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遠州三山風鈴まつり 医王山油山寺 19.08.18 08:54

夏休み終了も押し迫った8月18日。
実は、山の日のかぶった月曜日の休日の権利を19日に移動させて(笑)、人より長めの連休体制を引いたため、実は最後の2日間となっている。

折角なので、どこか出かけようかなぁ。
ということで、ネットで調べて急遽遠州三山の風鈴まつりを見に行くことにした。
まぁ、ヨコハマから静岡。目くじら立てるほどの距離ではない。
折角なので掛川に一泊して、夏休みの最後を満喫しようという趣向。

東名高速をあおり運転をしない程度に爆走して、たどり着いた遠州三山。最初は油山寺から参拝。
油山寺の正式名称は 医王山薬王院油山寺.油が出たらしいので油山寺となり。眼病平癒の寺として信仰を集め現在に至る。

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東名のインターを降りて割と近場。山寺なんていうからどんな僻地にあるのかと思ったら、割と人の生活圏に近いところにある。
山門前の駐車場に車を止め参拝へ。
明治の初期に掛川城の大手二の門を移築した山門がでかくて立派。山寺という印象には不似合いな気がする。

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山門をくぐると雰囲気のある参道。一気に山の中へという雰囲気。
日曜日の午前中。参拝の人は少なく、それが一層いい雰囲気を醸し出す。
この参道の脇に並べられた風鈴とこの奥の宝生殿周りの堂宇の軒に掲げられた風鈴が油山寺の風鈴まつりの全貌だと後でわかった。

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風鈴まつりという割にはしょぼい。
三山の風鈴まつり全部がこんな感じだったら散々だなぁと思ったり。
でもその感想は寺を出たときのもので、まだ奥になにかあるのではと、このときは期待感でいっぱいでした。

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境内を流れる小川に掛かる橋を渡って礼拝門をくぐると宝生殿が正面に。不動明王や四天王、十三仏などが祀られている。
そして、宝生殿を囲むように書院や方丈があり、その軒先に風鈴が揺れている。チリンチリン。

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古刹の山寺の風鈴としてはこれくらいのボリュームが一番なのかもしれないが、それは通常の話。

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風鈴まつりと歌うのならもう少し工夫が・・・と思わないでもない。
時折風に揺れて響く風鈴の音。
祭りであることを除けば、ホントにこれくらいが丁度いいのだが。

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宝生殿の参拝を終え、薬師本堂へと山道を登る。言ってみれば奥の院的な扱い。
いかにも山寺らしい風景を進む。途中には、孝謙天皇の御眼病を直したと伝わるるりの滝や観音堂などもあり、ただの山道だけではないところが流石。
最後のきつい石段を上がるとそこが薬師本堂。
薬師如来と健足の神様である軍善坊大権現が祀られていて、東海道を行き来する人の信仰を集めたのだとか。
安土桃山時代の三重塔も建ち山寺と馬鹿にできない規模の寺院。
遠江なんていう京都から遠く離れた場所に見事な伽藍。広大な敷地。古刹です。

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遠州三山なんて若い頃に一度来たきりになっていた。
当時は写真を撮るなんてこともしておらず、じっくり伽藍を堪能することもなかった。スタンプラリーみたいに駆け足に次の寺に移動したのみ。もったいなかったなぁと今思っても・・・自分自身の若さ故の過ちというものは、何時の時代も認めたくないものだけれども。
デジカメも世の中になかったし、フィルムカメラなんて高価な趣味に手を出すようなこともなく、バカチョンカメラかなにかで枚数を気にしながら記録していた程度だったから。

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今あらためてそうして通り越した過去の観光をなぞり直しているのだが、日本の魅力に改めて感動を覚える。
観光開発が進む日本に地味に残る歴史観光遺産。油山寺ってそんな寺かもしれない。

ただ、まつりと銘打つのなら、もう少し風鈴に力を入れてくれていても・・・これ以上は山寺の雰囲気を壊すかもしれないけれども・・・。
期待したぶんちょっとだけ拍子抜けだったかな。


遠州三山、風鈴まつりの医王山油山寺はここ


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