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浅草四万六千日詣り ほおずき市 夜の部 19.07.10 19:23

浅草に夜の帳が下りる頃、時間つぶしの居酒屋から這い出す中年紳士。何を隠そう彼の真の姿は、ただのぐーたらサラリーマン。
暗くなるのを待って再び浅草の街にはい出てきて・・・

今日は浅草寺の四万六千日詣りほおずき市。昼間四万六千日分のご利益をいただき鬼灯の屋台を冷やかして。
祭りののメインはやっぱり夜だよなあぁということで、仲見世あたりの居酒屋に身を隠していたのです。

仲見世から浅草寺へ、軒に下がった提灯にだんだんに火が灯る。
あぁ、日本のまつりが始まるなぁとやっと実感するというもの。

境内の建物も徐々にライトアップがされ始め、浅草の実力がやっと発揮されだした。

今日は四万六千日詣ででしかもほおずき市。
浅草寺の境内は会社帰りの人々も飲み込みごった返しの様相。

その上、浅草神社が提唱する夏詣というイベントも混ざって流石浅草浅草寺、東京の、日本の観光のメッカここにあり。

夜のライトに照らされて揺れる風鈴輝くほおずき。
昼間見たより盛れている気がするのは、スキー場で見る女性と同じ効果か。

たくさん並んだ屋台で、同じようなものを同じ値段で売っているのにこの時間になると売り切れるところとそうでないところがはっきりと分かれる。
品質とか値段じゃないとなると、サービスなのか?特別値引きが有るわけでもなく、おまけの風鈴が増えるわけでもない。なのに違いが出るっていうのは販売スタッフの人柄としか言いようがない。

それとも屋台の場所によるのか?
先程鬼灯を買った屋台の人が来年もよろしくXX番だからと言っていた。
毎年同じ場所ですかと聞くとそうだという。
震災のときよりも屋台は増えた気がするのだけれども、そうでもないのだろうか?出店の株みたいなものが有るのだろうか?正体は素人には本当にわからない。
鬼灯を生産しているところだってそんなにたくさん有るはずもなく、仕入先もきっと同じなのだろうし。末端が別れてたくさんの店を出しているのだけれども、胴元は一つで、おえらいさんはおえらいさんで上手いことやっていて・・・。
買う方としては裏の事情はどうでもいいのだが。

吊るし売りのほおずきを売り切って得意満面の店、最後の売上にと一層声を張り上げる店。悲喜こもごも。
そろそろ値引きが始まる頃だけれども、そういう理由なので、値引く頃にはほおずきの選択肢も狭まる。良いほおずきが買いたければ値引きなんて待っていられないというのは買う側の論理。
スーパーの惣菜とは微妙に違うんだよなぁ(笑)

月が上がりきり、しっかりと闇夜に堂宇のライトアップがされるとほおずき市も大団円。
令和最初のほおずき市。今年も、四万六千日分のご利益と、日本の夏を堪能できた・・・のだけれども、梅雨は一向に明けそうもないのが現実。ご利益も薄いのが現実。夢と現実が交差する浅草寺。ほおずきと堂宇だけが濃紅色に染まっていました。


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