宇宙のサムネ2

宇宙と学びとSchooの話

学びの種子ってなんでしょう?
本日はSchooデザイナーまちだが宇宙と学びとSchooの話をします。

みなさん、何に吸い寄せられてますか?

みなさんは理由もなく吸い寄せられてしまうもの、考え出したら、妄想しだしたら止まらないものってあるでしょうか?憧れの人の心中だったり、フィギュアやフォントの曲線、漫画のキャラの裏設定とか、考えてどうなるとか役に立つとか関係なく気になってしかたないもの。みんな何かひとつはあるのではないかと思います。そのひとつが私の場合、宇宙と宇宙開発です。

2018年11月5日、無人宇宙探査機ボイジャー2号が太陽圏を突破

したそうです!ついに!

ボイジャーとは1977年にNASAが太陽系外惑星と太陽系外探査のために打ち上げ、現在も稼働中の無人宇宙探査機です。木星、土星、天王星、海王星の観測で大きな成果を上げました。外惑星探査をしたあとは太陽の重力を徐々に振り切りそのまま慣性で宇宙空間を永遠に飛び続けていく予定の宇宙の旅人です。
ちなみにボイジャーは1号と2号の2機があり1号は先んじて2012年、人工物として初めて太陽系外に出ています。

1970年代という時代は米ソの宇宙開発競争が非常に活発な時代でしたが、NASAはスペースシャトルの開発を優先させるため、ボイジャー計画に予算を潤沢にさくことはなく、土星より遠くへ行くための機器の搭載は禁止されていたのですが、ワシントンの目を盗んで技術者たちはこっそり海王星まで行く準備をボイジャーに忍ばせたんだそうですよ。やるなー!

ゴールデンレコードのこと

ご存知の方も多いかと思いますが、このボイジャー、ゴールデンレコードという「宇宙人への手紙」を積んでいます。
これは、腐敗防止のため金でメッキを施したビニール製のレコードで、地球上各国の言語や生物の鳴き声、音楽が収録されている、いつかボイジャーを発見するかもしれない地球外生命体への人類からのメッセージです。(画像はレコードのジャケット)

それが太陽系外にとうとう出たというわけです。

脳内の冒険

自分がボイジャー計画に関わったわけではありませんし、太陽系外に出たわけでもありません。宇宙人にも会っていません。でも、なんだかわくわくしませんか? 宇宙人とはどんな存在なのでしょうか? 太陽系の外って? その先の膨張し続ける宇宙の果ては?
人間は、太古からこうやってわくわくしたり、荒唐無稽な妄想をしたりと脳内で冒険することで進化してきたのだろうと私は思います。
ボイジャーを作った技術者たちの先輩、ロケットの父、宇宙開発の父と呼ばれる人たちはこぞってジュール・ヴェルヌの影響をうけています。その作品は宇宙開発において予言的とも言われていますが、もとはジュールの脳内の冒険だったということですね。

学びの種子とは

何かを学ぶことが体系化されたり義務化されている昨今ですが、学ぶことの種子は「なんかこれ気になる」「わくわくする」なんだと思います。
もちろん、なにかをできるようになることや、みんなに褒められて喜んでもらえることも素敵なことですが、自分の頭の中でわくわくしたり気になってしかたがないことは、役に立とうが立つまいがぜひ大切にしてほしいと思います。それがいつか宇宙探査機になったり、はたまた...?

Schooはそんなみなさんの「気になる」「わくわくする」を応援しています。役に立つ学びも、いつ役に立つのかわからない(楽しみですね)学びもたくさん公開していますので、のぞいてみてくださいね。

Schooオススメ宇宙系授業

このコースの第2回、第3回は、物理学の視点からわかりやすく宇宙の法則を解説しています。登壇されている小谷太郎先生はNASAゴダード宇宙飛行センターで研究員をされていた経歴の持ち主!宇宙愛が溢れています。
おなじみスペースXのあいつの授業です。宇宙開発は国家プロジェクトから民間の時代に入ったんですね。天才と呼ばれるこの人も、先達たち同様に、まあ失敗しまくってます。

オススメ宇宙開発本

NASAジェット推進研究所(JPL)研究員 小野雅裕さんの著書。今回紹介したボイジャー計画から現在の宇宙開発にいたるまで、技術者たちの情熱を小説のように読めます。そしてイラストは宇宙兄弟の小山宙哉さん!
1992年初版。学研の科学に連載していて子供の頃ひたすら繰り返し読んでいました。宇宙が気になり出した原点的な本です。今大人が読んでも宇宙開発の黎明から技術までしっかり学べる内容です。今でも評価が高くて驚きました。なつかしい〜。


これはSchooアドベントカレンダー「6日目」の記事です。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?