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【他人に好かれるカンタンな方法】なぜあなたは、あの人に誤解されてしまうのか#5

こんにちは、清水陽介(@smzyuskmental)です。


ここ最近のnoteでは
「だれもわかってくれない」
の解説を続けて参りまして

#1「人は認知的ケチ」

#2「誤解を生む超絶コンボ」

#3「誤解を生む3つの思考の近道」

#4「他人に嫌われない為の3つのポイント」


今回は、いよいよ実践編です。

で、一応、「今回から読むよ」って方のために、
前回までをざっくりとおさらいしておきます。
内容を覚えてる方は飛ばしてオッケーです。

人どうしが誤解する原因は主に「思い込み」
で、主に以下の2つの思い込みをしがち

・透明性の錯覚
(ちゃんと伝わってるって思い込み)
・解釈の経由による錯誤
(同じように思ってくれてるって思い込み)

なぜ思い込みが発生するのかというと、
人が「認知的ケチ」だから。
要するに、「思考の近道」が好き。

代表的な「思考の近道」は以下の4つ。
①確証バイアスと初頭効果
  (第一印象が良いと他も良く見える)
②ステレオタイプ
  (こういうタイプの人はこう!的な偏見)
③ハロー効果
(  1つ良いところがあると他も良く見える)
④偽の合意効果
(自分の常識はみんなの常識)

な感じ。

まぁ要するに「人は他人を憶測で判断してるんだな」
という感じで覚えていればオッケーです。


では今回は、これらを踏まえた上で、
「誤解されないためにはどうしたらいいの?」
って部分を見ていきましょう。


他人に誤解されやすいなーと心当たりのある人は、
今回のポイントを抑えることで、
だいぶ人間関係が楽になります。

職場でハブられたり、、、
自分だけ旅行に誘われなかったり、、、
そんな寂しい事とはこれでオサラバしましょう。

それではGO!


目次

section①誤解のそもそもの原因とは?(約2700字)
section②誤解されないための『伝え方』(約1500字)
section③他人に好かれるカンタンな方法(約1000字)

section①
誤解のそもそもの原因とは?

まず、「他人からの誤解を無くすには?」という話ですが、
大まかに以下の2つの戦略が考えられます。

①そもそも誤解されない方法
②誤解されたあとに誤解を解く方法

とりあえずは、この2つに分類できましょう。
で、今回は①の「そもそも誤解されない方法」について。


ではまず、「そもそもなぜ誤解が起きるんだ?」
ってことを考えてみましょう。

虫を退治するときは、
虫が湧いてからスプレーで殺すより、
巣ごと破壊してしまった方が早いですよね。

これと同じように、
誤解とおさらばするためには、
まず誤解の根本の原因を見つけて、
その原因から断ち切ることが最も近道になります。

ですので、まずは『誤解の原因』を特定してみます。


そんなわけで、一旦ここで
”他人の印象を決める4パターン”
をざっくり復習してみましょう。

【人が他人の印象を決める4パターン】
①第一印象が良いと他も良く見える
②偏見やレッテルで相手を決めつける
③1つ良いところがあると他も良く見える

④自分の常識で相手を決めつける

雑にまとめると、こんな感じになりますね。

で、こうして見ると、
実は原因が共通していることが分かります。

つまり、どの誤解も同じような原因で起きるのですが、
その共通点とは一体なんでしょうか?
ちょっとだけ予想してみてください。


で、答えはというと、非常にシンプルです。
人が他人を誤解する最たる原因、
それは、

「情報不足」

です。

つまり、相手に与える情報が少なければ少ないほど
相手に間違った印象を与えてしまいます。


「まぁそりゃそうだよね」って感じではありますが、
なぜ「情報不足=誤解」に繋がるのかっていうと、
それは、

”人には情報の空白を勝手に埋める性質があるから

です。

例えば、以下の文章を読んでみてください。

1,2,3,  ,5,6

こう書いてあったとして、

『あなたは3と5の間に何が入ると思いますか?』

こう聞かれたら、普通は「4っしょ」って思います。

しかし、もしかしたら、
ここに入るのは「8」かもしれないし、
なんなら「H」だった可能性もあるわけです。

人はこれを「誤解」といいます。

つまり、人は、
空白の部分を勝手に想像で埋めようとします。
これが誤解の最たる原因です。

つまり、「私はこういう人だよ!」
という事をしっかり
相手に伝えなければ、
伝えなかった部分に関しては、
相手が勝手な想像であなたの印象を創り上げてしまいます。


たとえば、スキンヘッドの人は、
スキンヘッドなだけで「怖そう」と思われがちです。

ところが、”実は家ではネコちゃんと戯れてる”
みたいな、めちゃんこ可愛い一面もあるかもしれません。

しかしながら、「家ではネコと遊んでるよ」
と言っていなかった場合、ほとんどの人は
「タバコ吸って酒飲んでるんだろうな」とイメージするでしょう。

こんな感じで、とにかく
言わなかった部分は相手が勝手に想像で補います。
そして、これが誤解につながると。


ただ、という事は、他人に誤解されないためには、
この逆をすればいい
わけです。

つまり、想像する余地が無いくらい
たくさんの情報を与えれば、
基本的に誤解される事はなくなります。

例えば、先ほどの「1,2,3,  ,5,6」で言うならば

「あ、空いてるところは8だよ!」

って言っとく感じですね。笑

こう言っておけば少なくとも、
「4かな?」と思われることはなくなりますよね。

「8って言われたから8だね」と、
誤解せずに理解してくれます。


つまりなにが言いたいかというと

・人は情報が少ないとき、
 空白を勝手に想像で埋める

・この「想像」が「誤解」である

・だから、誤解されないためには、
 たくさんの情報を与えろ!

という話です。

平たくいうと、
「思ってることは全部をちゃんと伝えましょう」
ですね。

当たり前すぎる結論ですが、
この当たり前が出来ていないから、
誤解される人は誤解されてしまうわけです。


だからたとえば、
デート中に、女性が彼氏に対して、

「見てこのケーキ屋さん!めっちゃ可愛くない?」

と言ったら、彼氏が

「ほんとだ!めっちゃ可愛いね!」

と言い、そのままお店をスルーして
女性はガッカリした。

的な話、よくありますよね。

これは女性からすれば、

(心の声)「いや、”お店に入りたい”って気づけよ!!!」

みたいな気持ちなわけです。

で、こういう場合、「男って気が使えないよね」
みたいに、男性側が叩かれる場合が多いんですが、
冷静に考えてみてください。

悪いのは本当に男性でしょうか?

というのも、彼はただ単に、「可愛くない?」を
「可愛くない?(私はこういうお店が可愛いと思うの)」
という、ただの意見交換として捉えてただけかもしれません。

だから、「お店をスルー」という行動は、
男性の彼からしたら誠に正しい判断なわけです。

これはまさに、#1で解説した「解釈の経由」ですね。
ざっくり言うと「人によって物事の解釈は違うんだよ」って話です。

つまり「可愛くない?」という言葉は、
女性からすれば、

「可愛くない?(ここ行きたい)

であっても、男性からすれば、

「可愛くない?(可愛いお店があるね)

と、文字通りの意味で捉えている場合だってあるわけです。


また、こういう話をすると

「いや、普通気付くでしょ!」

という声を上げる方もいますが、
そういう方は#1〜#3を読んで
出直してきてください。笑

要するに、人は言われていないことは
分からない生き物なのです。

空いた穴を勝手に解釈し、
「可愛くない?( )」
の( )の中身を、想像で補います。

つまり何が言いたいかと言うと
自分が言葉で伝えなかった部分は、
誤解されて当然だよ、
という話です。


だから、彼に分かって欲しければ、
言えばいいんです。

つまり、そのお店に行きたいのならば、

「このお店可愛くない?ここ行きたいな

って言えばいいんです。

もちろん、「言わなくても分かってほしい」
と思う気持ちは僕も分かるのですが、
言わなくても分かってくれるかどうかは別です。


なんだかたとえ話がすっごく長くなりました。笑
でも、だいたいそういう事です。

一旦ここまでをまとめると、

・人は空白を想像で勝手に埋める生き物

・与える情報量が少ないと「誤解」が生まれる

・誤解を減らすためには
 正しい情報を多めに与える事が大事

といった感じです。

要するに、
「思ってることは全部をちゃんと伝えようね!」
という話ですね。

「言わなくても分かってくれる」
と思ってはいかんと。
これは僕も気を付けたいところです。

相手に手伝って欲しいなら、
「きついなー・・・」ってさりげなく言うのではなく
「手伝ってもらってもいい?」と言えばいいし、

奢って欲しいなら
「お金がないから奢って欲しい」
と言いましょう。

少なくとも、
自分が伝える努力を怠ったことを棚に上げて、
相手が気づかなかったことを咎めるのだけは、やめましょう。


section②
伝える時のコツは「3倍盛り」

という訳で「情報量多めで伝えていこう!」って話でしたが、
「具体的にどれくらい多めに伝えたらいいの?」
と疑問もちょっとだけあります。

で、そんな時のコツが、
「思ってる3倍で伝えること」です。

つまり、相手に伝える情報は、
自分が思っている3倍くらい多めに与えて
やっと誤解なく伝わる
、というイメージです。

というのも、そもそも人には
①そもそも分かりづらい生き物である
②なのに分かってくれてるって思い込む。

みたいな性質があります。

要するに、自分が思ってることは、
自分で思ってるよりも相手からしたら分かりづらい
んですよね。

この根拠については#1の
「透明性の錯覚」
で詳しく話しています。


たとえば、友達に誕生日プレゼントをもらって
めちゃくちゃテンションが上がってるのに、

「本当に喜んでる?テンション低くない?」

って言われた、みたいなことってありませんでしょうか。
(僕はたまにあります。)

でも、こういう時ってだいたい、
本人からすれば「え、喜んでるよ!!」
みたいな感じですよね。

つまり人は、
他人から見て分かりづらい生き物であるのと同時に、
自分のことをわかってくれてるって思い込んでいます。

例えるならば、自分では100%伝わってると思っても、
実は相手には30%くらいしか伝わってなかった
ってことがしばしばあるということです。


だから、相手に自分を伝える時は、

①思ってるよりも伝わってないって事を自覚する
そしてその上で、
②相手に分かるように分かりやすく伝える

この2つを意識する必要がある、という事です。


たとえば、あなたに可愛い彼女がいたとして、
あなたは彼女のことを「本当に大好き」
と思っていたとします。

しかし、まずは、彼女からしたら「まぁ好き」
くらいにしか伝わっていない可能性がある
ということを自覚する必要があります。

で、それを理解した上で、
定期的に「可愛い」と言ってあげるなどし、
彼女にも分かるように伝える必要がある。

そんなイメージです。


要するに、自分が思ってることは、
自分で思ってるよりも相手からしたら分かりづらい。

だから、ちょっと盛るくらいでちょうどいいよ
という話ですね。


で、「じゃあ具体的にどれくらい盛ればいいんですか?」
ってなった時に、おおよそは「3倍くらい」という話です。

たとえば、
「楽しい時は、自分が思ってる3倍くらいで笑いましょう!」
みたいなアドバイスって時々ありますよね。

これは実際に結構正しくて、前回紹介した研究でも

意図の疎通には約3倍の乖離があった。

みたいな結果も出たりしてます。

ですので、想いや感情は3倍盛りくらいで伝えて
自分で思っているのと同じくらい伝わる。
みたいな話ですね。

まぁ3倍という数値が正しいかどうかの議論はさておき、
ちょっと大袈裟に気持ちを表現する必要はあるよね。
というのは間違いないでしょう。


だからたとえば、ブログを書く時は、
「さすがに言葉がやさしすぎるかな?」
って思うくらいの文章を書くように意識すると、
読みやすい文章になりそうですよね。

具体的には、

・箇条書きにしてみたり
・画像を入れてみたり
・たとえ話を入れてみたり
・ひらがなを増やしてみたり
・カンタンでいいから図解してみたり

これらを全部使ってやっと伝わる、
くらいに心得てみてもいいかもしれないですね。


また、対人関係でも同じです。

本当に楽しい時でも「ふふっ笑」と
すました笑いをしがちな人がいます。
僕はそういうタイプでした。

そういう人は「アハハ」と口を開けて笑ってみると、
相手は「この人は楽しいんだな」
ってわかってくれます。

また、ベストなのは感情を言語化して伝えることです。

嫌だと思ったならば『嫌だった』。
寂しいと感じたならば『寂しかった』と、
口で出さない限りは伝わりません。

そして、伝えることを怠ると
徐々に人間関係がこじれていきます。


要するに、相手から見た時に
「この人は何を考えているのかな?」ってことが
分かりやすい人になることで、
誤解を減らしましょうって話でした。


section③
「分かりやすい」が持つすごいパワー

で、「分かりやすい人になりましょう!」
って話をしたわけですが、分かりやすい人になると
とっても良いことがあります。

それが何かって言うと、

「好かれる」

です。

つまり、他人に好かれたいならば、『分かりやすい人』になればいいわけです。


たとえば、想像してみてください。

あなたの周りに、”誰にでも好かれる人”
っていませんでしたか?

バイト先、学校、職場、いろんな場面で
”誰からも好かれる人気者”っていたと思うのですが、
彼らをちょっぴり想像してみてください。

そういう人って、ほとんど共通して
「何を考えてるかが分かりやすい人」
じゃなかったですか?

これ、僕はかなりしっくりきました。

というのも、人気者って必ず
「今たのしいのか」「それとも悲しいのか」
が分かりやすい人だったなぁと。

つまり、人は分かりやすい人が好きなんです。
だから、他人から見て分かりやすい人になることで、
誤解も減るし、好かれる
ってことなんですね。


これは実際に科学的にも確かめられておりまして、
これは2013年に行われた研究

この研究は「分かりやすさが及ぼす影響」
に関する過去の研究を集めた系統レビュー
なのですが、この研究で分かったのは

「分かりやすい人」は
・幸福度が高く
・人生や仕事への満足度も高く
・当然、人間関係も良く
・自分に自信を持っている

とのこと。
要するに、「分かりやすい人」ほど人間関係がうまくいくわけです。


で、「なんで、分かりやすい=好き なの?」
って話ですが、その理由は、

安心するから

です

これは#4でも話した通りですね。
人は基本的に「安心できる人が好き」です。

分かりやすい人というのは
他人に安心感を与えます。

たとえば、
「今、この人なにを考えてるんだろう・・・」
って人って怖いですよね。

対して、「今この人は楽しいんだな」
「今この人は怒ってるんだな」みたいな
今考えてることがパッと見で分かる人は、見ていて安心できます。


つまり、

・何を考えてるかが分かりやすい=安心できる

・安心できる人=好き

・分かりやすい人=好かれる

みたいな構図になっているわけですな。

『マッチングアプリは”分かりやすい人”がモテる(参考note)』というのはこれです。


女性はよく「素直な男性がいい」
みたいなことを言いますが、
これもまさにこのことでしょう。

つまり、
素直=考えてることがわかる=安心できる=好き
に繋がると。


逆にいうと、”周りから見て分かりづらい人は
なかなか好かれない”ってことも言えます

これが隠キャが隠キャである由縁です。


というわけで要するに、

もっと素直になって、周りから見て分かりやすい人になろう!

そうすると、誤解も減るし、みんなから好かれるよ!

という感じですね。



まとめ

というわけで、以上が”なぜあなたは、あの人に誤解されてしまうのか#5”でした。

カンタンにおさらいすると

section①そもそもの誤解の原因は「情報不足」
・人は空白を想像で勝手に埋める生き物

・与える情報量が少ないと「誤解」が生まれる

・誤解を減らすためには
 正しい情報を多めに与える事が大事

section②正しく伝えるために意識すべきは
①思ってるよりも伝わってないって事を自覚すること
そしてその上で、
②相手に分かるように分かりやすく伝えること。
なんなら3倍くらい盛るイメージを持とう。

section③「分かりやすい人」はみんなに好かれる。

・何を考えてるかが分かりやすい=安心できる

・安心できる人=好き

・分かりやすい人=好かれる

という感じでした。


なので、教訓としては、

”まずそもそも、自分の思うことが
自分の思う通りに伝わってるとは限らない。
そして、伝えなかった部分は人によって解釈が変わる。

だから、「言わなくても伝わる」と思わない事。

もちろん「言わなくてもわかってほしい」
という気持ち自体は間違ってないが、
「言わなくてもわかってくれるはずだ」と思うのはおかしい。

むしろ、「言わないと伝わらない」ことの方が多い。

大切なのは、勝手な予想で相手の気持ちを判断せず、
お互いがお互いの認識をすり合わせる努力を怠らないこと。”

というのが今回伝えたかった事です。


そんなわけで、次回は
「じゃあ、誤解されちゃった”あと”はどうすればいいの?」
っていう最も重要な部分について解説。


また次回お会いしましょう。

それでは!


#6はこちら

追伸

本noteを最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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