見出し画像

リア充はアニメを見ない3

なぜ画像がアニメのキャラなのか。
それはみんなにも是非とも見て欲しいからだ。
ここ3日間、家に帰っても部屋に篭り、寝る間も惜しんで40話近くもあるアニメを見終えてしまった。今朝の5時頃見終わった時には枕が涙で濡れていた。
それで昔を思い出し、脳内がキラキラしている。
50目前の小汚いおっさんがである。

そんなこんなでめでたく彼女が出来た。
グループで遊ぶ事には慣れていたし、自分から話題を出せなくても誰かしらが新しい話題を切り出してくれる。
だがこれが1対1になったらどうなるのだろう。
いざデートとなってもどうしたらよいかわからないチェリーボーイは、デートの度に後輩である大作や宮沢を連れて行った。
えっちゃんは面倒見も良いので、文句も言わずに一緒に楽しい時間を過ごしてくれた。

しばらくして季節は変わり、1年生の他のクラスの合宿が行われる事になった。塩谷だっけな?学校が持っている施設だ。

中学から皆一緒だったので、そのクラスにも友人が多かった。
僕と北村は共謀し、E組のクラス合宿に勝手に潜入する事にした。

E組担任の教師はサタンと呼ばれていた。
ミッション系の学校で彼は牧師だ。
そんな彼の見た目は髪型がザビエル、鼻はワシ鼻という、誰が見ても聖職者とは思えない、まさにサタンといった風貌だ。
デーモンで言えばレッサーデーモンクラスであり、気も弱く、生徒達に舐められていた。
だからこそ潜入しようと思ったのだ。

施設に到着し、生徒が整列する中、僕と北村も整列した。
サタンは即座に僕達を呼び出したが、彼がイキったガキんちょ共に『帰りなさい』と言える筈もなく、何となく参加は許された。本当の名前は失念したが、サタンよ、あの時は本当にすまなかった。

無事に1日目のプランを終えた皆は柔道場へ集まった。
宴会のはじまりだ。
僕と北村はウォッカ等の酒を大量に持って来ていた。
みんなで校歌を歌ったりプロレスしたり恋バナしたり、青春大爆発の宴会だった。
大人しいサタンはわかっていただろうが黙っていてくれていた。

しかし翌朝、みんなが顔面蒼白になる、とんでもない事実が発覚するのだった。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?