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2024年

2024年、新年早々、その雰囲気に似合わないニュースを観ている。
そして、いつもと変わらぬ山形での帰省を、穏やかに過ごしている日々を噛み締めている。

地元。暖冬の影響で、雪はほとんど無い。
本来なら、田んぼには一面の銀世界になっている。

元日、NHKでサッカーの中継を観ていた。国立競技場での強化試合のタイ戦。5-0で勝利し、ビールを飲みながら森保監督の勝利インタビューを眺めていた。
突然、嫌なチャイムとともに緊急地震速報が流れた。それまでとは明らかにテンションの違う音に、一瞬何がなんだか分からなかった。でも、震災のときに経験した、嫌な鳥肌のような感覚が体中に走った。一回目は5強でも十分に強かった。園から数分、間髪入れずに、連続して再び緊急地震速報が流れ始めた。

嫌な夢でも見ているんじゃないか、そんな気持ちをは裏腹に、NHKのキャスターは各地の地震情報や、津波警報をこれでもかと迫るように伝えてくる。それまであったお正月のムードは、どこかへ飛んでいってしまった。恐ろしかった。
地震から時間が立つに連れて、現地の倒壊した建物や、火災の映像が目に入る。そこには、新潟、富山、石川と、何度も旅で訪れ、街を歩き、写真を撮っていた、そんな街の変わり果てた姿があった。
夜になり、再び家族で夕食をとった。こちらで出てくる料理、お酒はお正月ムードだ。それでもテレビの向こう側では、同じ時間で北陸では、家が倒壊や火災を起こし、避難を余儀なくされている人達がいる。少し住む場所が違うだけで、こんなにも状況が違う。
残酷な被災地の現実と、今何も出来ないもどかしさで、やりきれない気持ちになる。

その次の日には、羽田空港で飛行機同士の事故で、こちらでも知っている場所が、知っている飛行機が燃えている映像を目の当たりにした。
穏やかな山形での景色、空気とは裏腹に、テレビ越しの情報過多なニュースのオンパレードに、何がどうなっているのかわからなくなってしまった。

にわかには信じられないことが、この2日間で連続して起こった、過去に全く経験のない正月。今年は一体どこへ向かおうとしているんだろう。
今年に入って今日で3日。あまりいいニュースを聞いていない気がする。
山形の片田舎で、親戚回りと仙台への買い物以外、ほとんど移動をしていないせいか、空気も気持ちも、なんだか停滞してしまっている。

明日は正月休みの最終日。新幹線で東京へ帰る。
改めて浅草寺で初詣とか、願掛けでもしてなんとか気持ちが上向きになるように、準備はしっかり行っていきたい。
今こんな世の中の状況で、自分が出来る事といえば、仕事を通して誰かの生活に貢献することと、空いた時間でをして、旅先に少しでもお金を落としていくこと。
誰もが皆、また穏やかで楽しい日々を過ごせるように、微力ながら、今年も仕事をして、旅をしようと思う次第。
そして、徐々に自分のため、会社のため、社会のために出来ることを少しずつ増やして、自分の生き方人生観に、少しでも厚みが出ればと思う。

雪がないのは少し寂しいけれど、やはり山形の空気は安心する。

今年も、どこまでも行こう。
どうか、2024年のスティーーーブも、よろしくお願い致します。



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