気遣いモンスター

昨日、天の声としてレギュラー出演させていただいている『スペシャのヨルジュウ♪』で共演しているR-指定さんが楽屋で話しかけてきてくれた。

「あの、トンツカタンのカタコト塾っていうネタ見たんですけど、めちゃくちゃおもろかったです(小声)」

なんて嬉しい報告なのだろう。Rさんは気遣いの人なので僕みたいなもんにもかなり丁寧に接してくれるのだが、たまにそれが行き過ぎてウィスパーボイスになってしまう。僕も突然いただいたお褒めの言葉に恐縮してしまい、

「えー本当ですか。嬉しすぎます。ありがとうございます(小声)」

『ダブルウィスパー』になってしまった。図書館でも通用する声量だ。その後もRさんは

「あと公園で気づいてっていうネタもおもろくて(小声)」

と続けてくださり、僕も負けじと

「それも見てくださったんですね、ありがとうございます(小声)」

この様子を目撃したプロデューサーが「え、初対面なの?」と言ってしまうほどの『フリースタイル恐縮バトル』だったようだ。

そこから気を良くした僕は

「他にはどれがよかったですか?(小声)」

と、ちゃんと調子に乗った質問をしてしまったのにも関わらず

「あとはキャッチのネタとか…(小声)」

きちんと答えてくれた。なんて器の大きい人なんだ。そしてさらに追い討ちをかけるように

「こんなすごい人と番組やってたんやって思って(小声)」

確実にあなたの方がすごいだろ。さすがに無理があるその発言に思わず僕も

「ちょっと〜、それはさすがに言い過ぎですよ〜(小声)」

とニヤニヤしながら言うと

「たしかに言い過ぎましたね(小声)」

「こら〜!!!(大声)」

このバトルは僕のクリティカル負けで終わった。

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