入院11日目(聴神経腫瘍開頭手術から10日目)
(この話の続きです)
結果はいかに
この日は、頭部CTを撮る日だった。髄液漏などの大きな合併症もなかったので、この結果次第で退院時期が決まる。
耳は聞こえないし、顔面麻痺は出るし、まだふらふらとしか歩けないが、どうもこの病気の術後はこんなもののようで、特に医師や看護師が焦っている様子も全くなかった。たぶん、順調に回復しているほうなのだろう。
久しぶりのCT。手術後に向かったときは「ぐええ」という状態だったが、この日はむしろわくわくしていた。早く帰ってコーヒーが飲みたい。そんなことしか考えていないほど、私は回復していた。
99%
夕方になり、主治医がベッドにやってきた。
「きっと相馬さんは『欲しい』って言うと思って」と、CTの画像をわざわざ印刷して持ってきてくれた。さすが先生、私が言いそうなことをよく理解してくださっている。
じゃーん。
左が手術前で、右が手術後だ。
おわかりいただけるだろうか?
白いかたまりが消えているのであります!
3cmの腫瘍だったが、99%を切除したという。(1%は顔面神経との癒着があって残したそう)
わー、見事にくりぬかれた感じになるんだな。先生いわく、回復はとても早いようで、「脳が若いのかな」なんてことを言っていた。
「退院できそうだね」
通常2週間程度の入院をするものだが、結局10日で退院することになる。後遺症だらけだけど、こんなので日常生活ができるのだろうか?
ハイペースで回復する脳みそをよそに、生活のリアルな不安を感じる夜だった。
よろしければサポートをお願いします!モチベーションが上がって、キーボードの打刻速度が上がります!