亀戸天神の藤を見に来たついでに錦糸町の街を散策しました。

錦糸町！なんとも魅惑的な響き。
横浜市民は東京でも隅田川の向こうってなかなか足が向かない。錦糸町だって年に一二度来るか来ないか。この辺りでは総武線と呼び名が変わる横須賀線に乗れば乗換なしの一本だっていうのに。例年の今頃だとあしかがフラワーパークの藤を見に行った帰りに亀戸の藤でもと夜のライトアップに寄る程度。当然車なので、錦糸町に・・・ってわけじゃないけれど。

その昔、江戸の人口増加に絶えられなくなった幕府は、隅田川の向こうへ向こうへと江戸の街を広げだす。両国とか、武蔵と下総の間だから成り立っていた町名なのに当たり前のように武蔵の国に組み入れられ、錦糸町も亀戸も千葉だったことなんてなかったように新興の屋敷町へと変わっていった。
この辺り、近年では風俗街で有名なのだけれども、東京都的には錦糸町・亀戸副都心とかと呼んでいるらしい。ちょっと鼻で笑っちゃったり・・・。都心って表現なんだか違くない？ここ、東の外れだし。

江戸の屋敷町の面影も風俗街の情景や人情もすべてが錦糸町。正面にどでかいスカイツリーがそびえて、墨田区に見下されている感が半端ないけど。（あくまで横浜市民の個人的な感覚です）
ビルの谷間に昭和のアパートが点在し、街の区画は堀が分ける。
低層程度のビルやアパートが隙間なく立ち並び、その間を脇道が縦横無尽に走る街。

新しくもない、古くもない。なんだろう？亀戸、錦糸町が醸す街の雰囲気って、東京の東部地域でもかなり独特。
単純な下町というわけでもなく、東京と千葉がいい感じにブレンドされているというか。どこまでも平で住んだら便利だろうなぁと、そんな思いにすらなる。水害さえ来なければ。それに・・・東京にしては空が広い（笑）

治安は決して良いとは言えなそうだけれども、それもまた味なのかもしれない。東京西部や川崎辺りから感じる極悪非道な治安の悪さとは違う、どことなく治安の悪さにすら人情味を感じるのは気のせいだろうか？
嫌いじゃないなぁこんな街。

そんな錦糸町はこの辺り