに来てくれる方に自主トレ出来ましたか?と聞くと出来ませんでした。と返答が返ってくることがあります。よく聞くと週3日はやったけどあとはサボってしまったと。
今現在、どの程度週に運動したらいいのかという明確な答えはありません。
人それぞれ違うかもしれません。
集中グループオンライントレーニングでは、プログラム終了後もフォローが続きます。
このプログラムを通して、パーキンソン病の方にとってどのような運動を週何回行えば、進行予防につながるのかというのを出して行きたいと思います。

PD Cafe 
小川順也

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