なんだかんだであっという間に過ぎてしまった2023年。
今年はいつになく、激動の年だった。

7月に転職をした。
同じ営業だけど、カウンター営業からメーカーの営業になった。
取り扱うものも違えば、社員の平均年齢、営業のスタイルも違う。
多少は通用するはずと思っていた自分のやり方は、軽々と吹き飛んだ。
中途入社だけど、気持ちはさながら新入社員だ。

製品の知識も違うし、対応するお客さんも自分より一回りも年上の方がほとんどだ。当然、その会社で何十年もやって来た方々ばかりで、製品やサービスに対する習熟度も桁違いに違う。正直、舐められるのが怖い。
社会貢献という事は、思ったよりも大変だと改めて思い知った。

入社してからまもなく半年。業務を覚えられたかと言えば、全然そんなことはない。
一人前どころか、半人前すら怪しい。
それでも、先輩方は基本的に優しく、時に厳しく仕事のイロハを教えてくれる。
そして、頑張った暁の待遇もいいことが、先輩との会話の中でわかった。

頑張ったら頑張った分だけ、その対価がある。
前の職場みたいに、どんなに件数を稼いでも残業代だけでは決められない、
なんともやる気の出てくるような環境が揃っている。

出張も多く、今まで旅でしか行ったことのないような場所へ先輩方と赴いた。
今月だけでも、滋賀、大阪、盛岡、鳥取、埼玉へ行った。
8月には、まだ入社して1ヶ月も経っていないのに、通訳という名目でトルコ、チェコへも行けた。

知っている観光地やお店、趣のある駅を知る街に、仕事で付き合いのある方々が出来た。この半年弱の間だけでも、自分の視野、世界が大きく広がった。
人々の暮らしに縁の下で寄り添い、そしてスケールの大きい仕事が出来る可能性が出来た。
自分の入った会社は間違っていない。今はそう思う。

きっと、来年もたくさん指摘を受けるし、折れそうになることもたくさんある。
それでも、世を生きる人々のどこかで、自分は少なからず役立っている。
ちっぽけだけど、そんな確かな思いを胸に、2024年は仕事で出来ることをもっと増やしたい。

プライベートな話で行くと、彼女が出来た。
マッチングアプリで知り合い、話の馬が合いすぎて２週間くらいで付き合い始めた。
２つ歳が上で、食べることと旅が好き。

フリーランスの仕事で、自分の働きたい時間、自分のいいように働いている。
そんなのびのびとしている様は、見ている側からも気持ちがいい。

旅行をする時も、自分はおおまかな行程を組み、彼女はその街の美味しいご飯屋さんを探してくれる。自然とそんな役割分担が出来ているのもなんだか心地がいい。写真も撮ることが好きで、これまでずっとフィルムカメラで撮り続けている。
そんな彼女に、クリスマスにはミラーレスカメラをプレゼントした。

とても気に入ってくれたようで、毎日カバンの中に入れたり首から提げたりしながら写真を撮っている。
撮った写真をすぐに確認、取り込みが出来る快適さをひしひしと感じているようだ。
来年は、ふたりでどんなところに行けるのか、どんな事が出来るのか。
今から楽しみで仕方がない。

自分自身に目を向けると、今年も本当にいろんな所に旅に行った。
ハイライトといえば、転職前の有給消化中に東京から新潟を経由し、福岡までを５日間かけて旅した。

もうこれから長い休みを取れることなんて早々ない。そんな覚悟と、1ヶ月ほどのモラトリアムへの感謝、哀悼の思いを込めて列車に乗り、街を歩き、写真を撮っていた。
次にここに来るのはいつだろう、そんなこと思った５ヶ月後（つまり今月）には出張で同じ場所に来ているのだから少し驚いたのは別のお話。

そんな、仕事もプライベートも色んな意味で喜怒哀楽に溢れていた2023年。
2024年は、そこにより厚みを増していきたい。
仕事ももっともっと覚えて、それでも写真を撮り、旅に出て知らない世界を見たいという気持ちは絶やさずに。
もちろんそこには取捨選択はあるけど、自分を取り巻くすべての面で、自分に正直に、やりやすいように。
好きなこと、やらなければならないことを今年以上に全力で、昇華させていく。

どうか2024年の僕も、よろしくお願い致します。
良いお年をお迎えください。