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続いてほしい時間をつないでいく、タイムリミットの優しさ




あと10分だけ。
アラームがなってから、お布団からでる間までにつかってしまうことが多いけど。
楽しい時間を過ごしているときにも、こう言ってしまう。


あと10分だけ、あと5分だけ、あとすこし。
ちょっとだけ、ほんとにあとちょっとだけ。
そうして、時間がすぎていく。



ちょっとだけ、はやく帰らない?
そう言ったのは、半月くらい前の自分だった。


はやくベッドに入って眠りたいのに、なかなかできなくて。夜遅くになってしまっていた。


なんとなく、あれこれ手をつけて。
なんとなく、どれも中途半端だったから。


まずは、ちょっとだけ、はやく家に帰ることにした。


あともう一軒だけ。
あともう1ページだけ。
あともう、ほんとにちょっと。

そう言い切る前に、帰り支度をする。
うんうん、また明日ねっていいながら。


たったそれだけだから、時間にしたらあんまり変わらなくて。いつもとおんなじになっちゃったなぁなんて日も多いけれど。


とんとんとんとリズムよく進んで。いつもよりも1時間もはやくベットに入れることもあって。そんなときの幸せをたくさんたくさん感じた。


いつもならこれからお風呂なのに、今日はあと眠るだけってね。

そしたら。すこし自信がついた。えっへん!っていう感じじゃなくて、やればできちゃうねっていう自分への信頼が。



あと10分だけ。そんなタイムリミットは、ときに厳しさでもあるよつに感じていたけど。


タイムリミットは、厳しさよりも優しさだった。


ほかにもあるでしょ、やりたいこと!
気づくことのできる優しさだったり。


もう、ほんとは疲れてるくせに!
労わることのできる優しさだったり。


ほら、また明日ね。
眠たそうなのに、眠らない子をあやすような優しさでもあったんだ。


あと10分だけって言いたくなるのをぐっとこらえて、明日のお楽しみねって。
たまにたまに、いいよって言えることも、特別になるくらい。


いま楽しい時間がこれからも続けられるようにね。


自分の居場所がほんのすこし好きになるように。
自分のからだを労われるように。
自分のこころがほぐれるように。
明日を迎える用意ができるように。


やさしいタイムリミットをたくさんもっとこう。


いつも読んでくださり、ありがとうございます♡