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FACTFULNESS 東南アジアのリアル

世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょう。
A,約2倍になった
B,あまり変わっていない
C,半分になった

FACTFULNESSの冒頭部分にある、クイズだ。

答えはC。

この本には、データに基づいた世界の正しい現状が書かれているとともに、
上記のクイズに正解できる人が少ない理由を10の視点から説明している。

その10の視点とは、
1,分断本能 
世界は分断していて、先進国と発展途上国の間には大きい差があると
考えてしまう本能。
例)現在は先進国と発展途上国という大きい分断はなく、生活レベルは4つあるということ

2、ネガティブ本能 
悪いニュースのインパクト(ここには報道する側の印象操作もある)が大きいと
感じてしまう事実。
例)日本で10代の死因1位が自殺
  →他の原因でなくなる数が減っているという事実

3、直線本能
 データを見たときに直線であれば、この先も直線で進むと感じること。
  
4、恐怖本能
 悪いことが常にすぐ近くにあるのではという本能。
  例)飛行機が苦手な人→
    飛行機で命を落とした人は年々減っていて、確率は極めて低い
   
5,過大視本能
 目の前のこと、知り得た情報一つに固執し、
 それがすべてだと考えてしまうこと。
  
6,パターン化本能
 これはこうであるという思い込み。当たり前であると考えること。
  例)1の例と同じ

7,宿命本能
 全ては宿命で、何事も変えることは難しいと思うこと。
 例)貧困の割合は減り、スマホを持つ人も多い、少しずつ変わっていっている。

8,単純化本能
 一つの事象に当てはまれば、他にもすべて応用できると勘違いすること。
 ※もちろん応用可能なこともあるが全てではない。
9,犯人探し本能
 誰か特定の人物が悪いと考えること。
 ※犯罪は犯罪者だけの問題ではなく、
 バックグラウンドなど様々な原因があるということ。

10,焦り本能
 チャンスは今しかないと考えること。
 ※物事を俯瞰できない状況になっているということ。

このような視点から、世界が良い方向に向かっているという事実について書かれた本である。

実際に貧国と言われる東南アジアの国に脚を運ぶと、思った以上に発展しているように感じた。
確かに上の画像の様な人は一定数いるし、目の前にいれば悲しい気持ちにもなった。
ファクトフルネスを読んでいなければ、これが全てであると思っていたかもしれない。
これは貧困の一部であり、世界は良くなっているとゆうことである。

世界のことだけではなくすべてにおいてこの視点を持ち、数字、データを参考に考える能力を養うべきだと感じた。


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