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決戦は日曜日 MGC観戦 神田-銀座 19.09.15 09:20

決戦は日曜日。MGC、マラソングランドチャンピオンシップ=東京オリンピックマラソン代表選考会の朝。東京オリンピックのマラソン代表は、日本では珍しい一発勝負の選考会での決定戦となった。

私、結構マラソン好きなんです。絶対自分で走るようなことはないけれども、求道者のように走る選手たちを見ているとなんとなく救われる気分になるというか、頑張ろうという意識が持てるというか。マラソンに限らず長距離走や競歩という競技も好きなのだが、トラックをぐるぐる回る競技はちょっと見ていて辛いなぁ。

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そんなマラソン好きにとって今日は一大イベント。来る東京オリンピックの代表が決まる選考レース。自国開催のオリンピックとなれば、四年に一度じゃない、一生に一度だ!は別な競技の使い回しか。

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花のお江戸のど真ん中、オリンピック競技場が未完成だが、実際とほぼ同じコースを走ることができるのは選手にとってもプラスだろう。だがオリンピックと同じ頃行えばいいのに、涼しくなりつつあるこんな時期に行っても・・・しかも、世界陸上に出場する選手は日程的に出られないというおまけ付き。このへんは仕方がないのかもしれないけれども、本当にオリンピックのために本当の日本の代表を選ぶというには少しベクトルがずれたような気がしてならない。

それでも、MSG選考の先行大会を勝ち抜いてきた、しかも日本人だけで、トップを決めるというレースはわかりやすい。大会前から、前評判でビック4とか呼ばれている 大迫・設楽・井上・服部の選手がどのような結果を残すか、伏兵がいるのか。伏兵と言ってもMGCに出るような選手。決して弱いわけではなく結果を残しての出場権ですから。

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今日の大会のコースは上記のよう。
外苑いちょう並木を出た選手は、皇居の北側、外堀沿いに四谷から神田へ。神田から日本橋へ。日本橋から浅草へと回って再び日本橋へ。そして銀座を抜けて芝で折り返し再び銀座へ。今度は浅草へは行かずに神田を過ぎて四谷、神宮外苑へと戻るコース。42.195キロ。考えただけでも大変だわ。

それを今日はスタートとほぼ同時に神田から歩きだして、浅草へと向かう選手を捉えて、浅草から帰ってきた選手を捉えて、芝から帰ってきた選手を捉えて銀座を抜けようという観戦コース。
三度も選手を見られるこの方法こそオリンピック観戦のときもベストだと思うのだけれども。
なんだかんだ言って神田から銀座まで、見ているこちらも結構歩きますが(笑)
選手が来る前の閉鎖された中央通りが世紀の一戦を象徴するよう。

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というわけで最初の選手との遭遇は日本橋まで行かない途中、室町あたりで浅草へと向かうビック4の一角本田技研所属の設楽選手。飛び出してます。独走状態。爽快な走り。一流選手を集めての一発勝負のこの大会で飛び出せる勇気に脱帽。順次二番手集団が通り過ぎる。東京マラソンと違い、選手は全部一流選手。二番手以降はほぼ一団となってあっという間にいなくなった。

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スマホでラジコを聞きながらの観戦なのだけれども、バッファが大きすぎて(3分くらいか)使い物にならない。オリンピック観戦のときにはワンセグTVが必要だろう。
室町から日本橋にかかると観客の数がぐっと増える。そりゃそこが一等席だからね。これから銀座へと人混みを避けて避けての移動は覚悟。室町が思いの外人気ないのは足の便のせいだけだろうか?

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日本橋を過ぎたあたりで30分遅れでスタートした女子の選手がやってくる。ほぼ一団。こちらは予断を許さない状況。

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日本橋の高島屋前で浅草から戻ってきた男子選手と再びまみえる。
設楽選手の独走が続く。足取りも軽やか。彼はこのまま突っ走るのだろうか?

神田から宝町あたりは割と隙間のあった沿道も日本橋をすぎる頃にはびっしりとなる。世間の注目の高さ。もっと男子はTBS、女子はNHKがテレビとラジオで完全生中継。気にならないはずはない万全の状況が出来上がっている。
The東京といっても良いようなコース取りを駆け抜ける選手。中継のしがいもあるというもの。

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そのまま銀座へと歩く。
京橋あたりで芝で折り返してきた男子がやってくる。早い。
でも独走をしていた設楽選手の足が重そうだ。これはまずいのでは。集団が追いつくのかそれとも逃げ切れるのか?現在トップの設楽選手と集団の差は1分程度。
折り返した来た男子の集団と女子の先頭がすれ違う劇的瞬間も。女子もだんだんバラけだしている。

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男女とも歴史を作る偉大な選手だ。集団から遅れたと言っても信じられないスピードで過ぎていく。
一時よりは涼しくなったとはいえまだまだ暑い9月の日差し。こんな中で走らされる過酷感。でも、オリンピックは7月終わりから8月の日差しで行われる。正直こんなものじゃないだろう。

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沿道を埋める人達も、汗を垂らしながらの応援。
オリンピックのときはこんなものではないことは選手といっしょ。しかも応援する方は一般人。死者が出るかもしれないと心配になる。

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今日はこのまま銀座まで歩いて、地下鉄で四谷三丁目に移動することに。男子のゴールには間に合わないだろうけれども、女子は捉えられるかもしれないという淡い期待を胸に。
女子に間に合わなくても、外苑でこの大イベントの余韻を楽しむのも悪くない。
そう思いながら銀座から地下鉄に乗り込むのでした。
(丸ノ内線の銀座駅が遠くていらっときたのは黙っていよう)


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