見出し画像

慎重派だった私がフリーランスになったわけ ー 葛藤と決め手

こんにちは。
私は今、フリーランスでパーソナルトレーナーとしての肩書を持ちつつ、仕事の幅を広げるために海外留学をしています。
ここでは、フリーランスになるまでのいきさつやその時にあった葛藤、なってみて起こったことなどを書いていきたいと思います。

特に今フリーランスとして働くかどうか迷われている方に、何かの参考になれば嬉しいです!

会社員時代

私はもともと、スポーツクラブで会社員として働いてました。学生時代はスポーツに従事し、大学の授業で健康・スポーツについて学んできたので、自分の大好きな運動をもとに人々の健康にアプローチできればと思い、就職活動をしていたのです。

そもそもなんで就職活動をしたのかを振り返ると、狭いコミュニティの中だけを見て深く考えずに「みんなやっているから」「それが普通」と思っていただけだったな、と思います。

①「私の人生、このままでいいのかな?」
特に大手の企業ではよくあると思いますが、個人の思想よりも組織の方針が重視されます。だから、大きい組織にいるほど、個々の社員、特に組織の末端で働く人に与えられたタスクへのやりがいって、薄くなりやすいと思うのです。
組織が定めた方針によって決められたタスクをとにかく必死にこなしていくうちに、大学時代に膨らませていた「向上心」「使命感」みたいなものとのギャップを感じて、「あれ、私って何したいんだろう。」「今、私の人生どこに向かっているのかな。」ってふと思うことがあったのです。
なんだか、まるで自分が自我をなくし、周りの流れに従うだけの、思考停止した機械になったようで、仕事どころか人生に「楽しい」と思える時間がほとんどなくなっていました。
勿論これは自分のいた会社を決して否定したいわけではなく、あくまでも「私の描くキャリアと違うかな」と感じたまでの話です。

また、仕事内容そのものに対する方向性の違いを感じたのもあります。
例えば、コーヒーが好きだからコーヒー屋になるか、といったら、それは「好きなことを仕事にすること」とはちょっと違いますよね。お客としてコーヒーを「飲む」ことは好きでも、コーヒー屋として「売る」ことは別です。
私のいた会社の社員がやることは、どちらかというと顧客の窓口対応や売上や経費の管理などといった「運営、経営」。私はトレーナーとしてクライアントの運動指導や運動のきっかけづくりを提供したいと思っていたので、やりたいことは、より「現場」にあると思ったのです。

②高校時代からやりたいと思っていた留学がしたい!
この理由がかなり大きいです。高校生の時から英語が好きで、語学と国際交流にはすごく興味があったのです。青春時代も部活一筋のスポーツウーマンだった私が、唯一部活以外で興味あったと言っても過言ではないくらい(笑)
でも当時は、一般市民の家庭に生まれ育った私が留学へ行くことによる費用の負担、知らない国へいくことへの不安もありました。そして、部活という1つの集団にずっと所属していると、そこから外れることへの抵抗もあったのです。乱暴にいうと、ようは狭い世界だけしか知らずにビビっていたのです(笑)
学生時代に留学に行けばよかった ― この後悔が、魚の小骨が喉の奥に引っ掛かってしまったように、ずっと心に引っ掛かり続けていたのです。

③PMSの始まり
健康産業に勤めておきながら皮肉なことに、不規則な労働時間やストレスなどが重なって、社会人2年目になってから女性としての大事な身体の機能を狂わせてしまったのです。産婦人科に通ってピルや漢方を試したりしましたが、私の場合は根本の解決には至りませんでした。
健康と一口にいっても、ジムに通うには、「運動」の側面以外にもワークライフバランスなど他のいろんな要因が複雑に絡んでいます。「ジムに通って運動すること、すなわち健康」といえるほど物事はそう単純ではないと身をもって痛感したのです。
上記の自分のやりたいことへのギャップも重なって、「思い切って環境を変えてみよう」と思いました。

決意までの葛藤 留まる?転職?それともフリー?

フリーランスになるまで、私が迷わなかったわけがなく(^^;)主に葛藤したことは以下のことでした。
①私みたいなタイプがフリーになれるの?
私はもともと慎重派で何かと考えばかりが先行して行動に起こすのは苦手なタイプです。家族や親戚にフリーランスや経営者がいるわけでもなく、ずっと公立の学校でみんなと同じレールに乗って生きてきました。
だから、「リスクを恐れず思い切って挑戦!」というよりは、無難に確実に、やるなら何かしら保険なりバックアップを確保しておきたいタイプです…。
おまけに内向的なところもあったので、「自分を上手にアピールして仕事を取りに行く」ことが求められるフリーになるのは物凄くハードルが高い気がしていました。
②経済面の不安
フリーランスは肩身が狭いです。
・保険や年金、税金を払わないといけない
・会社の福利厚生や経費を使えない
・ボーナスがない(契約によると思いますが)
ざっと挙げただけでも、会社員でいることで社会的に守られている面が大きいですね。
③フリーランスが本当に手段なのか?
これは上記のリスクへの不安から来ていると思いますが、自分自身へ何度も問いかけました。
「自分の捉え方を変えれば、同じ職場の会社員でもやりたいことはできるんじゃないのか?」
「ただの逃げや甘えなんじゃないのか?」
部活動で1つのスポーツに従事していたこともあり、「1つのことをやり続けることが善」「辞めること=逃げ、悪」みたいな認識が私の中に当時はまだあったのです。

結局のところ私にとっての決め手は、
自分の「やりたいこと」にフォーカスしたい
そのために自分の時間を何に使うか、自分で決めたい
やらない後悔よりやる後悔

というのが一番だったと思います。
自由人気質のある私だからこそこう思ったのかもしれません(笑)

そして、フリーになるからには胸を張って自分自身をアピールできる実績や武器を増やすべきだ!と思い、トレーナー留学を決意したのです。
ここは保険かけたがり、でも凄く大事だと思っています(笑)

いよいよ独立…と思いきや

色んな不安もありながらも、思い切って人生の再スタートのために留学先を決めました。また、日本に戻った時も仕事ができるように、当時の会社にそのまま業務委託という形で在籍することになりました。(つまり、会社員じゃなくなるけど、職場はそのまま変わらず、フリーランスとしてインストラクターやトレーナー業務を請け負うということです。)

色々とお世話になった人や上司にもなんとか自分の意志と退職の旨を伝えたのですが、その時はまだコロナのコの字もなかった時。
いざ退職してフリーランス生活のデビュー!と同じタイミングに、最初の緊急事態宣言が発令されてしまったのです。海外渡航が制限されて留学は白紙、当時職場が都内だったので、スポーツクラブの休業を余儀なくされ、仕事は全くのゼロからスタートになってしまったのです…。
いきなり頼みの綱だった職を無くされ、「何かしなきゃ…でも一体何をすれば…」そんな途方に暮れる日々の中にも、色んな後悔や学びがありました。

これに関しては、別の記事で詳しく書いていきます。

最後に

フリーランスとして生きたい、でも不安…そんな葛藤は誰もが抱えると思いますが、結局は覚悟をするかどうか、になると本当に思います。
色んな人に相談もしますし、ネットでの情報収集もしました。先人がいるなら聞くほうが絶対に速いし参考になります。
でも、「誰々がこう言ったから自分はこう決めた」というよりは、最終的に情報から判断して選ぶのは自分、というところは強く感じます。

今のところ、フリーランスは色んな不利もありますが楽しいと思っています。独立した時の初心と、そんな覚悟を持てる環境に育ったことへの感謝を忘れずに今日も頑張りたいと思います。

SK - 旅好きトレーナー
大学時代の授業で、運動・スポーツは、競技・娯楽・医療・社会貢献…と色々な場面で広く心と身体の健康に寄与し、食事や休養に並んで「健康」を構成するかけがいのない一要素であることを学ぶ。
同時に、実際には世界的に「若年層の運動不足」「生活習慣病」、日本に至っては「平均寿命と健康寿命の10年のギャップ」という厳しい問題について知る。若い時からの運動習慣が、将来に潜む生活習慣病や寝たきり/介護のリスクを下げることを知り、運動・スポーツを通した健康促進や自己実現に貢献すべく現職に就く。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?