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「国際協力にあんまり興味がない」と気づいた。

活動する中で気づいたことがあります。
「国際協力にあんまり興味がない」

1.なんでそう思ったのか

私の任地は元々技術協力プロジェクトが入っていて、過去に専門家の方が何人か赴任してプロジェクトを実施していたり、過去から現在にかけて継続的に日本の支援が入っている重点地域です。
そのため、これまでに多くの専門家の方、開発コンサルタントの方、日本企業の方が任地に来ており、協力隊の私達もお会いする機会に沢山恵まれました。
ありがたいことに、貴重なお話を伺ったり会議や視察に同行させていただくこともありました。
皆さんすごいバイタリティの持ち主で、熱意を持って仕事をされています。
同時に、お話を伺ったり会議に同行する中で、開発援助の難しい部分や中々上手くいかない部分も目にしました。

例えば、プロジェクト終了後も長期的に続いていくことを目的と実施したことが、数年後には消えている事例も何件もみました。
時代の流れと共に消えるのはしょうがないけど、それにしても費やしたお金と技術はどこに行ったんだ…。

また、国際協力はまさに国同士の外交だなと思います。
「本当は自国でできるのに、資金欲しさに日本に支援を要求してるんじゃないか」
「本当に必要な人に支援がいきわたってないのではないか」
「ベトナムはまだ貧しいというけれど、でも一方で日本よりも合理的で便利なサービスもあるよな…」
ベトナム側と日本側の会議に参加するたびに、色々考えてしまいました。

↑上記の出来事にでくわすにつれて、今後も国際協力に関わるのは私にはしんどいなと気づきました。

加えて、対ベトナムの国際協力に関しては、ある程度成長をした国であるがゆえ、日本側に求める支援も+αの高度なことが多いなと感じます。

2. この国でコミュニティ開発のボランティアとして活動すること

正直いって難しいです…。
全ての職種で言えることかもしれませんが、特にコミュニティ開発隊員は、要請や配属先の希望と、自分の今までやってきた仕事や経験が、ドンピシャで当てはまる方がまれです。
例えば私は、前職で木工職人として働いていましたが、前任地では観光開発、現任地では農産品の販促の活動を求められています。
要するに、今までまともにやったことがないことを、異国の地で、意思疎通も微妙な中やっています(やっているといえるのか微妙だけど)。
1年半弱活動していく中で、専門家や同じ隊員の子達に助けられ、「コミュ開という広い枠組みの中で、自分が出来る範囲でやれることやる」と気持ちが振り切れたのでいいですが、正直今まで気持ち的にしんどかったです。

ボランティアとしてベトナムで活動することのもどかしさと無駄さを、この1年半ずっと感じています。

農業知識がゼロの私が、任地の農業のためにボランティアとしてできることは正直少ないです。
また外国人の私が、国の制約が強いこのベトナムの政府機関で何かをするのには、様々な許可が必要です。
本当にこの地域や配属先にボランティアを送り込む意味があるのかなと思うことも沢山あります。
配属先も、Jからお伺いが来て、支援が今後もあるならと思って受け入れているだけだと思います。

いてもいなくてもいい、あまり存在意義のない立ち位置で生活するのは、今後はもう勘弁です。
(ボランティアがいるということで、配属先がJから目を向けてもらえるという意味では役に立ってはいますが…)
おわり。

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