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いよいよ明日、10月11日にML5開催! ゲストは竹内スグル監督と辻川幸一郎監督!

いよいよ明日! 10月11日(木)に開催します、MOTION LOUNGE N VOL.5! ゲストは、90年代より日本のMVシーンの第一線で大活躍され、CM、TV、ドラマ、映画、写真などなど、多岐にわたる作品を手がけて来られた竹内スグル監督! そして、Corneliusを筆頭に数々の名MVで国内外を問わず人気を博し、CM、WEB、ショートフィルム、アートディレクションなども手がける辻川幸一郎監督! 

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MOTION LOUNGE N VOL.5

日時:2018年10月11日(木) open 18:30 start 19:00 close 22:30頃 / 場所:LOFT9Shibuya/入場料:¥1,000(+1オーダー) 学割:¥500(学生証をお持ちください)前売りチケットはこちらよりポチッとよろしくです!

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ML5では、おふたりの近作・近況のご紹介はもちろんのこと、90年代から00年代頃にかけてのMVシーンについても振り返ってみたいなあと勝手ながら思っています。私自身がおふたりにお会いしたのも、竹内スグルさんが1998年頃、辻川幸一郎さんが2002年頃だったしょうか。その頃の懐かしいお話も一興かと。 

スグルさんに初めてお会いしたのは、当時私が勤めていた映像制作会社SEPにて。スグルさんは、レコード会社のVictorの映像部に所属されていて、他レーベルのMVも含めて多数演出していらっしゃいました。余談ですが、かつてはSonyにもavexにも映像部があって、ディレクターが多数所属し、自社レーベルのMVを多数制作していましたね。

スグルさんは、自社以外も含めてメジャーミュージシャンのMVを多数輩出されていて、社のプロデューサーに「大物のディレクターさんだから失礼のないように」と釘を刺されたのを覚えています。そこでご挨拶をさせていただいた以降、なぜかわたくし、【竹内】ってハンコをデスクにずっとしまっていて、スグルさんが社内のオフライン室(なんと懐かしいHeavyworks)にいらっしゃるときに、ハンコと請求書をもっていって、過日に納品した案件の請求書をその場で書いていただいておりました笑。とんでもなく多忙でしたからね、清算とか、なかなか煩わしいものです。懐かしいですね。

その後、当方が制作担当したMV監督の作品上映展(「Music Video Directors Collection 2000」ラフォーレ原宿)などの機会を筆頭に、様々な作品についてお話をうかがって参りました。例えば、ACO「悦びに咲く花」、bird「空の瞳」、THE YELLOW MONKEY「パール」、JUDY AND MARY「ひとつだけ」、L'Arc〜en〜Ciel「Forbidden lover」「虹」、hitomi「MARIA」上田現「お祭り」MONDO GROSSO「BLZ」、レミオロメン「アイランド」などなど(旧譜は、やはり公式リンク少ないですね。寂しい)。

スグルさんのMV作品は、被写体(ミュージシャンやシンガー、モデルたち)の持つそのひと本来のエネルギーにフォーカスし、その魅力を深化させながら抉り出す、強いアートディレクションが核となっています。一見シンプルに見える設定も、カメラワークや照明など技術的な見所満載で、何度も見返してしまう。どうやって撮影したのか、どんな機材を使用したのか、聞きたいことも満載。モデルのキャスティングやヘアメイク、スタイリングもいつもファッショナブルで、毎回楽しみにしておりました。

また、スペースシャワーTVのSTATION IDでは、歌唱力に定評があるシンガー(トータス松本、YUKI、平井堅ら)の生歌の歌唱シーンを同録撮影した「うたシリーズ」を展開(こちらのアーカイブの下の方2005年頃参照)。そのシンプルながらもダイレクトに伝わる「WE LOVE MUSIC」の訴求力、説得力を前に、言葉で説明する必要のなさを感じた駆け出しの映像ライターことわたくしでございました。その他、多数のCMはもちろん、BS-Iオムニバスドラマ『地球大爆破/バクハ・ドットコム』、ドラマ『私立探偵濱マイク/ 1分間700円』、映画『乱歩地獄/火星の運河』などオリジナル作品も手がけ、このところは写真家としても大活躍。今年は写真展『日常二非ズ』を開催し、ますます活動の幅を広げていらっしゃいます。ML5では、昔話も交えながら、今、スグルさんが気になっていることや、来年以降やりたいことなどについても、がっつりうかがって参りたいと思います。

【竹内スグル プロフィール】

ビクタースピードスターレコーズを経てフリー。90年代からACO、THE YELLOW MONKEY、L’Arc〜en〜Ciel、レミオロメン等の数多くのMVを制作。90年代後半からCM、TV、映画とジャンルを広げ、Google、ユニクロ、ブリジストン、資生堂、ラフォーレ原宿のCM、TBS-BS開局特番『bakuha.com』、 テレビ版私立探偵濱マイク『1分間700円』、TV東京デジタル7ch『つづく』キャンペーン、国立新美術館『具体』展示映像等を制作。個展に『再生』(2016)3.11以降の逃去の放射線量を測定した写真展 『日常ニ非ズ』(2018)がある。

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そして、ジックさん。辻川さんのことをいつもジックさんと呼ばせていただいているので、こちらでも。ジックさんと初めてお会いしたのは、SEPを辞めてMVライターになった2002年頃でしょうか。調べてみたら、最初に拝見して大好きになっちゃったCornelius「TONE TWILIGHT ZONE」MVが2001年とのこと。以降、一体何度取材にお邪魔したか分かりません。思い出すのは、事務所に伺うと、とても美しいネコちゃんがいて、その子は「かわいい」というよりは凛としているような印象で、澄んだ目でこちらをじっと見るのでどきりとしたものです。

ジックさんの作品はいつも夢みたいにマジカルで、没入感が半端ないので、あちら側の世界に浸りきっちゃってこちら側の世界に戻ってこれなくなることが時々ありますね。Corneliusの一連のMV作品はもちろん、懐かしいところですと、ASA-CHANG&巡礼「花」sketch show「ekot」、カヒミ・カリィ「Trapeziste」とか、中毒性が高いです。皆様は、Corneliusの最新作「Surfing on Mind Wave Pt2」はご覧になりましたか? 当方は何度もリピートしすぎて成仏しかけましたよ! ご本人曰く、ヘッドフォンを装着しての視聴を推奨するとのことです。

あと好きなのはね、先述の「TONE TWILIGHT ZONE」から始まる【手シリーズ】(←わたしが勝手にそう呼んでいる)。RIP SLYME「GALAXY」Cornelius「MUSIC」、近作のThe Claypool Lennon Delirium「Satori」Cornelius「spell of vanishing loveliness」などなど。この「spell of vanishing loveliness」を見て、ふと、思ったんです。これまでのジックさんのファンタジーには、ご自身が子供の頃に想像していたような不思議な世界や、身近な場所にある身体や部屋に見え隠れするヘンテコな発想が一人称的に投影されていたとして。このMVには、そのファンタジーを用いて誰かを守ったり、あたためたりするような、三人称的な包容力があるなあと。なんだかちょっとエネルギーの質が変化したような気がする…って、漠然と「気がする」とか言っても困りますよね笑。もうちょっと整理しておきますね。

その他、【部屋シリーズ】Cornelius「Fit Song」「あなたがいるなら」とか、google chromeの分割インターフェイスを利用したsalyu × salyu「ただのともだち」とかも大好物なのですが、実は、画のタッチというか、空気の温度感がとっても好きなMVが、青葉市子さんの「いきのこり●ぼくら」なんです。可愛らしい一方で緊張感があって、柔らかすぎず硬すぎず、山の空気の冷たさを感じながらも弦ならではの温もりも感じられて。突き放しもしない。依存的に近づきもしない。この澄んだ空気の感じ。まるでジックさんの美しいネコちゃんみたい。時々思い出して、どきっとしています。

MVについてばかり書いてしまいましたが、CMやショートフィルムなどでも大活躍していらっしゃる辻川幸一郎さん。10月14日まで21_21 DESIGN SIGHTにて開催している「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」には自撮りアプリで参加しているとのことで、その詳細についても聞いてみたいと思います。

【辻川幸一郎 プロフィール】

映像作家。何気ない日常の中でふと浮かび上がる妄想や幻覚を、子供の手遊び感覚で映像化する。CorneliusをはじめとしたMVや、CM、WEB企画、ショートフィルム、アートディレクションなどの様々な分野で、国内外で活動中。現在「audio architecture:音のアーキテクチャ展」で発表した、自撮りMVアプリ「JIDO-RHYTHM」がApp Storeで配信中。

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ML5は10月11日、このおふたりをお招きしてお届けいたします!大変貴重な会になると自負しておりますので、みなさま、ぜひぜひ遊びにいらしてください! LOFT9はご飯も美味しいのでね、ディナーで来ていただくのも大歓迎です! そしてML名物、学割もありますので、学生のみなさま、学生証をご提示のうえお気軽にご参加ください! みなさまと、素晴らしい映像&作家の魅力を共有できれば幸いです!

それでは、LOFT9でお待ち申し上げております!


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