カレー
数日前、同居人と共にカレーを作った。
市販の中辛ルーに玉ねぎをたくさん。
メークインと人参は一口サイズに細かめに。
人参を細かくする際に同居人が「それ以上人参細かくしちゃったら食べごたえが…」とか、うんたらかんから言っていたが、大きめの人参が嫌いなので「uh-huh」でスルー。人参は見事に果汁グミのようなサイズに変身。
そしていつもならここで適当な牛肉を入れるのだが、今回は100グラム98円の成型肉(牛)を買った。
なぜならば、そう、貧しかったから。
貧しいって悲しい。
この成型肉が良くなかった。
下処理の炒めてる段階では気づかなかったのだが、水を入れて茹で始めてから思った。
油まみれやないか、と。
ちょっとほっといた豚骨ラーメンか?、ってくらいに油が浮いている。
味見してみると、味は悪くないのだが、油のせいで中辛のアイデンティティーが皆無になっていた。
そこで我々は考えた。
スパイスを足そう。
が、こういうときに限ってスパイスが家にない・ウスターソースも不在。
じゃあこれは、と言って入れたのがコーヒー(無糖ブラック)。
油くささも飛ぶし、コクもでるよね☆
と思ったけどコーヒーアイデンティティ強すぎ。
コクというより苦味ですぎ。
で、次に加えたのが牛乳。あとから考えたら完全にカフェオレをブチ込んだだけ。当たり前のようにカレーは超マイルドなカフェオレカレーになった。
この辺からはもうなんか遊んでしまって、「なんか足りない」といって醤油やチョコやなんやかんやをいれた。
すると、まぁ、なんと。びっくりするくらいおいしくなった。我々は思った。勝負とは何事も粘りが肝心なのだと。かのバスケットボール漫画の先生も仰っていた。諦めたらそこで試合終了だと。そうして得た勝利の味を噛み締めて食べた。
…つもりでいただけで、翌日食べる気が起こらず辛口カレールーをひとかけいれて、もとのカレーの味に戻して食べた。我ながらクソだと思った。
どうしょうもない人間たちが作っても救いの手を差し伸べてくれる、そんなS&B様の偉大さに感謝。
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