傷口から溢れた血はどこへいく〜1.絆創膏〜


自分が嫌いで、何度も自分で傷つけた。
その度、自分にごめんねって謝っては、でもね、自分が悪いの。これは戒めよ。
そう言って自責する。
そうやって生きてきた。
だから私は知らない。自分に期待して生きていく人生なんて。
いつも失望していたきっと。
でもきっとそんな中でも求めていた。
暗闇の中に光る小さくてもいい、偽りでもいい光を。
きっとあたたかいんだろうな、その時の私はこんな気持ちになるんだろう。そう思いながら期待しながら這いつくばりながら前へ進んでいた。

傷だらけの自分をまわりに発信し続けた。
もっと傷つくこと覚悟で。
もう傷だらけだから、痛くもかゆくもない。
そんなこと、思いながら。
実際はそんなことない。
傷口に塩を塗るよう。奥まで染みて痛感する。その傷の深さを。
そんな危険をおかしてまでも絆創膏を求めたんだろう。
一瞬でもいい。今だけでいい。傷が良くなるまでサイズも合わなくていい。透明でもいい。きっと何でもよかったんだ。
このまま傷を放置することは、ひとりで治すことは不可能だったのだ。

#小説
#病み
#鬱

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

12

すもも

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。