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四阿山へ。

近くにありながら機会がなく登ったことがない四阿山へ。

下調べ

まずは登山道の状況の確認。
ヤマレコを見ると前日、前々日に多くの方が登っていた。

次に天気。
AMは曇り、PMは晴れ、という予報。
気温は2,000m付近で −10℃ ほど。入山拠点は1,500mくらいなのでもう少し暖かい予想。

問題は風。
四阿山には風速20m以上の予報が出ていた。
天気図を確認すると全国的に強風となる気圧配置で、都内でも前日に建築現場の足場が崩壊したとか、風速25.6mを記録したとか、ニュースが報じられるほどの強風が発生している。

まあ、行ってみるか。

登山開始

AM8:00 登山開始。
そして、いきなり異変に気づく…。

トレースが全く無い。

前日に多くの登山客がいてヤマレコやヤマップに記事があったのでトレースはあると思っていた。
だが、トレースは綺麗に消えていた。
前日に降雪があったらしい。
登山口まで来る途中、除雪車と何度もすれ違ったことを思い返した。

奥を見てもトレースは確認できない。
ザックの中からゲイターを取り出す。
装着完了。登山開始。

四阿山は牧場を通過する。
牧場まではしばらく樹林帯の登山道を歩く。

足首上ラッセル、膝下ラッセルくらいの積り具合。
雪質がパウダーなので難なく進んでいける。

途中、牧場前で吹き溜まりを通過するポイントがあり、腰下くらいまで埋まったところが10mほどあった。
そこを抜けて牧場に出ると埋まるほどの雪は全くなかった。

予想通り、風が強い。

牧場に降る雪を風が樹林帯へ押し込む。
樹林帯と牧場の境界だけパウダースノーがやたら積もっていたのも納得できる。

場所によっては地面の草が見えるほど雪がない牧場内。
登山中も細かい雪が横殴りに降りかかる。
視界が余り良くない。

案内図を確認する。
ルートは間違っていない。
視界が悪いことと、トレースが全くない初めての雪山なので、自分の進む位置はしっかり理解しておく。

通常は案内図の右側を歩くようだったが、積雪状況から牧場内を歩くことにした。

雲も流れてくる。雪と雲で視界が悪い。
雲が切れると視野が多少回復するので、スマホを出して写真を撮ったりしていた。

撤退

更に風が強まる。

左から右へ細かい雪粒が流れていく。顔が露出している部分に雪粒が当たり、頬が痛い。寒さも相まった。

このさきの登山状況を予測し、ここで撤退することにした。

風が強いので樹氷が育つ。
とても綺麗だった。

温泉と地酒

下山後は帰宅路の途中にある鹿教湯温泉へ立ち寄った。

温泉街にある蕎麦屋へ。
蕎麦を食べる予定だったが、2時間ほど歩いたが前半はラッセルだったので腹が減り、蕎麦ではなく唐揚げ定食を注文した。
 ※ご飯は半分にしてもらった…。

唐揚げは1つ1つが大きい。
腹が満たされたあとは、温泉で疲れを癒やす。

鹿教湯温泉 文殊の湯 へ。
入浴料300円とリーズナブル。
お湯もとても良く、体の疲れが吹き飛んでしまった。

鹿教湯温泉は、古くから湯治が行われていたそうな。
現在も湯治旅館やリハビリ施設が並んでいた。
とても良い湯を体験し、身体共にリラックスでき、納得。

最近、少しずつだが日本酒を嗜むようになった。
長野県には蔵元が約80ほどあり、個性豊かな酒を醸造している。
温泉のあとは地酒を購入。

自宅へ戻り、早速、登山旅の余韻を愉しむ。

2月になるとホタルイカの新物が出回る。
ホタルイカの沖漬けで地酒を一杯。

きょうも最高の1日だった。

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