緊縛写真の3分類
この投稿は、縛師 たかせ秦之助のX(旧Twitter)に投稿したものを転載しています。
YouTubeで度々言及していますが、緊縛写真には大きく3つのパターンがあるなーと思っていまして、それぞれに名前をつけてみました。
肖像派 Portrait
受け手のみを被写体とした緊縛写真です。
最もシンプルな表現であり、シンプルが故に粗が見えやすく、緊縛技術の良し悪しが最もクリアに表現されます。
情景派と違って背景や衣装などの作り込みの必要がなく、実像派と違って第三者(カメラマン)の手配も必要なく、縛り手自身が撮影する前提で考えるなら、最もコストパフォーマンスに優れていると言えます。
※スタジオやカメラマンを手配するのあれば、ハイコストになる場合もあります。
近年特に、有名な緊縛写真家の多くがこのスタイルで作品をつくられていることもあり、現在、最も主流となっているタイプかと思います。
情景派
受け手だけではなく、背景も含めた緊縛写真で、縛り手が含まれることもあります。
背景の作り込みに応じて、前後のストーリーを想像させるような表現が多いように思います。
ロケーションや衣装、小道具など、準備するものが多く、最もハイコストになりやすいと言えます。
2000年前後や、それ以前の緊縛写真に多くみられるタイプかと思います。
実像派
受け手と縛り手が被写体となり、緊縛のプロセスを写した緊縛写真です。
コミュニケーションとしての緊縛をそのまま写し取ったものになります。
情景派とは異なり、背景の作り込みは必要ではありませんが、確実に第三者のカメラマンが必要になります。
肖像派や情景はと比べて、あまり見かけることのないタイプかと思います。
補足
全ての緊縛写真が必ずしもこの3パターンに当てはまるという訳ではないし、特に情景派に関しては、肖像派よりのもの、実像派よりのものもあります。
わかりやすくまとめると、下記のようになります。
肖像派(受け手のみの緊縛写真)
↕︎
情景派(背景・ストーリーを含む緊縛写真)
↕︎
実像派(受け手と縛り手を含む緊縛写真)
余談
たかせは、実像派を普及させたいなーと思っていまして。
なぜならそれが最も緊縛を実践する人たちの実態を表現していると思うし、たかせが愛する緊縛はそれそのものだからでありまして。
誰かにカメラマンをお願いしなきゃいけないというハードルがあるので、なかなか難しいところもありますが、ちょっとずつ定着させていければなーと思っている次第です。
展示作品募集
公募緊縛写真展『後手縛りのある風景』
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えんいー
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