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成績不振や長欠についての年末の面談の注意点⚠️

 もう年末ですね。同僚からサンタさんとゴールデンベア、モリッツのチョコレートを頂きました。この時期、クリスマスシーズンになると、先輩達から教えてもらった担任業務を思い出します。

 成績不振者、この言い回しは大阪府立高校だけでしょうか?(私立高校で「成績不振者」と言うと「不審者❓」とビックリされました)
 その「成績不振」や「長欠(長期欠席)」については、先輩教諭たちから、よくよく気をつけて本人・保護者に説明するように言われました。

 その時言われたのは、「突然、年度末に保護者を呼び出して、『お子さんは進級できません』なんて言っても、揉めるだけだから、できれば一学期から、少なくとも二学期末には絶対、引導を渡しておかなければならないよ」ということでした。

 「そうしなければ、年度末に保護者が怒鳴り込んできたり、泣き落としにかかったりするから。成績や原級留置は、一度決まるとひっくり返せないから、早めから言っておかないといけないんだ」

 実際、中間校で年度末の3月に、心優しいけれど少しハッキリものを言わない国立大出の男性教諭の元に、ジャンジャンある保護者から電話が入ってきて、その保護者曰く「追試とか、あるんでしょ?追試で留年しないようにできないんですか⁉️」……保護者の声がデカすぎて、国語科教員室(古い学校では教科が本をたくさん持っているのでたいていあります)中に電話の声がダダ漏れでした。
 他の先生たちは、「何でもっと前から言うとけへんのや?おかしい(=変)やろう?」「段階を踏んで言っとくもんや」と呆れたり、電話の取り継ぎに苦慮したりしていました。

【具体的な注意点】
①面談時、絶対に説明・確認するのは、成績と出席状況
です。保護者は、在宅の場合でも、出席状況を把握されていないことがあり(つまり生徒がどこかでフラフラしている)、担任が質問して保護者がビックリ‼️ということもあります。

②9月時点で、すでに留年が確定している場合や状況改善が見込めない場合は、進路変更を含めて、早くから相談します。
 というのは、もう一度同じ学校でやり直すなら静観もいいのですが、進路変更するなら、単位数を持っているか持っていないか、必履修科目を履修しているかいないか、によって、転校・再入学などの条件が変わってくるからです。

③転編入
 転入、編入先の高校に事前相談が必要なことがあり、また、転入なら困難で、編入の方が入りやすいということもあるので、担任は、過去に転編入させた経験のある教員に相談しておく必要があります。

④高校一年の転校と再入学
 高校一年は「一家転住等による転校」などはありますが、未履修かつ単位なしで留年して他の高校に行くためには、中学から調査書をもらって入試を受け、再入学することになります。

 年間を通じての面談予定は、別に書きたいと思います。

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