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浦和サポの『J2柏!』コールは正しいのか?

浦和レッズのサポーターが試合終了後に対戦相手である柏レイソルに対して「J2柏!」コールを行った。

「浦和サポは民度が低い」
「(J2に落ちるなよ)というエールに聞こえた」

負けたものは文無し。これが1993年にサポーターが弾き出した答えだった。それが当時のサポーターの答えだった。全10チームのサポーターが共通の答えを持っていたため、互いに揉めることはなかった。互いに揉めずに勝ったチームは特権で喜び、負けたチームを堂々と罵った。なぜなら「負けたものは文無し」だから。

1993年にJリーグが始まったとき、サポーターは「プロ」のあり方を全力で模索していた。ネットもない時代、見本となったのは欧州と南米だった。そこでサポーターは必死で欧州と南米の価値観を「真似」した。

サポーター同士はエールの交換などしなかった。
嫌なら「勝てばいい」それが当時、欧州と南米から学んだ考え方だった。

そして当時、その屈辱を集中的に背負い続けたのが浦和レッズだった。ファースト、セカンド両ステージ最下位。1993年。浦和レッズは「弱さ」の象徴として他のチームから笑われ続けていた。
こんなことがあった。試合後、浦和レッズはあるチームのサポーターに人種差別

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