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なんちゃって絵コンテ遊びで、絵作りを知る

絵コンテってかっこいい!

そう思った私は絵コンテの描き方など何一つ知らず、無料のテンプレートをダウンロードし、紙に大量に印刷をした。それは2015年の話だ。

絵コンテ用紙だけで軽く興奮し、好きな映画を最初からコツコツ一時停止しながら描いていく。アニメではなく洋画(ゲーテの恋 君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」)で、リアルなものを絵や線に落とし込むというのは慣れていなかったが楽しいという気持ちだけで黙々と描き込んでいった。まだ用紙を取ってあるが、リアルの人間を絵にするというのがまだ全然できていないけれどよく頑張ったと思う。

後にこの練習が役立っているし、今でもやっている。

2015年頃 ハンニバルのドラマをなんちゃって絵コンテしていた

今ではさすがに絵コンテ用紙をわざわざ作らず、お絵かき帳に枠線を引き描き込んでいる。

アニメや映画を観てみると、魅せ方が上手いものは画面作りがかっこいいのだ。決まっている。決められた範囲に登場人物をただ置くのではなく、ちゃんと意味を持たせているのだ。これに気づいた私は、画面作りというものに興味を持ち、様々な作品をスケッチしたり本を読んだ。コンセプトアートというものも知り、真似したりしている。

☆『クライマックスまで誘い込む絵作りの秘訣』という本がおすすめです

私が現在でもしているのは、好きなアニメや映画のかっこいいシーンや、いいなと思うシーンを一時停止して枠線にスケッチしてストックしていく。ゲームも画面作りがしっかりしていたりするのでよくスケッチしている。

昔と違って今では簡単にネット配信が観れるし、一時停止が簡単だ。観ていない、興味のないアニメや映画でも好きなだけ再生して停止できる。私はまず自分の好みそうな作品を探して、見つけたら再生バーを動かす。そしてこの構図いい!と思ったらスケッチする、この繰り返しである。これは本当におすすめだ。絵作りの勉強にもなるし、普段描かないキャラクターや服装、しぐさも自分の中にストックされていくからだ。そして自分の好みもわかってくる。

私個人としておすすめなサイトはアマゾンプライム、バンダイチャンネルなどだ。何故かというと一時停止していても画面が暗くならない。Huluは画面が暗くなるし、タイトルが画面に出てしまうのでおすすめしない(観るだけならおすすめです)

再生バーを動かしながら、この作品を練習だけに使うのはもったいないな…そう感じたらその作品を後で視聴したりする。普段あまり観ない、選ばない作品を結果的に観ることがあるため、いろいろな作品を知るきっかけにもなったりする。

最初は自分の好きなアニメなどを選んだ方がモチベーションが保たれると思う。好きなキャラクターを模写していくのは楽しいからだ。そこからモブ、背景なども描き込んでいくと、いつもなら描かないものをすらすらと苦手意識なく描けるという利点がある。私は背景が苦手なのだが、なんちゃって絵コンテを始めてから背景やものにも意味があるのかと知ってから苦手意識が減った。漫画もそうなのだが、絶対に背景なんて描かない嫌だ!と思っていたのに今は下手なりに描く努力はしている。

そしてもしも選んだ作品が実写ならば、リアルの人間を絵や線に一度落とし込むという練習にもなってお得だ。実際のものをイラストや、漫画絵に変換するという力が身に付くと様々なことに使えるし、それができる人は少ない(かも?)

恐らく模写はしたことがある人は多いだろう。けれど、線から線を模写するのと、実写を線に変換してスケッチするのは全く異なる。模写とはまた違う作業だ。実写を線にして絵にできる人は、説得力のある絵が描けるようになるためやっておくと幅が広がるのでおすすめだ。

アニメや映画の画面作りは漫画には適さないのだが(漫画は漫画の模写をした方がいい)、洋画や洋ゲー好きの人やアメコミなどはよく使っていると思う。画面がどこか映画チックなのだ。この作家さんは漫画より、映像の画面作りを好んでいるなとわかってきたりする。洋画系の二次創作などはリアル系の絵柄や、映画っぽいコマを多用していることが多い。私はどちらも好きなのでどっちも使ったりしている。

映像の画面作りを漫画に使用するならば、サスペンスものなどゆっくりと時間が進む話には適していると思う。使っちゃだめなことなんてないし、寧ろ取り入れてみると個性にもなったりするので私は好きだ。イラストにも使えるし、寧ろ相性がいいと思う。あと4コマとか……!

なんちゃって絵コンテ遊び、どうでしょうか?

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