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お金で幸せを買うための2つの”裏ワザ”

こんにちは、メンタリストの清水陽介(@smzyuskmental)です。


突然ですが、

あなたは”辛いことや悲しいことがあった時”、どうやって対処しますか?


例えば、”会社で上司にきつく怒られた”とか、”彼氏に振られた”みたいな、ツラい出来事って誰しもありますよね。こういうツラいことがあった時の対処法は、『友達に相談に乗ってもらう』『家族に話を聞いてもらって慰めてもらう』『ストレス発散に買い物』『カラオケでストレス発散』など、人によって色んな対処法があると思います。

ところが実は、今あげた解決策って全部、科学的には効果がないんです。つまり、辛いことや悲しいことがあった時に多くの人がやりがちな”話を打ち明ける”だったり”気分転換にショッピング”っていうのは全く幸福度を上げてくれないってことです。


となると、「え、友達に話してもダメだし、ストレス発散してもダメって、じゃあツラい時はどうしたらいいの?」ってなるところですが、それを教えてくれる素晴らしい本がこちら。


リチャード・ワイズマンさんの『その科学が成功を決める』

著者のワイズマンさんは”運がいいって結局なんなんだ?”みたいな研究をたくさんしている学者さん。『自己啓発って本当に意味ある?』的な視点の本をいくつも出されている、僕の好きな学者さんの一人でもあります。

そして今回はこちらの本の中から『お金を稼げば幸せになれるってみんな思ってるけど、実際はそんなことないよ。』みたいな部分がとてもためになったので、今回はこちらについてメモ。


ハッピーな人生を送るための、賢いお金の使い方が分かります。

『お金は結構あるのになぜか満足できない』って人は、おそらくお金の使い方をミスっています。そういう方には是非お読みいただきたいnoteとなっております。


Section①

【”幸せ”ってお金で買えるのか問題】

まず最初に「どうすればハッピーになれるの?」って考えた時に、多くの人は「欲しいものを買う!」って考えがちなんですよね。例えば、「カッコいい車を持ってたら幸せだろうな〜」とか「あの服着れたら良いな〜」とかそういうやつです。

つまり、お金があればあるほど好きなものがたくさん買えるんだから幸せでしょっていう考え方です。確かにお金持ちじゃない僕からすれば、「好きなものがなんでも自由に買えたらさぞかし幸せな生活を送れるんだろうな〜」って思ったりもします。特に、宝くじなんて当たったら絶対人生ハッピーそうですよね。

ところが人はいくらお金が増えても、例え宝くじに当たっても、大して幸福度は上がらないんだそうです。

これはノースウエスタン大学のフィリップ・ブリックマン博士が行なった研究。この研究では、宝くじに当選した人とそうでないランダムに選ばれた人の幸福度を比べて「宝くじに当たった人って、ぶっちゃけハッピーになれたの?」ってことを調べたそう。要するに、お金があったら本当に幸せになれるんですか?ってことを調べてみたわけです。

するとその結果、

・宝くじに当たった人も、そうでない人も、幸福度はほとんど変わらなかった。
・むしろ、宝くじに当たってない人の方が”日々の小さなことを幸せに感じる”傾向があった!

という感じ。つまりは、お金があっても実際あんまり幸せにならないし、なんだったら大金持ちじゃない方が人生楽しくない?ってことが言えちゃうわけです。確かに、宝くじで急にお金が増えたら普通に働くのがバカらしくなっちゃいそうですからね(笑)。


で、この話をすると「宝くじってラッキーだから嬉しくないだけで、努力して稼いだらハッピーなんじゃない?」という意見が出ますが、これに関して参考になりそうな研究がイリノイ大学のエド・ディーナーさんの研究。この研究では、長者番付に乗ってるトップ100人の幸福度と、一般人の幸福度を比べて調査。要するに、お金持ちVS一般人の幸福度を比べてみたわけです。すると結果としましては

お金持ちも一般人も、幸福度は大して変わらなかった!

ということがわかったそう。さらには、コーネル大学が1000人もの老人を対象にした調査でも、「”お金がある方が幸せになれる”と答えた老人は、0人だった」って感じなんですよね。長年の経験を積まれたご老人方の100%が言うんだから、間違いないでしょうって感じですねぇ。

というわけなので、もちろんお金はあるに越したことはないのは間違いないですが、”お金があれば幸せになれる”っていう考えはゴミ箱に投げ捨てた方が良さそうであります幸せはお金で買えないってわけですね。

買い物でストレス発散!!ってのも無駄ってわけです。


Section②
【お金で買った幸せはすぐに消える】

というわけで、「お金が増えても幸せにはなれないよ!」って話をしました。ただ、そうは言っても、やっぱり普通に考えたらお金があった方が幸せになれそうな気はします。買いたいものが買えたら嬉しいに決まってますからね。

となると「じゃあなんでお金が増えても幸せになれないの?」という疑問が生まれるわけですが、これについては心理学者のデヴィット・マイヤーズさんが納得のいく説明をしてくれています。マイヤーズさん曰く

人はいくら富や名声を得ても、元から備わっている”適応能力”のおかげで、昨日の”贅沢”も今日は”当たり前”に。そして明日には”思い出”になってしまう。

だそう。つまり、贅沢しても人ってそのうち慣れちゃうんですよね。例えば僕は焼肉がめちゃめちゃ大好きなのですが、もし仮に毎食が焼肉だったら、ありがたみがないですよね。毎日焼肉を食べたらさすがに飽きて、一番最初に食べた時のあの「うんめぇ!!!」って感覚は味わえないわけです。焼肉はたまーに食べれるから美味しいわけです。こんなイメージです。ともかく贅沢は続けると”普通”になります。

また、これはお金が増えた時だけではなく、お金を使った時も同じです。例えば、ちょっと高い高級な車を買ったら、しばらくは気分がヒャッホー!!になりますよね。でも、1年後にそのヒャッホー!!な気分が続いてるか?って考えてみてください。絶対に続いてないですよね。もし続いてるとしたら結構変態です。

また、心理学者のリーフ・ヴァン・ボーヴェンさんの研究では

「高級品に憧れや魅力を感じる」「高級品を買うと幸せになれると思う」「他の人が羨ましがるものが欲しい」と思う人ほど、幸福度が”低い”

ということがわかったそう。僕は高級品とか一切興味ないんでセーフって感じですが、ひとまず物で幸せになれるっていう考えは捨てた方が良さそうですね。

と、いう感じなので、ちょっと贅沢して良い物を買ったとしても嬉しいのはその時だけで結局は慣れちゃう、だったらお金で物を買って幸せになろうとするのって賢くないんじゃない?ということが言えるわけです。


Section③
【お金で幸せを買うための2つの裏ワザ】

というわけで「お金で幸せを買うのはほぼ無理ですよねー。」という話をしてきました。しかしここまでくると、「え、じゃあ俺らはなんのために必死こいて働いてお金を稼いでるんだ??」ってなるじゃないですか。働いてお金を稼いでも、幸福度が上がらないんだったら、収入を上げる努力は無駄ってことになってしまいますよね。つまり、本当にお金で幸せが買えないんだったら、稼ぐ意味が無くない?って話になりますが、実はお金で幸せを買う方法もちゃんとあるわけです

というわけなので、お金を幸せに変換するための、賢いお金の使い方を2つ解説。


お金で幸せを買う方法その①
【”もの”ではなく、”経験”にお金を使う】

先ほどは「お金を使って物を買っても、いづれありがたみが無くなるから良くないよ!」と言いましたが、経験のためにお金を使ったり物を買ったりする場合に限っては、お金で幸せを買えるそう。つまり、物そのものではなく、物を買ったことで得られる体験のためにお金を使うのはOK!ということです。

例えば、”物”と”経験”の例をいくつか上げると

”物”が目的(ダメパターン)
・カッコイイ車を買う
・高い家賃の部屋に住む
・高級なアクセサリーを買う
”経験”が目的(良いパターン)
・彼女とドライブするために車を買う!
・友達や家族との旅行
・好きなアーティストのライブに行く
・本を買って知識を得る
・習い事を始める

などが当てはまりそうですね。本なんか最高です。

特に旅行がポイントで、”わざわざ高いお金を払って良いホテルに泊まる”というのは、”物”にお金を使っちゃってるパターン。というのも、高いホテルに泊まればハッピーになれるかっていうとそんなことはないわけです。ちなみに僕なんかは、高いホテルに泊まるくらいだったら、少し安いホテルでいいからもう一回旅行に行った方が楽しいって思っちゃうタイプです。その方が思い出が増えますからね。もちろんたまに経験として高いホテルに行くのも好きですが、お金を使うのはそこじゃないよということです。

というわけで、お金で幸せを買う方法その①は【”もの”ではなく、”経験”にお金を使う】でした。自分がお金を払う時は、「これは”物”か”経験”どっちにお金を払ってるんだ??」って考えてお金を使うようにすると、賢く生きれそうです。物欲にまみれた人間ってみっともないですからね。”物”ではなく”思い出”を買いましょう。


お金で幸せを買う方法その②
【”自分”ではなく、”他人のため”にお金を使う】

稼いだお金は全部自分の好きな事に使ってしまう人が多いですが、”自分のため”ではなく、”他人のため”にお金を使った方が幸福度は高くなります。というかなんなら、他人のためにお金をバシバシ使った方が幸福度が上がる!ってことすらわかっています。

これはブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダンさんの研究。この研究では全国規模の調査で、国民の支出と幸福度の関係を調べたそう。もっと細かくいうと、”支出のうち、どれくらいを他人のために使うと幸福度が上がるのか”ってことを調べたそう。するとその結果

支出の多くを他人のために使う人は、そうでない人よりも”圧倒的に”幸福度が高かった!

ということが分かったんだそう。つまり、自分よりも他人のためにお金を使う人の方がハッピーな人生を送ってるよ!ってことです。

で、この話をすると、「いや、それって、”幸福な人が人にお金を使ってるだけじゃない?」という疑問が浮かぶ方もいると思いますが、ダンさんはその辺もちゃんと調べてました。このダンさんの研究ではその疑問を解明するために、実験参加者に2000円くらいの現金が入った封筒を渡し、”自分のためにお金を使ってねグループ”と、”他人のためにお金を使ってねグループ”の2つに分けて、幸福度を調査。まあ想像できると思いますが、その結果、

他人のためにお金を使ったグループの方が幸福度が高かった

という感じ。要するに、「他人のためにお金を使う→ハッピーになれる」という因果関係がちゃんと証明されたってわけです。

さらにいうと、『「幸せをお金で買う」5つの授業』という本にも書いてありますが、さっきの”自分の経験にお金を使う”ことよりも、他人にお金を使う方が圧倒的に効果が高いんだそう。

というわけなので、お金って実は自分もために使うよりも、他人のためにバシバシ使った方が、相手も嬉しいし、自分も一番幸せになれちゃうってことですね。確かに思い出してみると、僕は友達がマジでお金に困ってる時はなんのためらいもなく奢ってあげちゃうんですが、こういう時って悪い気しないですよね。むしろ喜んでくれて嬉しくなるというか、少なくとも損したって感じはしないですよね。

ただ一応、他人のためにお金を使えと言ってもポイントはあって、まあ当たり前っちゃ当たり前ですが知らない人にお金を使ってもあんま効果はありません。つまり、知り合いにお金を使う分には幸福度を上げるけど、道端でたまたま出会った美女にプレゼントをしてあげてもそれは幸福度を上げませんよってことです。まあこんなことする人いないと思いますけど。笑

イメージとしては、買ってあげることで相手が喜んで「ありがとう!」って言ってくれるようなプレゼントをしてあげようって考えると良さそうです。身近な例を挙げると

・noteのサポート&メッセージを送る

・家族にお土産を買って帰る

・polcaで支援をする

・お金がない友達を旅行に連れてってあげる

・ツイッターで”ほしい物リスト”を公開してる人の欲しいものを買ってあげる

・友達が好きそうなものを見つけたら買ってプレゼントする

などなど。まあ色々考えられますね。とにかくお金は他人のために使いましょう。自分がハッピーになります。

ちなみに、「でも買ってあげたいけど、私そんなにお金がないから、何も買ってあげられない。。。」という方がいらっしゃると思いますが、ご安心を。

ソニア・リュボミルスキーさんの研究によると、”1日5回小さな親切をすると、幸福度が40%アップした”ということが分かっています。つまり、物を買ってあげなくても、お世話になってる人に感謝の手紙を書いたり、電車で席を譲ってあげたり、良かったnoteにコメントをしたり、そんな”小さな親切”でもじゅうぶん幸福度をあげてくれるってことです。

例えば、noteやブログに対して『ここが役立ちました!』『いつも読んでます!』とコメントをつけるのも素敵な親切です。

また、こういうのもいいです。



物を買うのにはお金が必要ですが、親切にお金はかかりません



まとめ

というわけで以上が、知らないと人生損!お金で幸せを買うための”2つの裏ワザ”でした。

簡単におさらいすると


Section①【”幸せ”ってお金で買えるのか問題】
  →宝くじが当たっても、贅沢にお金を使っても、幸福度は上がらない。
Section②【お金で買った幸せはすぐに消える】
  →贅沢してもそのうち慣れる
Section③【お金で幸せを買うための2つの裏ワザ】
  お金で幸せを買う方法その①【”もの”ではなく、”経験”にお金を使う】
  お金で幸せを買う方法その②【”自分”ではなく、”他人のため”にお金を使う】

という感じでした。


毎回言っていますが、知ってることと実行していることは全く違います。このnoteを読んだにも関わらず、仕事が終わって家に帰って、自分が飲むビールとおつまみを買って、テレビを見てそのまま寝るみたいな生活をしていたら、それってこのnoteを読んだ意味がないってことになる、と僕は思っています。

例えば、100円あれば子供にアイスでも買ってあげれますし、お皿洗いならばお金もかかりません。ぜひ、身の回りの大事な人になんでも良いので親切をしてみてください。親切はお互いがハッピーになる最高のエクササイズです。やらない理由無しです。

それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました。




参考文献


人気note

・【永久保存版】年間読書量1,000冊超えの知識オタクが教える、誰でも年間100冊読むための「読書の教科書」

・【悪用厳禁】本当は誰にも教えたくない説得力を2倍に上げる最強の説得術、それは「〇〇法」

・【永久保存版】誰も教えてくれない「売れるアイデアの見つけ方」






1記事あたり、ざっくりとリサーチに4時間、構成に30分、執筆に6時間。合計9時間ほど時間を掛けて執筆しております。 『ためになった!』という方は、サポートをいただけると、次のnoteを執筆するモチベーションになります。 気が向いた方だけで構いません。よろしくお願いします。