5浪医学生ごろう

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最近の記事

ぼやけている

大学に入ってからちょっと目が悪くなった。 運転は度の入ったサングラスがないと眩しくてできないし、裸眼だとあんまり人の顔がわからない。何かと目が弱くなった。 僕の住んでいる地域はかなり郊外なので、まわりにあるのは大学と大学病院くらい。狭い範囲に医学部の学生と教員が詰め込まれた異質な地域で、僕は暮らしている。 そんな地域なのでどこに行っても知り合いに会う。声をかけられる。「ごめんメガネかけてなくてわからなかったわ!」といいながら軽く世間話をする。 この言い訳を繰り返している

    • 英語なんて

      僕は多分平均的な日本人より英語が得意だ。 中3の時に英検準1級を取ったし(筆記で2回落ちた)、高1で受けたTOEICは865点だった。 別に特別努力したわけではない。たまたま小学校の時に1年半だけアメリカのウィスコンシン州というところに住んでいて、たまたまそこが田舎で日本人学校がなかったから現地の学校に通っていたから、というだけだ。小学生2年生という言語習得が大人よりしやすい時期だったせいか、発音を真似できるようになるのも早かった。父がそれを喜んで、褒めてくれていたのも嬉しく

      • 禁断症状

         Twitterをやめてみようと思って我慢している。もっと時間を他の好きなやりたいことに使う方向に自分を誘導したいとか全く興味のない情報を脳に入れるのをやめようとしているとか色々理由はあるがそんなことは今どうでもいい。    Twitterを見たくなってしまっていることが問題なのだ。  Twitterを見る時間はアプリを消したことで減っているしその分本とか他の文章を読む時間が増えているのはいい。でもスマホを手に取ると無意識のうちにスマホにもう入っていないTwitterのアプ

        • Twitter

           もう長いことTwitterをやっている。アカウントが変わったり、定期的にツイートを全削除したりはしているけれど、おそらく10年近くほぼ毎日Twitterを見ている。  そんなTwitter中毒の僕だが、昨日からiPhoneのTwitterアプリを削除してTwitterを見るのをやめてみている。家庭教師の生徒とのやりとりにTwitterのDMを使っているので、パソコンではたまにログインすると思うが、しばらくやめてみようと思っている。と言いつつ明日になったら普通にツイートしてい

          読書

           数年前から本を読むことが苦手になった。中学生、高校生のときは登下校中電車の中で本を読んでいた。好きな小説を繰り返し何度も読んでいた。その後いろいろあって苦手になったのだと思う。文字が頭に入ってこなくなった。大学のテスト勉強のために読まなきゃいけなかった教科書も、好きな芸人さんのnoteも、漫画でさえも、全ての文字が入ってこなくなった。  今は何かが回復したのかある程度読めるようになったが、まだ苦手意識がある。今日はサピエンス全史を6ページ読んだだけで疲れてしまった。本を読む

          5浪なんかせず入れる大学入っといた方がいい

           5年という月日は長い。自分で書いていて嫌になるが、僕はこれまでの人生の5分の1を浪人に費やしたらしい。その5年間は僕の人生に置いて最も中身がない時間だったが、同時に僕に傷を残した。傷は塞がらない。血だらけである。自損事故だが。  断言できる。5浪するより今の実力で入れる大学に通った方がいい。浪人するとしても2浪までだ。人間は他人の存在しない環境では成長できないし、一人でいることに耐えられるほど丈夫じゃない。一度壊れたものは元には戻らない。破片を一つずつ拾って、組み直すしか

          5浪なんかせず入れる大学入っといた方がいい

          センター試験を6回も受けた僕から共通テスト直前の君へ

          僕は6回もセンター試験を受けた。 そんなやつは探してもそうはいないと思う。最近はYouTubeに9浪だのはまいだのあらにゃんただのがでてきて僕の立場が怪しくなってきている気もするが。 (はまいさんあらにゃんたさんごめんなさい。) そんな僕が、よくわからない新種のウィルスのせいで混乱した時代に、これまたよくわからない未知の「共通テスト」というやっかいなテストに挑む受験生の方々に何を言えるのか考えてみた。まあよかったら読んでほしい。短めに済ますから。 (これから書くことは

          センター試験を6回も受けた僕から共通テスト直前の君へ

          「受験が辛くて辞めたいです」と相談してくる人へ

           僕のTwitterのフォロワーは現在1200人ちょっとだ。別に特別多いわけでもない。にも関わらず僕のところには受験についての相談がしばしば来る。その中でも多いのがタイトルにも書いた、「受験が辛い...やめたい...」という相談だ。もう相談というより愚痴なのだろう。どこにぶつけていいかわからない辛さやもどかしさを、5浪もしていて浪人している自分の辛い気持ちがわかってくれそうでなおかつ暇そうな僕のところにぶつけにきているのだろう。まあ別にそれ自体は構わない。僕は人と話すのが好き

          「受験が辛くて辞めたいです」と相談してくる人へ

          5浪目の冬、僕は合格すれば昔の、元の自分に戻れると思っていた

           これは浪人の話だ。楽しい話じゃない。今は夜中の、というか朝の4時半だ。「深夜に書いた文章は後で読むと恥ずかしくなるからやめておけ」というのはよく言われることだし、僕も過去の失敗から十分それは実感しているつもりだが、吐き出さないとどうにかなりそうなので書く。まったく明るい側面のない、どうしようもなく暗い話だ。  僕は5年浪人して医学部に受かった。5年間でかなり精神が削られた、というか擦り切れてしまったような気がする。大袈裟なのはわかってるが今はそんな気がしてしまう。もう説明

          5浪目の冬、僕は合格すれば昔の、元の自分に戻れると思っていた

          自分の正解

           『ナナメの夕暮れ』を久々に読んでいる。この前友人と本屋に行った時に、彼女がナナメの夕暮れを買っていたからだ。なぜだかすごく嬉しかった。「やっぱりそうだよな!!」と思ったからだろうか。次会ったときは、絶対にナナメの夕暮れの話をするんだ!!と心に決めた。そのための準備だ。こんなにわくわくして楽しい読書は久しぶりだ。(『ナナメの夕暮れ』は僕が(勝手ながら)この世で最も影響を受けている人物の一人である、オードリーの若林正恭さんのエッセイ本だ。)  どんなに繰り返し読んだ本でも、久

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