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こだわりが溶けこんだ賑わいにかこまれて

放課後。ランドセルをばふんと置いて、お菓子をひとつかみして、車にとびのる。行き先は、となりまちの祖父母のおうち。

祖父母に会うのは、たのしみだった。大好きなものだけがたくさんならぶ、ごはんの時間。ちょっと小さめのお風呂に、ぎゅうぎゅうではいること。眠るときには、お日さまのにおいお布団にもぐること。

そして、早起きしてでかける。
朝市にいくためだ。

ひろい駐車スペースに、たくさんのお店がならぶ。お店といっても車一台分の場所に、ビニールシートひいて。お店の人は、のんびりお茶のみながら。お客さんものんびりと

のんびりした空気がとけこんでできた、ちいさな賑わい。あののんびりとしているのに、活気ある雰囲気が幼いながらにだいすきだった。

なつかしい記憶をよびさましたのは、東京の丸の内。生活のたのしみ展。

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東京駅のまわりをくるっと3会場。丸ビルの一階の会場についたとき、思わず声がでていた。

楽しそう!
まるで、遠足きちゃった小学生みたいに立ち尽くした。

どう楽しもうかは、決めていた。
とことこと、そのときの気分で。この会場を見てまわること。

開催まえまでにホームページをのぞいていた。日々更新されるコンテンツで、お店や商品をチェックすることもできたのだけど。
あえて、はじめてきたこのイベントのワクワクを楽しみたかった。

もらった地図をみなから、歩いていく。どこも人でいっぱいだったけど、ひょこひょこのぞいていく感じは、懐かしい朝一のときみたい。

ひとつの商品なのだけど、ひとつの作品。作り手さんのこだわりをその場で感じられる。くるくると回ってからはっとする。おなかが言うんだもの。一番の目的を果たしてって。

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向かった先は、カレーの恩返しの食べられるカフェ。どんなに混んでいても食べたかったんだ。

お腹空いてたから、ペロリ。ほんとにペロリ。スパイスが効いているからピリっとする。そのピリっとは、スプーンを運びたくなってしまうんだもの。やられた。

おかわりってことで、もうひとつって頼みたかったくらい。だってさ、小さなカレーの恩返しをすっかり忘れていた。こっちは、また、こんどね。

食べ終わってからきづいた。カレー皿もかわいい。シンプルなのに、とくべつかん。

おなかも満たしてから、レトルトカレーを。ここぞってときに食べようっと、心に決めて。

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別日には、エスカレーターを登ったところで、かわいいハンカチも購入した。繊細な刺繍なのに、どこかあたたかさのあるイラストの。じっくりじっくりみて決めたお気に入り。

ほかにも、おいしそうな食べものもたくさんあったし。水野さんにも会えたし。はたのさんの写真をみれたし。
ところどころにいたスタッフさんが笑っていて楽しそうなのも印象的だった。

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去年から気になっていたイベントだった。
古賀さんのイベントレポートを読んでいて、ワクワクしたから。

つぎのときには、行ってみたいな。
その思いがあったからかな。今年の開催がわかって、そわそわしてしまってた。

ばふんとランドセルをおいたときのように、すぐさまに予定調整したもの。

大人っぽい雰囲気にとけこんでできた、ちいさな賑わい味わえた空間。

また、来年もあったらいいな。

いつも読んでくださり、ありがとうございます♡