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ゲームメイクとは(Part2)

前回に引き続き、僕自身が考えているゲームメイクについて書いていきます。

前回の記事を見ていない人は先にチェック!!


【おさらい】

僕自身の中でのゲームメイクとは

■エリアマネジメント

■タイムマネジメント

■フィットネスマネジメント

■レフリーマネジメント

の4つに分類することができます。


今回は前回残りのタイムマネジメントとフィットネスマネジメントについて書いていきます。


■タイムマネジメント

これは言うまでもなく簡単な時間を管理することです。意味合いはとても簡単ですが、試合においてはとても大事な要素になってきます。年代が上がるにつれ、試合時間は増えていき、大学生以上は80分という試合時間です。皆さまはこの80分を長いと感じるでしょうか?それとも短いと感じるでしょうか?選手の立場からこの回答をすると、「試合によってかわる」です。

実際ラグビーの試合はプレーが止まっている時間がかなり多くあります。インプレー時間の平均は30~40分と言われています。このトータル40分間は動き続けているということなので、案外短いと思う人もいれば、そんなに動けないよと思う人もいると思います。

選手からするとこの40分以上インプレー時間があると、不可能ではないですが、正直そんな試合展開はやめてほしいという声が上がります。インプレー時間は意識しなくても問題はありませんが、ゲームメイクを考える人間としては、このあとのフィットネスマネジメントにも大きく関係してくる部分なのでとても大切にしています。


■フィットネスマネジメント

次の項目は、先ほどのタイムマネジメントととも大きく関係してくるフィットネスマネジメントについてです。先日以下の記事がでていたので、この記事にも触れていきます。

レメキ選手は「日本が勝つにはボールインプレーが40分以上ないと無理。だから練習前にフィットネスをやっている」と説明しました。

とあります。このことは何を意味しているのでしょうか?質問箱にもこのことに関する質問をいただいたので回答しました。

この通り、ラグビーはフィジカルスポーツであります。正直、体格差がなによりもものをいうスポーツといっても過言ではありません。ですが、この体格差という問題をカバーすることができることもこのスポーツならではです。

レメキ選手の言っている「ボールインプレーが40分以上」というものは、上記の中での問題の解決方法はフィットネスであるという意見が見受けられます。この部分で日本は世界に勝負するという思いが込められています。

では、日本人のチームは、フィットネス勝負をするのだろうか?あくまで、今現在の日本代表はこの戦い方をするということだと僕は思います。大学生の試合においては、重量級FWを強みにしているチーム、運動力のあるFWに展開力のあるBKを強みにしているチームなどさまざまです。そのチームカラーにあった時間配分を考え、試合に挑む必要があります。

では、実際にどのようにタイムマネジメント、フィットネスマネジメントを行っているのかを映像を見て、考えていきます。それと同時に、前回内容のエリアマネジメントの話も盛り込んでいきます。

『実例』

上記が元の映像になります。ダウンロードできる方はしてみてください。以下は重要な場面を写真にし、コマ送りで解説していきます。

まず、シーンを説明。2018年度の早慶戦です。前半1分の場面。慶応側のK.O.で試合が始まり、早稲田が22m内から脱出した時の最初のラインアウトです。

ボールを投入するが、オーバーボールとなり早稲田の選手の胸に入る。

一回ほどFW phaseを重ね、早稲田10番がキックを蹴る。ここで、注目することはなぜキックという判断をしたのか?です。ここで重要なのは、先ほどの3つ、エリアマネジメント、タイムマネジメント、フィットネスマネジメントです。少し経過を見てみます。

慶応15番の選手がキャッチしボールを蹴り返しています。

良いところに蹴りだし、早稲田ボールのラインアウトでプレーが再開です。

なにか気づきましたか?この何気ない1シーンに重要なことがたくさんあります。

・エリアマネジメントに関して。まずキックを選択するうえで、相手選手のキック力、精度は知っておく必要があります。そのためにも1stプレーということもあり、固く試合の入りをしたいという意味合いがありました。また、あの位置からのキックだと確実、かつかなり22mの奥深くに入り込むことができるので、相手選手がボールを捕球してからの選択は蹴り返す1択です。始まりが相手ボールのラインアウトだったのに対し、次はマイボールで再開できる未来が容易に想像できたこともキックを選択した理由です。

・タイムマネジメントに関して。この何気ない蹴り合いの1シーンに要した時間は約40秒。次のセットプレーが開始されるまでの時間はおよそ1分。この何気ないやり取りに1分も費やしていたのです。

・フィットネスマネジメントに関して。早稲田はボールをターンオーバーし、前にキックチェイスをしただけです。それに対し、慶応はターンオーバーというミスに焦り、一気に緊張感を持つはずです。かつ、後ろに蹴りこまれ背走する形を取らされます。この1分間だけでも見ても、どちらが運動量が多いのかは考える必要もないですね。

このプレーのインプレー時間は40秒。単純計算ですが、1試合平均のインプレー時間が40分とすると、1試合でこのシーンを60回ほど繰り返すと試合終了となります。全く同じシーンを繰り返したとすれば、どちらのチームが勝つかは歴然です。

これはあくまで1例ですが、このようにエリアマネジメント、タイムマネジメント、フィットネスマネジメントを行うことができます。





■余談

先程の映像を思い出してみてください。慶応ボールの開始は早稲田陣ハーフラインから5mほど入ったところです。ですが、次のラインアウトが開始する地点は慶応陣ハーフラインから5mほど入ったところに変わります。ということはこの1シーンで10mほどゲインしたと考えることができます。

また、なぜ左サイドではなく、右サイドにキックをしたのか。早稲田ボールのラインアウトの位置を見てください。右サイドです。日本人の9割が右利きということもあり、ほとんどのラガーマンが右パスの方が得意なのです。

こういった考え方をすると、相手の選択を読むことができるかもしれません。

駆け引きが楽しくなりますよ!

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岸岡智樹/Kishioka Tomoki

枚方RS/蹉跎中学/仰星高校/早稲田大学/Rugby Player

スキル

rugbyで大切になるのが、スキルの習得です。その手助けになりうる情報を書いています。
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