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私が「異世界チート魔術師」を8話で視聴切りした理由

どうもこんにちは。雪だるまです。

皆さんは「異世界チート魔術師」というアニメをご存知でしょうか?まぁ、タイトルから見てわかるように"なろう系"が原作のアニメです。

で、この記事の見出し通りつまんなかったから視聴切りしてしまった訳なんですけれども、語れる内容もそれなりにあるので記事にした次第です。なので今回は感想というより雑記みたいな感じですね。(ネタバレあり)

チートって何だっけ?

皆さんはこのアニメのタイトルを見てどんな話を想像しますか?おそらく大半の人がチートらしく主人公が無双しまくるんだろうって思いますよね。

主人公、無双しません。それどころか割と命危ないレベルでぼっこぼこにされます。なぜ無双しているように見えないかはいくつか理由はありますが、1つに余計な設定が多いことが挙げられます。

まず、主人公が転生した世界には魔術師と魔導師の2つのタイプがあります。魔術師は精霊に魔力を吹き込むことで魔術が使え、魔導師は精霊と直接契約することで魔法(魔術とはまた違うらしい)を使える。ちなみに主人公は魔導師のタイプらしい。主人公の転生した世界では、魔導師のほうが魔術師よりも遥かに強いので主人公最強と作者的にはしたいんだろうが、この魔導師という設定に問題がある。

魔導師は契約で魔法をつかえるのですが、逆に契約してなかったらただの一般人なんですよ。一応魔力で身体強化は出来るのですが、身体強化なのでやる攻撃はパンチ、パンチ、パンチ…。チートって何だっけってなりますよ。
 
あともう一つ余計なのは幼馴染。この物語、異世界ものでは珍しく幼馴染の女の子も一緒に転生してくるんです。多分他の作品と差別化を図りたかったんでしょうが、これが余計。幼馴染は魔術師タイプで普通の人は大体1つの属性の魔術しか使えないが幼馴染は火、水、土、風の4属性全て使えてしまう。しかも魔術の使い方を覚えるのも早いので序盤から戦闘で大活躍。戦闘の様子は、主人公はパンチ、パンチ、パンチ…。幼馴染は火、風、水ーー!!!。そう、幼馴染が派手に魔術を使えるせいでただでさえチート感が薄い主人公が余計薄れている。完全に設定の根幹を邪魔しているんです。

なぜ8話まで観たのか

ここまでの話を聞いて、なぜ3話切りしなかったのか疑問に思う人もいるでしょう。実はこの作品、2話までは出来は悪くないんですよ。

1話で自分たちのタイプが分かって、2話でそれぞれが力を発揮できるように修行をはじめる。みなさんおそらくタイトルにチートって入ってるからこの流れに「ん?」って思うでしょうが、展開としてはなろう的というより王道の異世界ものの流れをふんでいる。この辺、意外と丁寧にストーリーを進めているんですよ、この作品。

ここで僕はあることを思ったんです。もしかしてこの作者、チートってタイトルつけてるけど本当は普通の異世界もの書きたいのではないかと。このまま修行して最終的にチート並みに強くなればタイトル回収にもなる。だから私はこの作品を半分期待、半分あきらめの気持ちで視聴し続けることにしました。

8話でギブアップした理由

で、まあそこから4.5.6…と視聴し続けた訳ですが、ストーリーはひどい。敵が出てきても目的がふわふわしているせいで戦闘になっても全く盛り上がれないし、途中でようやく主人公が魔導師として覚醒しても繰り出す攻撃はチートと言う割にはあまりにもしょぼい。でもそのへんはなろう特有の期待感の下方修正力でなんとか乗り切れました。でも致命的なことが8話で起きてしまった。

問題のシーンは王宮のシーン。主人公たちが王様から、主人公たちをこの世界に召喚した理由を告げられるシーンである。その理由がまあひどい。 

理由。国の内乱をおさめてもらうため。

最初聞いたときは呆れすぎて言葉も出ませんでした。しかも相手は王様の弟。ただの兄弟喧嘩やんけ。

この時点で確信しました。作者は普通のラノベを書きたいのではなく、単にチートという至極単純な設定すら活かすことができないほど執筆力がないのだと。

100歩譲って「間違って召喚しちゃったテヘペロ♡」とかなら筋肉に命令して口角上げる程度には笑えるんだろうが、内乱とかいう中途半端な理由持ってくる時点で作者的にはこれで通ると思ってるんだろう。というわけで私的にはこの展開、受け入れなかったので視聴切りを選択しました。

以上でこの話は終わりです。雑記というには少し長く書きすぎましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました。

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