安斉弘毅/Koki Anzai

1997年生まれ。普段考えていることを書いたり、作文を書いたり、つらつらと。酒と読書とピアノが好きです。 何かあれば、anzai.koki.note@gmail.com まで🗼
固定されたノート

《隅田川夜》〜詩〜

あの夜、隅田川沿いの小道で結ばれた二人を

終幕を告げる、それは綺麗な花火が照らした

浅草の街で二人は見つめ合い悦びを噛み締めた

その夜、隅田川の吾妻橋で黙って俯き歩く二人を

終幕を告げる、それは大きな花火が照らした

浅草の街で二人は罵り合い終わりの予感を痛切に感じた

二度目の冬を迎えた二人

初めて雪が降った日、二人は繋いでいた手を離した

そして、振り向く事なく別々の道へと歩き去った

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ジャスミン

足元に落ちた幸せを拾うこともせず、ジャスミンの香りに酔いどれ、
鼻腔に充満した芳醇な茉莉花に身体震わせ、恍惚に酔いしれた。

頭上に浮かんだ喜びを掴むこともせず、ランタンの灯りに踊り狂い、
秒針の息遣いに合わせて腰をくねらせ、快楽に溺れた。

艶やかな混じり気のない髪で首筋を優しく舐め、
上目遣いで何故?って、薄紅色の唇を親指でなぞって微笑を浮かべた。

緩んだ襟元から露わになった鎖骨とキャミソー

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わが喫煙

おまへのその、白い二本の脛が、
      夕暮、港の町の寒い夕暮、
によきによきと、ペエヴの上を歩むのだ。
      店々に灯がついて、灯がついて、
私がそれをみながら歩いてゐると、
      おまへが声をかけるのだ、
どつかにはいつて憩みませうよと。

そこで私は、橋や荷足を見残しながら、
      レストランに這入るのだーー
わんわんいふ喧騒、むつとするスチーム、
      さても此

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時間は一体何からできているのだろう

四季折々ってなんて良い言葉だろう。

一つのものを永遠に見つめていたい。人生の傍観者になりたい。諸行無常を見続けたい。つまり、人々が言う「神」という存在に近い何かになりたい。眼のように一方向しか映さない堅物なんか要らない。大局観ともいうべきか、超人的な視野が欲しい。

もしその私が望む何かになれば、無限に拡大と縮小が出来、対象までどこまでも接近することができる。対象は決して気付かない。なぜならこち

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宮迫博之さんの謝罪会見を観て

小さい頃からずっとテレビで観てきた、お笑い芸人の宮迫博之さんと田村亮さんが険しい顔で、時折言葉を詰まらせながら、目もくらむほどのフラッシュライトを浴びて、言葉を紡ぎ出していた。

御二方は、会見前にどんな気持ちでネクタイを締めていたのかと、鏡に映る自分の姿をどう見ていたのかと、想像するとやり切れない気持ちになった。

履き違えてはいけないのが、宮迫博之さんと田村亮さんは、詐欺をした犯人ではないとい

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美しい世界に生きたい

*読む時間のない方は、目次から「.」に飛んで頂ければ。

       ◇            ◇             ◇

    森を遠くから見ると、確かに緑は緑なのですが、近くに行って一つ一つの植物、葉なんか見るとまるで形も色も違っていて、なんなら緑一色ってこともなく茶褐色や黄色、赤色、黄緑色、あと、花が咲いていたり、葉の上にてんとう虫が乗っていたり、実に色とりどりなんですね。

 

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