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I am here.「今」を意識に刻むメンタル術 宮里藍

書評です。
今回は元プロゴルファーの宮里藍さんのメンタルコントロールについて書かれた本です。

2008年7月に出版された本なので、話の内容は少し古いのですが、
ゴルフへの取り組み方やメンタルコントロールについては、今でも非常に参考になりそうなので、noteに書きます。

私自身ゴルフという競技にはあまり興味はないのですが、この本を読む限り、サッカーに似ているところもあるのかなぁと感じました。
それはメンタルスポーツだと言うところです。

ゴルフもサッカーもプレイヤーがミスをする前提で勝ち負けを競うようなルール設計で、いかに平常心で試合を進めることができるかが、非常に重要なように思います。
1つのミスで精神的にダメージを受けたり動揺したりしてしまうと、プレーに影響が出、試合に勝利することはできないでしょう。

2007年8月アメリカ オレゴン州での大会の9番ホール。
「打球はいきなり右に飛び出し、ラフを越えて、隣の10番ホールに飛び込み、視界から消えました。
頭の中が真っ白になったあと、湧き上がるのは疑問符ばかり。
今まで打ったことのないような打球の残像がいつまでも消えず、手にはインパクトの瞬間のイヤな感触が残りました。ショックでした。
なぜ?どうして?と思えば思うほど頭の中が混乱し、急にドライバーを握ることが恐ろしくなってしまったのです。」(本文抜粋)

その原因は2つあったようです。
1つは左ひざの怪我、もう1つはスイングの改造に取り組んでいたことだと述べています。
「時間の経過とともに知らず知らずのうちにスイングやリズムを見失い、ミスの原因を分析するほど冷静になれず、どうしていいのかわからず、泥沼にはまっていったのです。」(本文抜粋)

宮里選手は自己分析を繰り返した結果、自身が心配性で、取り越し苦労をしてしまうことに気付きました。

「ストーリーを頭の中で勝手に作って、あれもこれもしなくては、と思い込む。これは脳が最悪の場合に備えて、ショックを軽減するため、無意識のうちにやっている作業なのです。
まだ始まってもないのに、ミスをしたらどうしようと?と未来を考え不安になる。
これらはすべて、気持ちが先走ることによって起きる現象です」(本文抜粋)

その時宮里選手は、
「過去でも未来でもない、『今』に自分を置くこと。これがナイスショットを紡ぎ出すための大きな鍵」だと察しました。

皆さんは『今』に自分を置けているでしょうか?
私はこの本を読んで、『今』というタイミングをかなり軽視していたように感じました。
『今』、100%で何かに取り組めているかというと全くそんなことありません。

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『今』と言えばこの方の商売文句でもありましたよね。
それだけ『今』は大切なのです。

その後の宮里選手の活躍は説明するまでもありません。
(現役生活お疲れ様でした)

少しお悩み中の方は『今』何か行動&努力してみてはいかがでしょうか?

以上です。

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