女性 少人数が好き 穏やかに過ごしたい 夜の外出、夕日、昼のチャイム、朝の鳥の声
昼過ぎ、雨は止んでも残る寒さ。 好きだなと思う人への依存心。相手に気付かれ、距離を置かれる不安。こちらからも大きく距離を取りたくなる。弱々しい心。
さざなみ、砂浜、長年堆積した地層、群生する緑、波で朽ちた火山岩、ぼんやり霞む伊豆半島。 昨晩、新しい環境で悩み続けてきたことの集大成と言えるようなことを、ぐるぐると考えて眠れなかった。自分の承認欲求の強さを改めて感じた。 その途中で、気持ちを切り替えなくてはと思い、風呂を沸かした。浸かり始めたところで子どもの泣き声が聞こえたので、烏の行水になった。それだけでも心が晴れて前を向けた。でも布団に入ると元の気持ちに戻る、また泣いた。
外から入ってくる鳥のさえずりと陽の光。部屋は少し寒く、カーペットから温もりと眠気を頂く昼下がり。 春の行事に向けて、少しでもスーツを見栄え良く着れればと思い、糖分の入っている飲み物を断っていた。その行事も無事終わって振り返ると、糖分は入っていないけど牛乳は毎回入れていたな…脂質はたくさん摂っていたんだな…と、自分のピンとこない努力に哀しさを覚える。 その日はもう1週間も前に終わったのだけど、自分がバッと振り返り他の人を驚かせてしまったことを、未だに思い出して恥ずかしさに
目を閉じるとそこは白壁の部屋の中で、どこからともなく思考の文字が投げ込まれてくる。自分の脳の表面がチクチクしてくるのを感じながら、部屋が白く静まり返るように整理する時間。 大学生の時から、ザルの様な心に必死に知識やなりたい自分を投入するも、気付いたら何も残っていない感覚があった。そこから抜け出すために自己流で学び得た方法は、何もしないで無になる時間を作ることだった。心を作り直す時間。 ネガティヴばかりに囚われてしまう日々の中にも、見たかった配信の一気見や無駄にYouTu
床を暖めた部屋の引き戸を開けると、廊下から縦に長い冷気がひゅっと入ってくる。春は近いはずなのに、もう去ったと思ったのに、まだここにいる冷たい空気。 これまでの人生で、自分の怒と哀を人に見せたことはあまりない。いや、怒と哀をしまい込んでもう出しませんよという、心を閉ざした冷えた態度は見せてきた。 そんな私が、夫には驚くほどその感情を曝け出せる。親兄弟にも曝け出すのを諦めてきたのに、受け入れてもらえた経験というのは、人を大胆にしてしまう。 夫と暮らさなくなったら、きっとま
あなたと手を繋いで。開店と同時に1番人気の三日月ファストパスを取りに、人混みの中を足早に進む。 あなたのお父さんが昔元気だった頃、いつも話していた。「幸せって、一緒にいることなんだよ。」3才のあなたに向けてなのか、素っ気ない私に向けてなのか。どちらともとれる軽い物言いは、毎回サラッと流されていた。 宇宙技術の驚くべき進歩により、手軽に惑星へ行けるようになった。それどころか、宇宙空港はもはやテーマパークで、並べば日帰りでどこにでも行ける。 惑星の名前にちなんだ願掛けの様
何も起こらず、自分の体力だけが回復した1日の終わりに。物を取りに外に出ると、空が焼けるような夕日が目に入り、私の心も赤く灯される。色を変えずに青く黒く広がる海とのコントラストに、また今日も心を洗われる。 ネガティヴをポジティブにするのが、とても難しい。こんなに悩み続けたことはない気がするのは、今の環境が自分に合っていないということなのだろうか。悔しい。