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ソーシャルビジネスをデザインする   第3回「たまプラコネクトとたまコネ」

株式会社ニューロマジック、イノベーション担当執行役員の藤本です。
ニューロマジックでは、生産性向上のためのプロセス・イノベーション、ソーシャルビジネスデザインを担当。まちづくり中間支援組織のたまプラ・コネクト、猫と人間の共生社会を目指すコードフォーキャットとしても活動しています。

今回は、たまプラコネクト(通称たまコネ)ができるまでをご紹介します。

2012年、横浜市と東急電鉄による包括提携による「次世代郊外まちづくりプロジェクト」がスタートします。当時まだ電通テックに在籍していた藤本は、コクヨ、アサヒビール、東芝などの企業連携によるオープンイノベーションというカタチでの提案を東急電鉄の東浦企画開発統括部長(現執行役員)に持ちかけました。東浦さんから「コミュニティビジネスの仕組みづくり」という課題を与えられ、まず、とりかかったのが、ワークショップでした。場所は、当時コクヨさんが持っていた西麻布のシェアオフィス、ファシリテーションは慶応SDMでした。そして、同年11月に中間提案。

OpenとShareをキーワードに、メディア、プラットフォーム、コモンスペース。回していくためのインセンティブとなるものが必要であること。

そのインセンティブとして、地域内相互扶助の仕組みを提案しました。

東浦さんからは、おもしろい。。。では、美しが丘公園に隣接した三角地帯(現在のさんかくbase)をコモンスペース、当時、美しが丘の住民に配布されていたタブレットをプラットフォームに、再度提案してほしい、そして、既に始まっていた住民ワークショップにも参加してほしいと言われ、オープンイノベーションチームは、フル稼働、建築家の末光さん、デジタルの深津さんにもメンバーに加わってもらい、提案にこぎつけたのが、2013年3月末、そのまま、横浜市に提案したのが、同年5月のことでした。

ワークショップからの気づきとして整理したのが、この6項目。


Social Network Communityまちづくりのための「OtoO」の仕組みを提案。


末光さんがまとめてた「交流の森」構想。小冊子、模型までつくりました。


深津さんがまとめた「プラットフォーム」構想。


東京大学小泉先生の指導もあり、同年10月、住民に提案、住民創発プロジェクトとして、交流の森プロジェクトが発足、藤本のたまプラーザにおけるコミュニティ活動(ソーシャルビジネス)がスタートしたのです。

交流の森は、たまプラネットワーク、たまプラフレンズなど中間支援を目指している組織と一緒になって、たまプラ・コネクトという名称になり、2015年に、合同会社となりました。自治会、商店街、コミュニティカフェ、ロコワーキングなど、地域で様々な活動をしている人たちの集まりです。

提案時点、たまプラ・コネクトはサービスの名称でした。「困っている人」と「助けられる人」をつなぐ、「教えてほしい人」と「教えられる人」をつなぐ、「要望・課題」と「解決方法」をつなぐシェアリングの仕組みだったのです。これは、2016年にスタートした、得意なことで地域とつながる「シェアカル」というカタチになります。

シェアカルの話は、また、今度します。

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