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都の西北界隈散歩 19.07.04 16:44

友人の写真の個展を鑑賞する途中、早稲田あたりを徘徊してみました。

個展の会場は江戸川橋が最寄り駅らしいのだが、この付近、普段近寄らないエリア。折角なので東西線の早稲田から歩いてみることにした次第です。

早稲田といえば都の西北。私大の雄のお膝元と思っていた。乗ってきたのが東西線なので、馬場の次が早稲田なわけで、そうなると王道の学生街が広がっているのかと思ったら思いの外と言うか明らかに閑散としている。平日夕方の時間帯。当然学生で溢れんばかりと思ったのに。今時の大学生は東西線なんて電車利用しないのか?
大学と反対側の出口から地上に出たのもいけなかったのか?早稲田の大学は街に溶け込んで擬態化しているみたいです。

早稲田大学はもともとは大隈重信の屋敷跡から始まった大学。今も大学のシンボル大隈記念講堂、大隈庭園がリーガロイヤルホテルの裏側というか表側というかに有るわけだけれども、今日は都合上そちらには回らない。鶴巻という住宅街へと紛れ込みます。

一応文教地区といっていいのか、住宅街にも品があります。
古くから・・・というほどでもない程度にふるさが漂う昭和から続くであろう低層の住宅が軒を並べて時々低層のビルみたいな感じ。住宅の間に専門店や職人の店が時折交じる。雰囲気は悪くありません。
残念なことに曇天だったため本当はもっと明るい地域なのだろうと思わされます。

大隈邸も元は彦根藩の下屋敷だったそうで、この辺りはつまりは大名屋敷が並んでいた場所。街の雰囲気もそういうところから出来上がっているのだろう。

路地の向こうがまた路地で、そのまた向こうがまた路地で。
東京と思いづらい街の雰囲気は大規模開発を退けてきた歴史の賜物。
JRの駅から遠く、幹線道路から入り込んだ地域なので、残るして残った昭和の住宅街のかもしれない。

帰りに神楽坂まで出てみたけれども、そうなるといつもの神楽坂の雰囲気になってしまう。
早稲田、鶴巻界隈。街に色がついていない魅力っていうのも有るんだなぁ。

大学方面に歩きだしていたらまたきっと印象が違っていたはず。
それはまた次のチャンスということで、令和に残された不思議な時空間を楽しめました。


散策したのはだいたいこの辺り



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