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3日間のブランク

デロンギのマグニフィカは「全自動コーヒーマシン」にカテゴライズされる、エスプレッソコーヒーメーカーです。2020年、コロナによる最初の自宅待機期間に、それまでの年月、外出時に決まって買っていたシアトル系コーヒーが飲めなくなったために購入しました。約5万円の出費は予定外でしたが、家で淹れるラテの方が、店で飲むより美味かったので、すぐに元が取れた気がしました。

あれから、より美味しく作るために、ミルを別に用意したり、自分用のレシピを確立しました。ラテで飲むためにミルクは8ozと決めて、1日1杯を守りながら、あれ以来ずっと、ほぼ365日/年、稼働させています。

一昨日、午前中にフォームミルクを立てようとした時、画像右側にあるノブが脆くも崩壊しました。正確には、温めが終わってスチームを止めようとした時のことです。もともと、この操作は力でバルブを開閉するような、抵抗が大きな固い動作でしたので、ついにプラスチックが絶えられなくなったのでしょう。

軸に対してローレットで噛んでいるだけのヤワな作りであることは、おそらく計算尽くでしょう。軸にノブの一部が残っていたとおり、ノブだけが壊れるようにできています。そして、それは経年劣化と、メーカーの担当者に言われましたが、むしろ軸の側、つまり本体内部構造を破壊しない心配りなのだと理解します。

というわけで、さっそくサービスに連絡します。取説には電話番号が載っており、いくつかの番号プッシュ操作は必要ですが、比較的簡単に担当者に繋がりました。いまどき、このサービス体制もありがたいものです。チャットのみであったり、メールのみであったり、あるいは個別の問い合わせを受けない要塞化の進んだメーカーも少なくありませんから、故障したその場で相談に応じること自体、たいそう手篤いサポートです。

宅配による代引き手数料なども含み、これひとつで2101円とのことでした。安くはないけれど、ランニングコストの一部としてなら、3年間使い切ってのこれくらいなら受け入れられます。消耗品としては石灰除去の専用液でメンテナンスしなければならず、それは私の使用頻度で綺麗に半年に1回。1本750円程度で、最初の2回は付属品で賄いましたから、しめて5000円くらいの出費で凌いできた、これは十分に優秀ではないでしょうか。マシンの購入価格は5万円ほど。全部で55000円で、1000杯のコーヒーを供してくれたとしたら1度当たりの使用料55円。あとは豆とミルクのお代のみです。合計150円くらいの原価であり、マシン代は償却しましたから、これからは100円程。

壊れた瞬間の暗澹たる気分は大きなものでしたが、メーカーによる気持ちの良いサポートが実施されており、すぐまた再稼働が可能であるならば、逆にそれは信頼に変わります。というわけで、明日の夜にパーツが届くので、その時に飲むラテを楽しみにしています。豆はカルディが半額セールをやっていたのでブルーマウンテンブレンドを買っておきました。日・月・火の3日間はドリップで淹れて飲んでいます。それはそれで美味しくて、やはりコーヒーは中毒の最たるものだと確信した次第です。

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