マアノヌー1

理想のCTB(ポジション別第4弾)

今回は理想のポジションの第4弾でCTBについて書いていきます。

ラグビーを全く知らないという方は、上記の記事を参考にしてください。
CTBというポジションを知ったうえで、僕なりの理想像を読んでください。

初めにCTBというポジションは背番号でいうと12番と13番になります。
上記の記事ではインサイドセンターとアウトサイドセンターと表記されています。

記事内には12番は第二の司令塔と書いてあります。
これはとてもわかりやすい表現だと思います。
12番と13番を同じ役割だと感じている人は多くはいないと思いますが、この記事では、その部分を深く紹介していきます。
あくまで、僕のイメージと理想像なので参考程度にお願いします。

センターはペネトレーターやオールラウンダーというイメージがあります。
日本国内だと立川理道選手や、NZ代表のマア・ノヌー選手がぱっと思いつきます。

立川理道

ここから本題に入ります。


■CTBに必要なスキル

僕が理想とするCTBに持っていてほしいスキルについてです。

・フィジカル
・ハンドリング
・フィットネス
・キックスキル
・コミュニケーションスキル

の5つについて深く説明していきます。

●フィジカル
先ほどの記事には13番は切り込み隊長だと書かれていましたが、12、13番で求められるフィジカルに場面は異なります。
12番の場合、ボールキャリーの強い選手とのぶつかり合いが多いため、基本DF面でのフィジカルが必要になります。
一方、13番は切り込み体隊長とも言い換えられるほどに、AT時にそのフィジカルを発揮する場面があります。

●ハンドリング
ハンドリングは15人全員に共通して必要なスキルなのです。
CTBにそのスキルが必要というイメージは少ないと思います。
ですが、かなり大切なスキルとなります。
ここでのスキルというものは、長くパスを投げることができればよいというわけではありません。
長短のパスを変幻自在に操る必要があります。
12番は第2の司令塔と呼ばれるほどです。その理由として、10番の変わりをつとめることがあるからです。
パスが、きれいで取りやすくて、飛距離も十分ということは大前提でその中で、相手と駆け引きしてパスを投げることが求められます。

一方13番もハンドリングスキルは必要とされます。
13番は外側にいる、15、14、11番に生きたボールを供給する必要があります。
距離にすれば、15mも投げることができれば問題は無いと思います。
ですが、12番よりその精度にはこだわらなくてはなりません。
そのパス一つで5mのゲインがかかってくるのです。
ひいてはトライにつながるかどうかを決めるパスになるのです。

●フィットネス
ラグビーにおいてフィットネスといえば、スクラムハーフのイメージがあると思います。
CTBというポジションからフィットネスという分野についてぴんと来ない人は多いと思います。
僕個人の意見ですが、あれだけAT,DFにおいて最前線で前に出続けながら、パスやキック、ランの状況判断をし、キックチェイスにバッキングなど走る場面はとても多いのです。
かつ、一度に走る距離が意外と長いのです。
そのことを考えると、すべてにおいて良い判断をし、良い精度を保つためにはフィットネスが必要不可欠だと常々感じています。

●キックスキル
これはBKに必要なスキルです。12番と13番で種類が異なるので、別々に紹介します。
12番は、多様なキックスキルを持っているとそれだけで、相手は的を絞れなくなります。
具体的には、ロングキックとグラバーキックを使い分けることができることです。また、利き足とは逆の足で蹴ることができることが求められます。
12番からキックをすることができると良いことは、10番の位置からでは上がってこなかったBK3が上がったところにキックを蹴ることができるからです。
13番はグラバーキックがとても大切になります。
13番がボールを持つ頃にはある程度相手と接近している可能性があります。
なので、浮かしたキックだとチャージされてピンチになりかねません。
また、2対2や3対3の場面が多くあると思います。
その場面を打開するためにグラバーキックが有効打になってきます。

●コミュニケーションスキル
先日のWTBの際にもコミュニケーションスキルは大切だと書きました。
ラグビーというスポーツがコミュニケーションのスポーツである以上はポジションに関わらず必要なのです。
ですが、あえてこのポジション別で書くのはそれぞれ必要なコミュニケーションというものがあるからです。
12番は第2の司令塔であるため、SOの役割も兼ね備えます。
SOに意思を伝達する他、FWの統率も取らなければなりません。
また、外側のBKのことも考えなければなりません。
そのために13番は12番により正確で的確な指示をすることが大切なのです。
CTBというポジションが2つあるのは、役割が似ているからではなく、それだけ親密な関係だからだと僕は考えています。

困ったときはこれを参考にしてください。


■12、13の違い

ライアン くろってぃ

正直このふたつのポジションの役割はチームのラグビースタイルによって異なります。
なので、ここでは大まかな違いをもとに、僕自身の理想像に触れていきます。

〇No.12
AT…FWと連携をとりorganizeする。
  自分自身が縦に突破するor外側を活かす駆け引きができる。
DF…BKのメインタックラーである。
  FWとBKの境目に立つことが多いので、内側をorganizeする。
〇No.13
AT…外側のイメージを上手く活かす。
  FB,WTBに生きたスペースとボールの提供。
DF…外側のDFをorganizeする。
  駆け引きが上手。


■強いCTBとは

ソニービル

僕の考える強いCTBとは、12,13番の二人がとても息があっていることです。
よく、どちらかがとても注目されている場合があります。
その場合その片方を重点的にマークすればなんとかなる場面があります。
そうではなくどちらも見なければいけないという状況を作ることができればそれはとてつもなく、脅威になります。

イメージしては、2人を足すと1つのものが完成するイメージです。
決してどちらも欠けてはいけない関係性。
この2人の組み合わせでなければうまくいかないというほど息のあった2人が理想です。
片方がもう片方の弱点を補うように、お互いの弱点をお互いで埋め合っているCTBはとても強いと言えます。
さきほど、対になっていることについて触れましたが、CTBは12番と13番をばらして考えるのではなく、2人で1人と考えそれを2で割ったものが個人だと考えると自分自身にできることがはっきりして来ると思います。

いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。