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夏陰

気づけば気温が30℃を超える日がなくなり、半袖では朝晩が寒いと感じるようになってきた。年々当たり前のようにそう思うけれど、そう思うペースが年々早くなることにちょっと焦りを感じる。

アパートの近くに、線路をまたぐ歩道橋がある。ここに越してきたときから好きな場所で、毎度毎度通るたびに写真を撮っている気がする。そこから見る空も、どんどん秋っぽく、雲の位置が高くなっている。

今年の夏も色んな場所を旅した。遠回りして実家に帰省し、雨の北陸と京都を旅し、たいした用もないのに列車に乗って、気の向いたところで降りたりもした。日々の嫌なことを忘れさせてくれるから、昔から列車に乗るのが好きだ。

思い返してみれば、面白くないこと以上に、楽しいことが多かった夏だった。前から乗ってみたかった路線に乗ったり、北陸と京都の街を初めてフィルムカメラで撮って、ファインダー越しにその魅力を再発見したり、ひたすら歩いて、その後の麦茶やソルティライチがやけに美味しく感じたり…。

大きいことも小さいことも、自分の思い出を鮮やかに彩らせてくれた。辛いことの上に、楽しいことが上書き保存された。そんな夏だった。

季節はめぐり、夏と秋の境目。当然秋にも、何かを期待してしまう。

次はどこへ行くのだろうか。どんな景色を見るのだろうか。いや、お気に入りのカメラと共に列車に乗り、街を歩き、なにか新しいことを五感で感じることができれば、特に決まった目的地など必要ないのだろう。多分、それが旅だから。

noteを書く間隔が開くと、何を書いたらいいのか全然まとまりがつかないので、秋は何かある度noteに書き残すことを目標に生きていこうと思います。

最後の写真のお気に入りのカメラ、X-Pro2について改めての紹介と、振り返りも書きたいので、下手くそなりに書く練習を頑張ろうと思います。

それでは。

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