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夏をあきらめきれなくて 江ノ島の海 19.09.01:16:20

波音は響くが雨雲は近づかない。
独りで思い切りはしゃぐはずもないオンザビーチ。

8月の喧騒を引きずる9月の1日。しかも、8月の最後っ屁のような日曜日なので、夏休み的には日常回帰の執行猶予といった感じか。
それでも気が利かない海水浴場は8月末で終わりのようで、子どもたちの姿はどことなく少ないような。

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夏休み明けの執行猶予とは関係ない大人と最後にもうひと稼ぎみたいな海の家がもうすでに9月だということに気が付かないふりをして海を楽しんでいる。

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こちらとしては、夏だからどうこうみたいなことを楽しむ年齢でもない。アバンチュールでヒリヒリとしたヤケドの痛みに苦しむと言うよりは、熱射の日差しで低温火傷みたいな日々にうんざりなのだけれども。

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それでも夏の間に一度くらいは海を見ようと思うあたりが、どこか遠い昔を懐かしむノスタルジー。

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波は今も昔も同じように来ては返すを繰り返しているけれども、海の家の雰囲気はだいぶ変わったよなぁ。
畳敷きの大広間みたいな海の家なんて今どきどこにもない。バイトが作った焼きそばやラーメンがなぜあんなにうまく思えたのだろうか?それも遠い夏の思い出。
波音は情事のゴスペル、あの夏よ何処へ・・・か。

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海を見ると若い良かった頃を思い出すのはなぜだろう?山を見ても決してそんなことにはならないのに。
海沿いの街で育ったからと言うわけでもないだろうけれども、海との思い出はやっぱり他の人よりもマシマシ気味の二郎系かもしれない。

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なんだかんだ言ってももう9月。
暑さは続くけれども流石にもう夏とも言っては居られない。
季節は巡ってまた一つ歳を取る。海との距離がまた遠くなる。





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