今日は往復で4時間ぐらいドライブしました。ミニは引き渡しまでに使い切るくらいの燃料を入れていましたが、ガス欠が心配で1000円分足しました。でも6リットルなんですよね、たったの。これであと120kmくらい走れそう。

道中、ルーフまで真っ黒のF55（5doorのモデル名）CooperSが目の前を走っていて、これこれ！と唸ってしまいました。むしろ2トーンに塗り分けるのが標準に思えるミニに、単一色を選ぶのがかっこいい。自分用にもオールシルバーとかオールブラックとかで夢想していました。

というように未練たっぷりなわけですが、新車で手に入れられるのは今が最後。新型に切り替われば、エンジンは消失しバッテリーモーター駆動になるまでのカウントダウンが始まります。ある意味、現行モデルこそクラシックになるということ。想いが溢れるのをおゆるしください。

そんな折り、ていうか、そのタイミングで電話がありました。自身のミニを購入し、先頃の点検でもお世話になり、そこに置かれたPaddy Hopkirk editionに心乱され、買い替えを検討するトリガーとなった店舗です。

あの日商談した若い営業マン、本日は休業日のはずですが携帯電話から掛けてきました。3月決算ということで予算消化に奮闘されているのでしょう。Paddyモデルの価格を見直したと言うではないですか。そこで私は切り返します。

あれは確かにこれ以上なく魅力的だったけれど、実際買い替えるとなれば、おんなじSからSでは意味がない、5doorのディーゼルにしたい。確かSDもありましたよね？　ソラリスオレンジのですか？　そうですそうです。

てな感じで、少なからずミニの可能性をちらつかせるようなノリツッコミを見せておき、でも先週だったら検討できたけれど、ここ数日で他車へ決めてしまったんだよ、と告白します。営業さんは、こうして断りの通告をすると、決まって車種を問います。ということでDS3Crossbackにした、と言うと、シトロエンと返ってくるので、あぁ自分とこの商品以外知らないんだなぁと白けた気持ちになります。安かったんですか？とまで言われました。

それが気に障ったので、DSはシトロエンじゃないし高級路線だからミニと一緒くらい、ただディーラーの下取り査定がそちらさんより雲泥の差で良かったんですよ、と多少の皮肉を込めて伝えます。そして営業の方は皆さん同じですが、良かったですね良い車に出会えて、と社交辞令を言われるので、私も和やかに、次もあるのでまたよろしくお願いしますと、縁を繫ぐそぶりで電話を切りました。きっと次にはその人はそこに居ない（異動か転職で）のが業界あるあるです。

そんなやりとりだったわけですが、正直に言えば、2月の点検時に、もう20万ほど査定が良く、そこで失望させられなければミニからミニへ乗り継いでいたやもしれず、3月決算に登録が間に合うギリギリまで客を放っておいて、やる気あるのか！と叱咤したいくらい、残念さを隠しきれません。

先日、ミニの「設定」で車両におけるカスタムセッティングを一括でデフォルトに戻すコマンドを発動しました。すると色々好かない部分も顕わになり、結局今日のような長時間乗る際に、また自身の好みに設定を弄る羽目になり、初期設定は魅力的でないことを発見しました。対して、痒いところに手が届くような微調整が利くのも、わかってると思わせる部分であり、やっぱり良い車だと実感。それでもなお、路面の凹凸で首まで揺さぶられる乗り味とか、改めて捉え直すと結構乗り手を選ぶな、とか正気に戻って総括し、後ろ髪引かれることなく別れられるよう、気持ちの整理を付けているところです。あと何回乗れるだろう…。