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2024年、スマイルズから新年のごあいさつです。

文化のリープフロッグ

穏やかならぬ年明けとなった方もいらっしゃるかもしれません。
一日も早い安寧を願っています。

年始ということで少しだけ僕の話をさせていただきますと、新社長となってもうすぐ一年。
さしてかわらぬ日々を送っていたわけですが、最近になって突然の“現実”襲来。
当たり前に思考せねばならぬ足元と数字。

あぁ、こういうことだよね。なんて思いながら過ごしています。


以前、某建築家の方とドバイ万博についてお話していました。その方曰く、
「ドバイ万博の建築群には歴史や土地の背景といった文脈がない。だからこそ砂漠の真ん中にべらぼう(あっこれはその方の表現ではありません)なものが建つ。それは妄想や夢のようなものの具体化。そのパワーに圧倒された。私は日本で建築を学んできたからこそあまりにも過去や土地といった文脈にとらわれ過ぎてきたのではないか。」

自分自身はといえば、足元や過去から続く唯一性あるコンテクストを大切にしながら次なる一手を打ち込みに行くことを信条にはしているのですが、やっぱりその“べらぼうなもの”への憧れは深い。
 
戦後日本の象徴となった1970年の大阪万博。「人類の進歩と調和」をテーマに、まだ見ぬヘンテコな未来への妄想を爆発させた大博覧会。そしてタローは大屋根をぶち抜いた。
残念ながら僕はまだ生まれておらず、行ったことはないけども、当時のパビリオンカタログを観ながら、得も言われぬ高揚が僕を襲う。

時として“意味不明”なものが、誰かの価値観や夢や目標を拡張させてくれることがある。

確かに“現実”は大切だ。
とはいえ、一足跳びな“でたらめ”が、要は叶うかわからない夢や妄想なんてものが、新たな文化を生み出す原動力なんだろう。

一年の始まりは、“でたらめ”なことから始めてもいいんじゃない?

その“でたらめ”の足元には、いにしえの文脈が潜んでいたりするかもしれない。
太陽の塔の根源には縄文時代があるように。


2024年正月
スマイルズ取締役社長 兼 CCO 野崎亙と
スマイルズの皆々

キービジュアルの撮影のウラガワ

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